令和3年10月30日(土)
石蕗の花 : 石 蕗(ツワ)
キク科の常緑多年草
葉は蕗(フキ)に似て質が厚く、深緑色で光沢がある。
花期は10~12月、花軸を60cm程に伸ばし菊に似た
頭状花を散戻状に開く。海岸や海辺の山に自生する。
葉も茎も蕗に似ているが別種。
花や葉が美しいので、よく庭先に植えられる。
名前の由来は、葉の形が蕗の形に似ている事からと言われる
が、葉の緑が濃く艶が在り「艶蕗」が転じて「つわぶき」と
なったとも言われている。
「厚葉蕗」(厚い葉を持った蕗」から転じたという説もある。
日本では太平洋側では福島県より南、日本海側では石川県よ
り南側の海沿いの地に分布する。
海外では朝鮮半島、中国東南部、台湾等に分布する。
葉を火に焙り湿布薬として使われ、他に解毒、皮膚病に効能
があると言われる。
食用としては葉柄(軸)の部分を炒め、甘辛く佃煮状にした
もの「伽羅蕗」が好まれる。
三重県にはツワの葉を敷いた「押し寿司」(つわ寿司)が在る。
蕗の軸の部分には空洞があるが、石蕗には空洞が無い。
余談、山口県の津和野はSLが奔る所として有名だが、此処は
「ツワブキの咲く野」という事からこの名が在る。
東山植物園の「7万葉の散歩道」を歩くと、彼方此方に石蕗の
黄色い花が覗き、私達に話しかけて来る様で,つい歩を留める。
小暗き道の案内人とでも言おうか、、、、、、、
今日の1句
坂がかる万葉の道石蕗明かり ヤギ爺