ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

テスト設計できないと、会社倒産するんじゃないの?テスト項目挙げるだけでは?

2013-08-27 13:32:00 | Weblog
みずほ証券の裁判

「本件バグは重過失とは認められない」---みずほ証-東証判決、あなたはどう見る?
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20130724/493822/

(以下太字は上記サイトより引用)

では、結局、重過失になるかどうかは、


今回のバグが複数の条件の組み合わせで発生することから、「本件バグの発見等が容易であることを認定することが困難であった」とした。


と「複数条件の組み合わせまで、適切にテストしている」
かが決め手といえる。

これをテストしていることをちゃんと証明できれば、お咎めなし。
証明できなければ、重過失になるかもかも・・ということだ。

これで重過失、賠償となったら、ソフトハウスは、飛ぶ。

こんな大きい話ではなくても、数千万の案件で、裁判でまけて賠償になったら、
中小ソフトハウス(50人くらいまでの)は、飛ぶ。




ということは、案件を請けるときには、テストに関して

・組み合わせテストまで行い、妥当性を示す
・それができないものは、出来ない理由を示す

ということになる。つまり、ただテスト項目を挙げているだけでは、証明はできないわけで、
ちゃんと設計をして、
   ここは、同値テストでOK,
   ここは境界値、
   ここは、組み合わせ、それもペアワイズ

なぜならば・・・

 と説明できなければならない(D-CASEで主張しますか ^^;)





っていうことは、

今後は、

  テストは設計して、
  テスト対象、テスト観点、テスト手法を説明できないといけない

わけで、そうでなく、ただテスト項目を挙げているだけだと、
障害が起きて裁判になったとき、
「ちゃんとテストしてることを証明できませんね」
と裁判所が判断して、賠償、
できなくて、会社倒産という危険があるんではないだろうか?

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画面遷移図だけの判断は、危険

2013-08-27 10:41:57 | Twitter
画面遷移図を書けといわれると、こんなかんじになる

あるデータについて、表示範囲を設定し、
  「グラフ」ボタンがクリックされるとグラフが、
  「表」ボタンがクリックされると表の一覧が
  「CSV」ボタンがクリックされるとCSV形式でデータが
表示される状況を表した。

お客さんと合意をとるだけならこれでいいが、実際に実装まで考えるんなら、
ここで止めるとまずい。というのも、これには、3つの実装方法が考えられるが、
それにより開発コストとリスクが大幅に異なり、従って、プロジェクトの進め方も
変えたほうがよいからだ。




【その1】

サーバーで、
1.サーバー側でデータをまず取得する。
2.その後、おされたボタンにより、サーバー側で
    2-1.グラフ用に加工
    2-2.表用に加工
    2-3.CSV用に加工
のいずれかを行い、クライアント側は、サーバーで加工されたデータを表示する

これは、プログラム数は増えるが、他メディアの仕様が影響しないため
(グラフ用データは2項目全データ、
   表用は全項目だが一部データ、
 CSV用は全項目全データが必要など)
比較的、簡単に作れる。
プロジェクトはそのまま詳細化、分担割して問題はない。




【その2】

1.サーバー側でデータを取得し、クライアントに全データを送る。
2.おされたボタンにより、クライアント側で
    2-1.グラフ用にJavascriptで頑張る
    2-2.表用にJavascriptで整形する
    2-3.データはCSVで送られることにしておけば、そのまま出す
  のように、javascriptで加工する

これは、Javascriptの生産性に影響してくる
他メディアの仕様が影響することも気がかり
プロジェクトはそのまま詳細化しつつ、Javascriptでの実現性を確認、
詳細化が煮詰まったところで、サーバー側の処理に問題ないか確認し
すすめる。




【その3】

1.サーバー側でデータを取得し、クライアントに全データを送る。
2.おされたボタンにより、クライアント側でグラフ/表/CSV部品を切り替えて表示

これは、要望どおりの思った部品を作るのが結構難しい。
→単にグラフを出す、表を出すことは簡単に出来る。
 グラフの操作や表の切り替えなどを、要求に合わせるのが難しい。

仮に作れても、他メディアの仕様の影響をもろに受ける。
 グラフ操作のバグが、表に影響することも・・・

プロジェクトは、まず、部品が出来るかどうかを確認する必要がある。




その1とその3では、開発リスクが異なり、その3の場合は、そういう
部品が作れるかどうかで決まってしまう。

なので、画面遷移図を考えるとき、

遷移図から実装を考えるのが、ウォーターフォールでは、決まりなんだけど、
先に、実装を考えて(つまり、その1、その2、その3の図を作って)、その上で、
(その図からサーバー部分を除くことにより)画面遷移図を考えてったほうが、
のちのち、安全・・・


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