20年位前、1980年代終わりごろから、最近まで、ソフト業界とかその周辺の変遷について、特にソフト開発の立場を中心に見て行く、土日シリーズ「失われた20年-ソフト業界は変わったのか?」その第22回目。前回から、2003年ごろから現在までのお話です。今回は、EAとかアジャイルとかの開発方法論のお話。
■オブジェクト指向
現在、いちばんの開発の中心になっている設計方法は、オブジェクト指向でしょう。
オブジェクト指向は、
アッと驚く達人の技 UMLシステム設計実践技大全
などをはじめ、UMLによる開発方法論+Java(Eclipse)によるコーディング+JUnitによるテスト
という流れが、開発で定着してきます。
最近は、組み込みでもUMLを応用しようとしています(組み込みが最近あついですね)
■DOA
一方、DOAに関しては、DOA+とか、IBM DOAなどによって、DFD、ER図を使った形の開発は、いまも脈々と続いています。
■EA
ここで、アメリカのほうで、政府の情報関係の調達として、EAというのが流行りました。
日本でも、このEAに基づく開発というのが提唱され、電子政府では、この方法を採用されました。。。が、いま、EAを言う人は。。。(^^;)
■アジャイル
むしろ、その後の開発方法論の中で話題になったのは、アジャイルでした。
テストファーストに基づく開発方法論は、現在でも流行しています??
XPなどは紹介されましたが、ペアプログラミングとかは疑問です。
■テストと検証
最近は、テストや検証が話題になっていて、とくにハードの分野では、論理的な検証が話題です。そんな流れから、形式仕様のVDMとか、関数プログラミングが見直されています。
■そのほかさいきんの動向
で、最近の動向としては、MVCのフレームワークに基づいた、Seasarとか、RoRとか、言語にむすびついたものがおおいです。
一方、標準化としては、共通フレームが2007年に改定されたり、NTTデータ、富士通、NEC、日立、構造計画研究所、東芝ソリューションで、「実践的アプローチに基づく要求仕様の発注者ビュー検討会」が「発注者ビューガイドライン(画面編)」をだすなど、共通化の方向も模索されています。
こんなかんじでしょうかね。。。