令和4年2月12日(土)
梅 : 白 梅
バラ科の落葉低木、中国原産で日本へは8世紀頃渡来した。
多数の園芸品種があるが早春、葉に先立って前年の枝の葉腋
に1~3個ずつ花を付ける。
梅には様々な品種があるが、白梅の方が紅梅より早く、毎年
1~3月頃に開花する。
五弁の花は香気が高く、平安時代に以降には特に花の香りを
賞で、詩歌にも詠まれるようになった。
万葉集では、梅の歌は萩に次いで人気が高く、春の花を代表
するものとなった。
詠み方も細やかで殊に匂いを多く詠む様になる。
花の色は白、薄紅、紅など、一重、八重咲き等と多種ある。
梅の中でも白色、一重の花を付ける野梅は最も多く分布して
居り、今でも多くの庭園、梅園などに植えられている。
梅一倫一輪ほどの暖かさ 服部 嵐雪
と、梅の咲き出す頃の季節感がよく詠みこまれたこの句は
梅の咲き初める頃を表し、親しまれる名句である。
ご近所のなどにも白梅が芳香を漂わせ、時折、小鳥の姿も
見られるようになった。
娘の家(一宮)の庭先にある、梅の老木にも白梅が、、、
名古屋城の東門(地下鉄名城線・市役所駅下車)を入ると
直ぐに二の丸庭園が在り、その前の径の左手に梅園が続く。
此処は、白梅が主で数は多くはないが今、咲き盛っている。
城内の彼方此方に、白梅、紅梅、枝垂れ、盆梅などが在り、
これから順に、春の馥郁とした香と花を楽しむ事が出来る。
(梅まつりは、コロナの影響で行われていない)
そろそろ(3月)、平針農業センターの「枝垂れ梅」も見頃
を迎える。
今日の1句
枝先にふるへ咲き初む梅二月 ヤギ爺