令和3年10月17日(日)
岡崎八丁味噌
岬句会吟行旅行の三日目、岡崎八丁味噌の「角久」の味噌蔵
を見学した。(6年前の思いでの記)
岡崎城から西へ八丁(874m)に在る味噌蔵「角久」は、
江戸の三代将軍家光の時代に味噌作りを始め、1643年
(天保2年)に創業した。
1892年(明治25年)から宮内省へ味噌の納入を開始、
1901年(明治34年)に「宮内省御用達」となった。
味噌蔵の説明
岬句会の一行は角久に入ると、江戸時代の店舗を再現した
帳場格子や道具や商店の看板等が並ぶ店舗の奥には、味噌
作りの工程を再現した「仕込み蔵」で、リアルな蝋人形が
仕込み作りを行っている。明治の初期の仕込み場面を目の
辺りにして、我々もこの時代にタイムスリップ、、、、、
その奥には本当の味噌蔵があり、巨大な木の桶がずらりと
並んでいる。
六尺桶(高さ2m余、直径1.8m)は竹の箍(たが)で
締め上げられ、辺り一面に味噌の香が漂う。
箍の部分には、焦げ茶色の液体が滲んで見える。
これが醤油で、俗にいう「溜まり」というそうだ。
両側に味噌桶が10数個並び、桶の上には「桶石」という
漬物石の様な大きな石が摘まれていた。
この桶石は約350個(≒3トン)あるという。
此処で天然醸造するため、二夏二冬の間寝かせて醸造され
るそうである。(美味しい味噌には大変な手間がかかる。)
蔵の外には、大きな木桶が並び、洗い乾燥させて次の出番
を待っていた。 改めてその大きさに驚く。
売店に戻り、出来立ての味噌汁を頂いた。赤味噌の香りは
私(ヤギ爺)には、毎度お世話になる馴染の味である、、
外側のベンチで、八丁味噌風味のアイスクリーム、ソフト
クリームを皆で相伴する。
「味噌の香り、感じないね? 甘くて美味しい、、、、」
今日の1句
豊の秋味噌の香をたて昼の膳 ヤギ爺