赤い椅子

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丹色と金色

2018-02-21 11:19:00 | ノンジャンル
2月17日(土)川風のきつい宇治でした。
山から吹き下ろす風と川面を走ってくる風が
厳しく肌を刺してきます。
この日はさすが観光も少しすくなかったような~

お茶の香りに包まれて参道を行く。

この日訪れた平等院、鳳凰堂は
2012年9月~2014年9月までの2年間、
平成修理として大規模な修理が行われました。
可能な限り現用材料を使用しつつ、外装色や瓦は
調査結果に基づき、創建当時のものに準じて再現
されたそうです。

金銅鳳凰のみならず、楼閣(ろうかく)の宝珠も
調査結果に基づき金色に再現されていて、
当時の豪華絢爛な姿を今に見ることができます。
その金とともに特に印象的だったのは丹色(にいろ)。
赤みがかった灰黄色から赤褐色に用いられる、
いわゆる赤土の色。
「丹」は、赤土の古語で、「あか」とも読むそうです。
とても落ち着いた日本の色です。





10円硬貨のデザインは当然ながら、1万円札の裏の鳳凰も
この平等院の金色の鳳凰ですって(*^_^*)




下の画像の鳳凰は、ミュージアムの鳳翔館展示の初代鳳凰です。

11時50分からの鳳凰堂内部拝観にも参加しました。

鳳凰堂の建築そのものが国宝に指定されていますが、
堂内に安置されている本尊「木造阿弥陀如来坐像」、
52躯の「木造雲中供養菩薩像」もまた、国宝に指定です。
いずれも鳳凰堂が落慶した天喜元年(1053年)に
造られており、当時の造形技術の高さ、
古の日本人の美的センスには驚きです。



阿弥陀様…大きいです。やさしいお顔です。


52躰の鳳凰堂中堂の内部、長押上の小壁に懸け
ならべられていた雲中供養菩薩像。

各像が鼓、笙、琴、琵琶、などの楽器を持ち、音楽を
奏でています。その表情やポーズは、
実際に音が出ているかのように精緻です。



国宝の初代梵鐘が鳳翔館に展示されています。
かつては、園池のほとりの鐘楼にあったそうですが、
大気汚染などの影響を避けるため、ここに移されたそうです。
梵鐘の上部には、鬣を真上に逆立たせた竜頭が飾られ、
鳳凰や踊る天人などがとても細かく彫られています。
日本三名鐘だそうです。

一時半からの勉強会までの慌ただしい時間内の拝観でしたが
ゆったり落ち着いた雰囲気に包まれた時間を持てました。
幸い天気もよかったのが嬉しいです。
鳳凰堂の真上に夕日が沈むそうです。
そんな景色も見てみたいな~と
思いながら、名残惜しかったです。

写真は沢山ネットからお借りしました<(_ _)>
コメント (1)
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