博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『慶余年』その2

2020年01月02日 | 中華時代劇
『慶余年』第7~12話まで見ました。

靖王世子主催の詩会に参加した范閑ですが、お目当ての「鶏腿姑娘」の姿は見えません。そして詩の方は予想通り、前世の記憶にあった杜甫の「登高」を自分の詩として披露し、大喝采を浴びます (^_^;)


范閑は裏庭に控えていた目つきの悪い二皇子に目を付けられ、呼び出されます。太子李承乾の兄にあたる人物ですが、後継者の地位をめぐって対立をしている模様。范閑が太子に狙われていると知り、彼を庇護下に収めます。

で、何となく靖王府内をうろついていたところ、またもやチキンを盗み食いしている「鶏腿姑娘」こと林婉児と再会を果たします。鶏肉が好きというより、病弱で健康への影響から生臭物全般が禁止されてるから肉を食べたいというスタンスなんですね。しかし2人はそれぞれ靖王府の侍女、重臣のドラ息子郭保坤の書童と身分を偽り、別れます。まだお互いが婚約者同士であることを知りません。


一方、鑑査院の工作員から密かに范閑のボディガードに転じた滕梓荊ですが、その妻子が郭保坤によって殺害されていたとわかって激高。先手を打ち、彼が早まった行動に出る前に、范閑が夜な夜な郭保坤を襲撃して重傷に追い込みます。しかし実のところ、滕梓荊の妻子が殺害されたというのは、一家の身を案じた鑑査院の王啓年による偽装工作で、彼の妻と子は王啓年の計らいにより、無事に保護されていたのでした。

范閑が郭保坤襲撃の際に名乗りを上げたのは、これによって悪評が広がり、林婉児との婚約が解消されて「鶏腿姑娘」と結婚できる状況になることを期待しているということなのですが、これにより、范閑は郭家から告訴されて京都府尹による裁判にかけられることになります。彼自身のことだけならまだしも、范閑によって始末されたことになっているはずの滕梓荊の処遇も問題となります。

おまけに郭保坤は太子の側近のひとりということで太子も裁判に臨席し、京都府尹に圧力をかけますが、これは座視できぬということで二皇子も臨席。裁判の行方が混沌としてきたところで、事態を知った慶帝が使者を派遣。勅命により、郭保坤殴打事件は沙汰止みに。

その後も婚約を破棄しようとお互いあれこれ画策する范閑と林婉児ですが、范閑が医師に扮して彼女の暮らす皇家別院に乗り込んだ際に、お互い思い合う相手こそが婚約者だと気付いてしまいます。そして今度は「そこまでイヤなのなら……」と婚約破棄を認めようとする周囲を押しとどめるのに四苦八苦することになります。


そんな二人をよそに、外界では何やら陰謀が進行しているようで、北斉から連れてこられた謎の怪人が解放されたあたりで次回へ。細かい演出も含めて90年代香港古装映画のエッセンスを洗練させたような作品に仕上がっていますね。細かいところがいちいち面白いですw
コメント (2)
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