令和4年2月14日(月)
国府宮はだか祭り : 儺追神事
愛知県稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)に於いて、毎年
恒例の「国府宮はだか祭り」が行われました。
正式名称は「儺追神事」と言い、1250年前の奈良時代
(767年)に称徳天皇の勅令により全国に在る国分寺で
「悪疫退散」の祈祷が行われた際に、尾張国府宮の「尾張
大国霊神社」に於いて祈祷をした事より始まったと在れる。
尾張地方に春を呼ぶ祭りとして定着し、「裸の寒祭り」が
結び付いて江戸時代に現在の形になった。
神男、決定
「儺追」は、儺を負う人(神男)を仕立て「儺負捕り」と
称して、裸男が揉みあう形態になったとされている。
祭りの開始は旧暦の正月13日、42歳の厄年の男を中心
に、サラシの褌に白足袋姿の数千人が集まり、寒さを吹き
飛ばすために揉みあい「神男」に触れるとご利益が得られ
ると言われている。
祭りを前に、「大鏡餅奉納」(今年は祖父江町奉賛会)
直径2,4m、重さ4トンの大鏡餅が町内を巡回して、
神社拝殿に奉納された。
今年はコロナの影響で、昨年同様に裸男の揉みあいや、笹
飾りの奉納は中止された。
2年前の裸祭り、
祭りの主役の「儺追人」(神男)を務める一宮市在住の方
と神職、歴代の神男が「儺追行列」を行い拝殿に参拝し、
一連の儀式を執り行った。
はだか祭りは、今年も揉みあいのない静か(淋しい)な
「儺追神事」となり、春は未だ未だ遠い様だ、、、、、
今日の1句
春を待つ儺追人らの密かなり ヤギ爺