遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

石蕗の花

2021-10-30 16:42:29 | 日記

令和3年10月30日(土)

石蕗の花 : 石 蕗(ツワ)

キク科の常緑多年草

葉は蕗(フキ)に似て質が厚く、深緑色で光沢がある。

花期は10~12月、花軸を60cm程に伸ばし菊に似た

頭状花を散戻状に開く。海岸や海辺の山に自生する。

葉も茎も蕗に似ているが別種。

花や葉が美しいので、よく庭先に植えられる。

名前の由来は、葉の形が蕗の形に似ている事からと言われる

が、葉の緑が濃く艶が在り「艶蕗」が転じて「つわぶき」と

なったとも言われている。

「厚葉蕗」(厚い葉を持った蕗」から転じたという説もある。

日本では太平洋側では福島県より南、日本海側では石川県よ

り南側の海沿いの地に分布する。

海外では朝鮮半島、中国東南部、台湾等に分布する。

葉を火に焙り湿布薬として使われ、他に解毒、皮膚病に効能

があると言われる。

食用としては葉柄(軸)の部分を炒め、甘辛く佃煮状にした

もの「伽羅蕗」が好まれる。 

三重県にはツワの葉を敷いた「押し寿司」(つわ寿司)が在る。

蕗の軸の部分には空洞があるが、石蕗には空洞が無い。

余談、山口県の津和野はSLが奔る所として有名だが、此処は

「ツワブキの咲く野」という事からこの名が在る。

 

東山植物園の「7万葉の散歩道」を歩くと、彼方此方に石蕗の

黄色い花が覗き、私達に話しかけて来る様で,つい歩を留める。

小暗き道の案内人とでも言おうか、、、、、、、

 

今日の1句

坂がかる万葉の道石蕗明かり   ヤギ爺