令和4年2月2日(水)
探 梅 : 梅探る、春 信
漢詩では「観梅」梅林や庭園の梅を見ることであるのに
対し、「探梅」とは雪深い山野に梅を尋ねることをいう。
宋の陸遊は、「僧は約す渓橋探梅を共にする」と呼んだ。
亦、「春信」とは春の知らせのことで、春が訪れ花開き鳥
が鳴くことという。
早梅を探って山野を歩き廻るのが探梅または探梅行という。
名所といわれる所の梅林の花を見るのとは、少し違う様だ。
観 梅 : 梅 見
梅の花を愛でること。
但し梅の花は古来、その姿・形よりも清楚な匂いに注目さ
れて来た様である。
元禄10年(1697年)刊行の有賀長伯著「花のまさご」
にも、「梅は花の色よりも匂ひを賞翫(しょうがん)する
よし也」と記述されている。
人々は早春に、馥郁と香る梅を愛でに出かけるのである。
万葉集の巻十にも、既に「ももしきの大宮人は暇あれや梅
を挿頭してここに集へる」と、梅への大いなる感心が詠ま
れている。
水戸、熱海の梅林がよくしられている。
この地(名古屋)では、平針農業試験場の「枝垂れ梅」が
よく知られた場所で、3月には満開の枝垂れ梅を見に多く
の人々が集まる。
今の時期(2月初旬)は未だ、蕾が多く、やっと開いた木
の周りに、素人カメラマンが、、、、、(令和元年2月)
2年程前迄は、俳句仲間と度々吟行に訪れていたが、、、、
名古屋港の無料休憩所前の梅、紅梅はちらほら開花がある。
殆どは,紅色の蕾が今か今かと待ち受けて、、、、
白梅はもう少し先のようである。
今日の1句(俳人の名句)
しんがりが好き探梅も人生も 木田 千女