博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『封神演義』その5

2019年05月17日 | 中国古典小説ドラマ
『封神演義』第24~29話まで見ました。

申公豹は姜子牙の陣法に包囲され、寿仙宮に閉じ込められた形の子虚を逃してやり、そして姜子牙の前に姿を現し、「下界のことに関与しおって師尊がお怒りであるぞ?」と適当に騙くらかして王宮より退去させてしまいます。姜子牙は申公豹に楊戩らを託しますが、申公豹の目的はその楊戩の「黒天眼」の力を我が物とすることなのでした。失意の姜子牙は馬氏麺館へと戻り、馬氏に「老不死的!」と罵られる日々が戻ってきます。

そして王宮では黄飛虎と仲良く酒盛りしていた紂王が昏倒し、待ってましたとばかりに申公豹が現れて治療し、紂王の信頼を取り付けます。実はこの病気は申公豹と結託した子虚が仕組んだものなのですが、これによって申公豹はまんまと国師の地位をゲットします。

一方、姜王后は楊戩と妲己との関係を知ると、この2人を駆け落ちさせてしまおうと計画。殷郊と小娥の仲介もあり、楊戩は無論のこと、不安を抱えていた妲己も最終的に駆け落ちを承諾。楊戩より相談を受けた姜子牙は「駆け落ちは大凶」と予言しますが、一同は駆け落ちを強行。しかし事はたやすく露見し、あと一歩で王宮を脱出というところでおとり役を買って出た小娥が捕らえられたと知った楊戩は、彼女を犠牲に出来ないと救出に向かいます。妲己は楊戩が本当に愛しているのは自分ではなく小娥ではないかと闇落ちしていきます(「またこういうパターンか」などと言わないで下さい)

で、小娥ともども囚われの身となり、紂王の審問を受けることとなった楊戩は、自らが蘇護の義子であり、父の仇である紂王の命を狙っていたと暴露。しかし紂王は逆にその思い切りのよさを気に入り、自分と決闘して勝ったら小娥を解放すると約束。日取りを改めいよいよ決闘となりますが、腕に覚えがありすぎる紂王に楊戩は太刀打ちできず、その剣であわやとどめを刺されるというタイミングで、事の次第を予知していた姜子牙が乱入。「五雷霊符」の力で楊戩を玉虚宮へと逃し、かわりに自らが捕らえられ……というところで次回へ。

正直、姜王后VS妲己を軸に宮廷物的な展開が延々と続いていい加減嫌気がさしていたのですが、ここにきてようやく話が動き出しましたね。


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