ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

ビッグデータ分析を超えた先にある、数理と経験を融合するベイズモデル(2)-1

2013-05-31 20:30:47 | AI・BigData
マーケティングの授業、前回の続き
ベイズモデルから




ベイズモデル:いろいろあるが、考えていることは
  ・いろんな情報
  ・パラメータも含めて
  ・統計量・推計量:
    点でものを捉える(従来)→分布で考える(ベイズ)
    →通常のアプローチより柔軟

 ベイズモデルの原則:ベイズの定理
   3つの分布を考える
    事前分布:パラメータの信念、情報
    尤度:データの確率
    事後分布:データ獲得後

 Y:データ(given)  尤度   事前分布
 P(θ|Y)= P(Y|θ)・P(θ)
         ---------------------
           P(Y) →コンスタント*
       ∝P(Y|θ)・P(θ)=P(Y,θ) →同時分布

 *コンスタント
   P(Y) = ∫P(Y|θ)P(θ)dθ →コンスタント

  通常の回帰で予測:予測と学習は別プロセス
  ベイズで予測:学習と予測が同じフレーム

ベイズモデルの構造

・nが人を表現する場合
  θnは、人毎の推定
    →1000人なら、1000個の値・・それを扱うのは無理。
    →分布で考える
       ただし、分布にシバリはある。
       周りにぱらつくというのがP(θn|a)の意味

・nが時点なら
   θnは時点パラメータ
  時点:時間の関係性
    →スタティックとの違い:順序が入れ替わったらX

フルベイズ VS エンピリカルベイズ
 a:パラメータのパラメータ(ハイパーパラメータ)の推定の仕方

  フルベイズ:aもベイズ推定する
  エンピリカルベイズ:aを最尤法で決める

    
ベイズがなぜ解けるか
  n<<pなのに、解ける理由  確率分布で考えるから
   凝ったことをやらない:推定できる
   (推定できるのと、使っていいのは違うけど)

ベイズモデル
  ディターミティスティック:変分ベイズ (モデルによっては近似性能高い)
  ストキャスティクス(確率):MCMC法

MCMC法(マルコフチェーン・モンテカルロ)
 実時間でOKかは、nの量による→nが大きいとスケールしない
  スケール:並列計算=前と従属しないとき
  ところが
  MCMC:マルコフチェーン=前データに従属→スケールしない
 データ数が少ないとき、MCMC強力


事前分布の決め方
(1)主観で決める
    統計の流派は、こんなかんじ
      ・ベイズ
      ・頻度論的アプローチ(ネイマン・ピアソン)
      ・フィッシャー流
      ・尤度原理
   頻度論がひはんしてきたのが、この主観で決めるところ

(2)別の情報源
   異種情報統合
   メタ分析

(3)自然共役事前分布
    ベイズは、
      事前分布、尤度、事後分布
    と3つの分布があるが、
    このうち、事後分布と事前分布を同じ分類系を用いるもの
    例えば;回帰モデルのベイズにおいて、
      回帰係数:正規分布
      誤差:逆ガンマ
    とするなど
    階層ベイズに多い

(4)平滑化事前分布
  時系列:状態空間モデル
    ランダムウォーク
   Zn=Zn-1+Vn    Vnはノイズ
  滑らかに動く、階層ベイズと違う


階層ベイズ
 回帰モデルを考える P(Yn|θn)
 パラメータ     P(θn|a)

つまり、
  Yn=Cn+θnXn+εn

  θn=α(age)n+β(sex)n

このとき、α、βは集団共通化する
計算は、尤度の複雑さになる

<<フロアからの質問>>
 そのときaは、?
回答:
  a=(α、β、vi) ここでviは分散
 つまり、aはベクトル

■こらむ
・Rはループ計算が遅い
  →バイトコンパイラー使うと早くなる

・計量的アプローチを行うには3つの知識が必要
    分野の知識
    統計の知識
    プログラム
  Rで、ためしてみることはできる




つぎはいよいよ、POS分析へのベイズ応用のはなし。

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アプリケーションのクラウド化の進展でサーバの売上が初めて落ち込む

2013-05-31 16:20:03 | ネットワーク
ここ

アプリケーションのクラウド化の進展でサーバの売上が初めて落ち込む
http://jp.techcrunch.com/2013/05/30/20130529server-sales-are-down-as-cloud-apps-abound-at-the-expense-of-ibm-enterprise-giants/

(以下の太字は、上記サイトより引用)

サーバの売上は、機種の問題というよりベンダが今直面している問題だ。上位5社の売上は2013Q1で軒並み減少し、ただ一社Dell…x86専門!…だけが14.4%の増加を見た。
RISC/ItaniumのUnixサーバは前年同期比で台数が38.8%減、売上では35.8%減少した。メインフレームは世界全体で売上が3.6%上昇し、相変わらずのしぶとさを見せている。

メインフレームは、今後も安定していくんでしょうね。

クラウドとサーバーの比率はどこかで落ち着くと思います。
でも、問題はそこではなく、社内サーバーも、クラウドと同じく
Dellとか、安いメーカーから大量購入となってしまう可能性ですね。

そうすると、IBMや富士通は・・・

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日本のSIerの将来と、家電の将来が、重なって見えたり、見えなかったりです・・

2013-05-31 12:45:23 | Weblog
 さっき書いたエントリ内で、

 たぶん、日本の新規開発事象は減少する(というか、しているだろう。すでに)。
 保守は増えていくとおもうが、新規開発ほど儲かるものではないので、業界の規模は小さくなっていく。
 この辺のことは、別エントリで書こうと思う。話が長くなりそうだ。


について書いてみる。




 この話は、違和感ありありかもしれない。

マイナンバー、運賃1円単位、消費税増税 - IT業界はぼろもうけ?
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/e1c5b5c8d0246457efa23de178e647b6

 に書いたように、今年後半は、案件目白押しに見えるからである。

 でも、ここで、数年前の家電業界を思い出して欲しい。


 エコポイント制度短縮発表で対象製品の売上が急増
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20101104_404487.html


もうかってましたなあ~、家電業界・・・
これが、今年後半の案件目白押しと重なって見える。
どちらも、官製需要だ。

テレビを見る人が増えたわけじゃない=コンピューターを使う人が増えたわけではない
どちらも、政府の一時的な政策で需要が増えただけだ・・・




 で、いまはどう?


家電量販店市場/2012年は20%減の約7兆円
http://ryutsuu.biz/strategy/d110716.html


家電、大幅減少。シャープ、パナの苦戦をみても、それは読み取れる。
同じ道をSIerがとらないと、いえるだろうか
(いや、言えまい)




・・・と思うが、ここに反論があるかもしれない。

コンピューターは、市場を増やせばいいんじゃないか?
ビッグデータとかで・・・

これは、たしかにそうだ。そうなのだが、2つの話題を合成して、
無理に明るくしてしまっている。

・情報システム部市場は、予算が決まっているので伸びない
・情報システム部以外の市場は、まだ立ち上がっていない。

以下、順に見ていこう




■情報システム部市場は、予算が決まっているので伸びない

 情報システム部は、コスト部門なので、いくらでもカネを投資していいものではない。
 限界がある。大体、売上の数%だろう。

 ところが、今年はイベントが多すぎる。

 まず、来年に備え、Windows、Officeの買い替え(XP→8)
 消費税増税(あれば)
 マイナンバー(なんか関連すれば)

 さらに、営業部あたりから

 タブレット、スマホ対応

 そして、

 BYOD対策

 と、ハード&パッケージソフトで、予算使いすぎてしまうのだ。

 新規ソフト開発には、お金が回らない。
 さらに悪いことに、Windows8をいれたら、操作性がかわるので、これが落ち着くまで、
 あたらしいアプリ開発は控えたいと思うかもしれない。

 ちょっと、SIerさんに、(ハード&パッケージ以外で)お金が回りそうも無いのだ・・




■情報システム部以外の市場は、まだ立ち上がっていない。

 情報システム部以外に売ればいいじゃん!
 たとえば、マーケティング部、営業部にタブレット&ビッグデータ解析!
 と思うかもしれない。

 しかし、その市場、まだ立ち上がっていない。
 たとえば、ビッグデータ、でお金を儲けるとします。
 どこで、儲けます・・・?情報システム部はだめです。お金ないから。
 マーケティング部にいって、「ビッグデータ、買ってください」って言っても、???ですよね。

 要するに、売り方が決まっていない。そこまで成熟していないのです・・
 営業するレベルまで、まだ立ち上がっていないといってよい。

 さっきのオフショアによる海外展開の話もそうで、今の話ではなく、5~10年後に収益を生み出す話になる。




 ということで、今年後半にひょっとすると、大きな仕事の波がくるかもしれないが、その先、仕事が無くなるかもしれない。家電業界がそうであったように。

 仕事がなくなるのに対応するには、保守とか、教育その他サービスなのだが、それはそれで、使う知識が違う。

 実は、この先のかじとりが、難しいのだ・・・

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日本のSIerがグローバル展開できなくても、生き残る方法-オフショア先を利用した海外展開

2013-05-31 10:43:50 | Weblog
 昨日、「日本のSIerがグローバル展開できないのって、あたりまえだよね!」を書き、日本のSIerは戦略アウトソーシング先として、グローバル企業になるのは、無理と書いた。

 しかし、それは、日本が国内市場にとどまっていてよいということではない。
 たぶん、日本の新規開発事象は減少する(というか、しているだろう。すでに)。
 保守は増えていくとおもうが、新規開発ほど儲かるものではないので、業界の規模は小さくなっていく。
 この辺のことは、別エントリで書こうと思う。話が長くなりそうだ。




 ということで、海外の市場を狙わない限り、今の日本のコンピューター業界はやっていけない。
 つまり、いすとりゲームで、会社のイスが無くなった人は、解雇されるという運命・・・ということになる。

 なので、海外市場は狙いたい。
 特に、新興国。ベトナム、インドネシア、ミャンマー、ブラジル、その先にアフリカ・・・

 で、どうやって、この市場を攻めるかというと、
  アメリカは、戦略アウトソーシング先として、グローバル企業として、これらの市場を攻める
  日本は、オフショア先を利用した海外展開
 になると思う。




 オフショアを、コスト削減のためと見ている人は、今は少ないんじゃないか?
 もし、コスト削減をしたいなら、ニアショアのほうがいい。
 言葉は通じるし、いざとなれば、来てもらうことも簡単にできる。

 オフショアするのは、そのオフショア先が育って、自国の仕事を取ってきて欲しいからではないか?

 具体例のほうがわかりやすいか。
 たとえば、北京富士通とかは、

http://www.fujitsu.com/cn/it/jp/about/subsidiaries/index.html

によると(太字は、上記サイトより引用)

富士通の厳しいソフトウェア開発の基準に従い、グローバルな最新ソフトウェア開発プラットホームやツールを使用して日本からソフトウェア委託開発業務を引受けています。

もあるけど、

中国市場においては、堅実な経営と順調な発展の中から相次いで自社開発ソフトウェアをリリースしております。 また企業システムの経験や中国語ソフトウェア製品の販売と技術サービスを通じて数多くのユーザーを擁しており、好調に業績を伸ばしております。

製造業や流通業のお客様向けのシステム化におきましては、お客様ニーズの分析から、トータルなソリュ-ションのご提案、システム導入作業、関連技術のサポートに至るまで各分野において豊かな経験を積んでおり、大きな成果を挙げております。

というように、中国市場での売り込みもしている。

このように、
 1.海外拠点を作る
 2.そこで、日本から仕事を出して、現地で仕事を覚えてもらう
 3.現地で仕事を探してきてもらい、現地で開発する

そして将来は
 4.現地で仕事を探してもらい、日本に仕事を回してもらう

ということを目指していくのが、オフショアを利用した生きる道なのであろう。
富士通はこの拠点が中国で成功しているが、
いまから拠点作りとなると、中国は、(政治の問題もあるけど、それ以上に、成長率の点から魅力ない。
成長率期待でみると、ベトナム、ミャンマー、インドネシアだろう
(アフリカはまだ早い。ブラジルは主にアメリカのオフショア先なので、日本は食い込みにくいのでは・・)




 問題は、日本の上のほうの人が、どう考えるかということだ。
 彼等はアメリカをフォローして儲けてきた。だから、いまだに、グローバル展開しようとしている。

 しかし、時代は変わった。今はダイバーシティの時代。
 多様化された世の中の中で、海外の点と点をつないでいく時代であり、オフショアなどを通じて、現地先の目線で、仕事を取っていくのが重要なのだが、その発想、つまり、アメリカと日本は攻め方が違うという発想に切り替えられるかどうかが重要

・・・なんだが、切り替えられないよね・・・やっぱり・・・

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