令和3年10月20日(水)
七 竈 : ナナカマド
バラ科の落葉高木で山地に自生する。 高さ10m。
初夏5月から7月頃にかけ小さな白い花が多数咲く。
葉は互生し、羽状複葉で5~7対の細長い小葉が向き合う。
葉の長さは15~25cm、幅は1~2.5cmの長楕円
状波針形で先は尖り、小葉には細かい棘がある。
果実は直径5~6mmの球形の実は、晩秋になると葉と伴に
次第に赤く色づく。
晩秋の紅葉は美しいがそれ以上に真っ赤な実は、ハッとする
程美しく見事である。小豆粒位の実の一つ一つがふさふさと
集まって、重そうに垂れ下がる。
実が赤く熟すると、ツグミなどの鳥が啄みにやってくる。
果実にはシアン化合物が多く含まれ、鳥には大丈夫の様だが
有毒で、多量に食すると人には有害となる。
(北海道等の一部では、ジャムとして加工されている。)
ナナカマドの語源は、「七度カマドに入れも燃えにくい」と
いう説からといわれるが、実際にはナナカマドの薪はよく燃
えるとも言われる。
他に、ナナカマドの木炭は火力が強く、これを作るのには、
七日間炭焼きのカマドに入れて置く必要が在った事から「七
日カマド」と、言われたとの説も在る。
七竈の木は、木材は堅く細工物に、樹皮は染料に、実は果実
酒や、ジャム等に加工される。
鶴舞公園のナナカマドの実や葉が、早くも色付き始めた。
散策する人が増え、葉の色つくのを眺め、少しではあるが
落葉を踏みしめてゆっくり晩秋を楽しんでいる、、、、、
今日の1句
七かまど実も葉も少し赤ら貌 ヤギ爺