昨日、「田口玄一博士一周忌追悼シンポジウム」に行って来た話の続き。
田口玄一先生と科学的管理法 タグチ・メソッドの源流をさかのぼる
を聞いてきたので、メモメモ
数理統計学の導入→田口先生の位置づけ
田口先生の足跡をたどる
→成立に影響があった要因の検討と考察
田口先生:ほぼ独力で作った、難解
タグチ・メソッドをマネジメント、科学哲学の観点から考察
田口博士の経歴からわかること
・旧制大学や旧制高等学校といった高等教育を経ていない
桐生高等工業学校染色別科→実務家養成の速成コース
・著名な学者や研究者との距離が近い
北川敏男、増山元三郎(統計数理研究所)
茅野、西堀
マハラノビス
Wilks
・在籍した機関の特殊性
桐生高工:特色ある工業教育
電気通信研究所:CCS経営管理講座
Princeton University:John W tukey & Exploratory Data Analysis
→探索的データ解析
・桐生高工における工業教育
染色別科 昭和6年設置 1年制(本科は3年制)
染色や紡績に関する技術科目が中心
数学は科目になし(物理週1時間、工業設備及び管理法の授業はある)
週39時間(本科も39時間)
工場設備及び管理法
一般に高等工業学校では、
工業簿記(原価計算)
工場管理
のどちらかを設置(桐生高工本科は、両科目を設置)
いまでいう学習指導要領は、実業専門学校にはなかった
→教える内容違う
昭和10年代では、工場管理で科学的管理法を扱うところが増加
・注目すべき教員
・西田博太郎(にしだひろたろう)
校長
経営や管理に関する知識・能力をもった技術者養成を志向
経営学会の設立当時からのメンバー
・北村友圭
東北帝国大学理学部数学科卒業。林鶴一門下
数理統計学の本を出す
高等工業で教えていた先生で、
統計数理の本を
この時代に書いていたのは、北村先生くらい
・CCS経営管理講座と品質管理
GHQ:戦後の通信網の整備のため
各社とも品質管理の機能がまるで不備
→経営管理講座:トップマネジメント
テキスト
Sarasohn Protzmanが執筆
→後に「CCS経営講座」ダイヤモンド社1952年に翻訳出版
傍聴者に役人、大学の先生
電通研からは、茅野先生がでていた
英語のオリジナル
国立国会図書館
ハーバードにコピー:日本の参加者の?
CCS経営講座の目次
組織
統制:コントロール(マネジメント)
のウェイトがおおきい
組織をどう作る、品質管理
・統計的品質管理
具体的事項
・品質に関する定義
範囲が定められていないとX
設計上の品質
実際上の品質
原価とのバランス
技術者と経営者の問題
・品質の原価のバランス
完全さにちかづけると原価が上がる
差がマキシマム
・CCS経営講座における品質原価の特徴
・Schewhartで定義した「品質」を一歩進めたもの
Schewhartも設計上と実際上に
ただし、管理の対象を後者のみに限定
・経済的側面も重視
価値と原価の差が最大となる水準に品質を設定するのが最適
・原価は実際原価から標準原価へ
タグチ・メソッドにおける損失関数の萌芽
ただし原価に機会概念は入っていない
品質原価計算の発展とともに一般化
探索的データ会席とアブダクション
タグチ・メソッドの特徴
問題解決を目的とした手法
必ずしも根本原因の追究、ないし真理探究を目的としない
数理統計学の主流がよってたつ仮説検証に立たない
Tukeyの探索的データ解析
態度であって、手法のカタログではない
EDAの哲学的背景
探索的データ会席によって発見されるモデル
→アメリカ哲学のプラグマティズムに近い
パース
真理は極限概念
いったん受け入れられても、誤謬あり
パース:アブダクションという推論方法
演繹は論証の論理学、
アブダクションは探求の論理学
アブダクションは仮説
ディダクション must be
インダクション actually is
アブダクション may be
タグチ・メソッドのポイント
誤差因子と相互作用を持ち、ばらつきを小さくする制御因子を探求
直行表
アメリカで評価された背景
仮説
プラグマティズムとしての解釈が可能
絶え間ないプロセスとして、タグチ・メソッドによる分析を行っていく必要性
疑問
真理に到達できる信念があるか
科学と技術の違いを強調
プラグマティズムより、道具主義?
まとめ
登場の背景
近代工業生産における分業の利益
標準化+工程の細分化
ばらつきの存在の認識と工程ごとの管理
複雑化と品質制度の工場により「利益」を喪失
こう定数の増加
工程外(外部性)の影響、非線形成
管理目標やスペック以外の要因による影響が無視できない
上記の問題に大使
トップマネジメント
プラグマティズムの思想
→問題解決した手法の一つがタグチ・メソッド
・なぜ、日本で?
品質管理をマネジメントでなく、技術者の問題と考えていた?
・社会的損失の最小化との関係は
道具主義に近い?
予測可能性を重視
・理想機能を目指す・・理想機能と真理の親近性は?
ないわけではないが、
田口玄一先生と科学的管理法 タグチ・メソッドの源流をさかのぼる
を聞いてきたので、メモメモ
数理統計学の導入→田口先生の位置づけ
田口先生の足跡をたどる
→成立に影響があった要因の検討と考察
田口先生:ほぼ独力で作った、難解
タグチ・メソッドをマネジメント、科学哲学の観点から考察
田口博士の経歴からわかること
・旧制大学や旧制高等学校といった高等教育を経ていない
桐生高等工業学校染色別科→実務家養成の速成コース
・著名な学者や研究者との距離が近い
北川敏男、増山元三郎(統計数理研究所)
茅野、西堀
マハラノビス
Wilks
・在籍した機関の特殊性
桐生高工:特色ある工業教育
電気通信研究所:CCS経営管理講座
Princeton University:John W tukey & Exploratory Data Analysis
→探索的データ解析
・桐生高工における工業教育
染色別科 昭和6年設置 1年制(本科は3年制)
染色や紡績に関する技術科目が中心
数学は科目になし(物理週1時間、工業設備及び管理法の授業はある)
週39時間(本科も39時間)
工場設備及び管理法
一般に高等工業学校では、
工業簿記(原価計算)
工場管理
のどちらかを設置(桐生高工本科は、両科目を設置)
いまでいう学習指導要領は、実業専門学校にはなかった
→教える内容違う
昭和10年代では、工場管理で科学的管理法を扱うところが増加
・注目すべき教員
・西田博太郎(にしだひろたろう)
校長
経営や管理に関する知識・能力をもった技術者養成を志向
経営学会の設立当時からのメンバー
・北村友圭
東北帝国大学理学部数学科卒業。林鶴一門下
数理統計学の本を出す
高等工業で教えていた先生で、
統計数理の本を
この時代に書いていたのは、北村先生くらい
・CCS経営管理講座と品質管理
GHQ:戦後の通信網の整備のため
各社とも品質管理の機能がまるで不備
→経営管理講座:トップマネジメント
テキスト
Sarasohn Protzmanが執筆
→後に「CCS経営講座」ダイヤモンド社1952年に翻訳出版
傍聴者に役人、大学の先生
電通研からは、茅野先生がでていた
英語のオリジナル
国立国会図書館
ハーバードにコピー:日本の参加者の?
CCS経営講座の目次
組織
統制:コントロール(マネジメント)
のウェイトがおおきい
組織をどう作る、品質管理
・統計的品質管理
具体的事項
・品質に関する定義
範囲が定められていないとX
設計上の品質
実際上の品質
原価とのバランス
技術者と経営者の問題
・品質の原価のバランス
完全さにちかづけると原価が上がる
差がマキシマム
・CCS経営講座における品質原価の特徴
・Schewhartで定義した「品質」を一歩進めたもの
Schewhartも設計上と実際上に
ただし、管理の対象を後者のみに限定
・経済的側面も重視
価値と原価の差が最大となる水準に品質を設定するのが最適
・原価は実際原価から標準原価へ
タグチ・メソッドにおける損失関数の萌芽
ただし原価に機会概念は入っていない
品質原価計算の発展とともに一般化
探索的データ会席とアブダクション
タグチ・メソッドの特徴
問題解決を目的とした手法
必ずしも根本原因の追究、ないし真理探究を目的としない
数理統計学の主流がよってたつ仮説検証に立たない
Tukeyの探索的データ解析
態度であって、手法のカタログではない
EDAの哲学的背景
探索的データ会席によって発見されるモデル
→アメリカ哲学のプラグマティズムに近い
パース
真理は極限概念
いったん受け入れられても、誤謬あり
パース:アブダクションという推論方法
演繹は論証の論理学、
アブダクションは探求の論理学
アブダクションは仮説
ディダクション must be
インダクション actually is
アブダクション may be
タグチ・メソッドのポイント
誤差因子と相互作用を持ち、ばらつきを小さくする制御因子を探求
直行表
アメリカで評価された背景
仮説
プラグマティズムとしての解釈が可能
絶え間ないプロセスとして、タグチ・メソッドによる分析を行っていく必要性
疑問
真理に到達できる信念があるか
科学と技術の違いを強調
プラグマティズムより、道具主義?
まとめ
登場の背景
近代工業生産における分業の利益
標準化+工程の細分化
ばらつきの存在の認識と工程ごとの管理
複雑化と品質制度の工場により「利益」を喪失
こう定数の増加
工程外(外部性)の影響、非線形成
管理目標やスペック以外の要因による影響が無視できない
上記の問題に大使
トップマネジメント
プラグマティズムの思想
→問題解決した手法の一つがタグチ・メソッド
・なぜ、日本で?
品質管理をマネジメントでなく、技術者の問題と考えていた?
・社会的損失の最小化との関係は
道具主義に近い?
予測可能性を重視
・理想機能を目指す・・理想機能と真理の親近性は?
ないわけではないが、