ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

P2Pによる「免許不要ワンセグ局」の広域化

2009-09-21 15:49:23 | Weblog

 前に、ホワイトスペースの利用としてのデジタルサイネージや特定ワンセグテレビという話題を書いて、ここで、テレビ割り当て周波数帯域のうち、自分たちの地域のテレビ局が使っていない周波数帯(ホワイトスペース)の利用方法として

  広域テレビ局
  コミュニティワンセグ局
  免許不要ワンセグ局

という3つの考えをあげた。
 で、このうち広域テレビ局については、総務省が検討してるみたいなので(ここ(PDF)の4ページ)、ま、いいとして・・・

 コミュニティワンセグ局は、地デジ2.0として、ここここで書いた。

 で、いままで、「免許不要ワンセグ局」について書いてなかったので、今日は、ここについて書こうと思う。




■「免許不要ワンセグ局」の現状

 これは、いまでもある。

 ってことは、微弱電波のワンセグ放送なんだけど・・・?でも書いた。

 しかし、これでは、ちょっとした範囲しか届かない。

 実際に同時通訳レシーバーみたいに、1つの部屋とか、建物内で、ワンセグテレビで見せたいとなると、出力が足らない。
 コンサート会場で見るとか、耳の不自由な方のために、しゃべっている言葉を、音声識別ですぐに文字にした画像を見せたいとしても、大きな会場だったら、後ろの方には届かない。




■「免許不要ワンセグ局」を1つの部屋レベルに届かせるには

 一見、インターネットを使ってしまえばいいように見える。

 でも、この問題は解決しない。

 たとえば、部屋に5か所の「免許不要ワンセグ局」を置き、それらをLANで結び、サーバーからコンテンツを送ったとする。
 そうすると、ワンセグ局直下のケータイは問題はないが、ある程度、離れているケータイの場合、ワンセグ局同士の電波が干渉する可能性がある(干渉しないほどにすると、今度、そこのケータイに電波が届かなくなる)。
 干渉の仕方によっては、倍の強さになることもあるが、打ち消しあって、聞こえなくなってしまう可能性もある。

 干渉しないようにして、電波を届かせる必要がある。




■周波数ダイバーシティによるP2P

 そこで、上記の例の場合、この問題を解消するならば、

・部屋に5か所の「免許不要ワンセグ局」を置き、すべての周波数を変える
 (つまり、周波数ダイバーシティ)

・隣接するワンセグ局の周波数を知っておき、それを、ワンセグ電波中のどこかに
 入れておく。

・ケータイでは、自分の近くの局と同時に、隣接する局の電波も受信し、今受信
 している局の電波が弱くなり、隣接しているある局の電波が強くなったら、
 隣接している局を受信するように切り替える(Hand Over

 隣接している局だけ知っていればいい=サーバーいらない=P2P




■中継器としても、独自コンテンツを流しても

 この場合、「隣接している局だけ知っていればいい」ので、汎用的につくれる。

 「免許不要ワンセグ局」は、
   ・隣接する局の周波数を知ってそれをセットし、

 1部屋同じコンテンツを流すため、中継器として利用するときは、
   ・その隣接局のうち、どの局を中継するかを選べばよい
    →そしたら、その局を受信して、増幅したうえで送信する

 もし、違うコンテンツを流すなら
   ・中継する局を選ばなければ、自分の映像、音声端子からくる
    内容を、送信する。

 というように作れば、汎用的に無線機が作れる。
 問題は、混信を起こさないように周波数を選べるかっていうことになってくるけど・・・




 このように、P2Pと周波数ダイバーシティーを使って、1部屋全体、1ホール、1球場全体に同じコンテンツも流せるし(中継器として使う場合)、ばらばらのコンテンツも流せる(独自コンテンツ用)ようにすると、同通レシーバーのほか、いろんな使い方も出てくると思う。

※それと、これは免許必要だけど、10GHz帯とかで、その内容を中継していいなら、バス停に、ケータイテレビ番組を流すとかもできるんだけどね・・・


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