令和3年10月13日(水)
柿 : 甘柿、渋柿、富有柿
カキノキ科の落葉高木。 柿は日本に約900種類あり、
「KAKI」として外国に適用する日本の代表的な果物。
その栽培の歴史は古く、全国各地に特有の種類がある。
国別では中国が圧倒的に多く栽培され183万7千トン、
次いで韓国の25万トン、日本は23万トン、ブラジル
が15万トン、イタリアが5万トンが主な産出国。
日本国内では沖縄、北海道を除く殆どの地域で栽培される。
和歌山県(4.7万トン)、奈良県(3万3千トン)、福岡
県(1万8千トン)、岐阜県(1万5千トン)、愛知県(1万
3千トン)と続く。
種類、
甘 柿 : 富有、次郎、御所、太秋、伊豆など
渋 柿 : 平核無、刀根早生、甲州百日など
柿の渋は、果実内にタンニンが含まれ、水溶性である。
渋柿はそのまま生食出来ない。果肉が軟らかくなる熟柿になる
のを待つ。
渋抜き加工には、湯につける、アルコールで渋を抜く「醂す」
(さわす)を施す。
他に、は乾燥させる(干し柿)、あんぽ柿、市田柿(干し柿の
一種)
生の柿は身体を冷やすと言われるが、干し柿は冷やさない。
効能は利尿作用、血止め作用、咳止め、二日酔いに良い。
そう言えば、私は小学生の頃小児喘息を患い、親から「柿の
ヘタに氷砂糖を加えた煎じ薬」をよく飲まされた記憶が、、
柿が秋の代表的な風物となったのは、俳諧に於いて柿が詠まれ
るようになって以来。和歌や連歌では食べ物である柿は詠まれ
なかったが、俳諧で俳諧では逆に積極的に取り上げられた。
貞門の時代「柿」という字の言葉遊びとして、
木のそばに市をたてた熟柿かな : 意 敬
と詠まれている。その後、
里古て柿の木持たぬ家もなし : 芭 蕉
近代においては、大の柿好きだった正岡子規が、
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺 : 子規
と詠んでいる。
昨日、ご近所の方から柿を頂いた。
カミさんが通りかかり、庭越しに柿の木を眺めいると、
「少し持ってく、、未だこれからだけど大丈夫食べられるヨ」
よっぽど、物欲しげに見ていたのだろうか、、、、、
枝の付いたままの、見てくれは悪いが、、ソコソコに甘い。
今年の初物である、、、、
今日の1句(俳人の名句)
子規にありし短気と根気柿二つ 大串 章