令和4年2月13日(日)
冴え返る : 寒もどり
春先、すこし暖かくなりかけたと思うと急にまた寒さが
ぶり返すことをいう。
「冴ゆ」は、光・音・色などの澄むという意味があり、
寒さでも冷えが伴う冬の季語で「冴え返る」の寒さにも
そうした感じがある。
殊に春先の寒暖の気温の変化が大きくなり、戸惑うこと
が多くなることをいう。
一旦緩んだ地上の凍てもふたたび基に戻るので「冴返る」
とも「寒が戻る」とも言われている。
寒さがぶり返すと、ゆるんだ気持ちが再び引き締まり、
万象が冴え返る感じを表す。
昨夜から降り出した(降ったり、止んだり)雪は明け方
迄降り続き、この地でも少し積雪が在った。
車や公園も白くなり、家並みは薄っすら雪化粧、、、、
道路には積雪はなく、時折走る車もゆっくり、静かな
日曜日である。
新聞ガコトリ、早速玄関へ向かう。
北京五輪、日本メダル第一号はモーグル堀島の胴、、
「ターンが乱れたが最後まで諦めなかった。自分の滑り
が出来た。応援して下さった皆様に感謝したい」
様々な問題を抱える北京大会。選手の皆さんは懸命に励
んでいる。彼等の結果はどうあれ、応援心から拍手を。
雪は相変わらず降り続き、北国では大雪の予報も、、、、
折りから、只今受験シーズン真っ盛りである。
我家の孫達も、大学受験、中学受験の真っ最中である。
生憎の空模様、積雪の予報もあり何とも悩ましい、、、、
親達も受験生を抱え、連日続く「入試」に気苦労も大変
の様である。
カミさんもヤキモキするが、こちらから兎や角言う事も憚
られ、落ち着かぬ様子である。
先年、吟行で犬山城近くにある国宝「如庵」に出掛けた
事があった。犬山(名鉄)グランドホテルの傍に「有楽苑」
がある。その中に茶室「如庵」があり、その庭先に入ると
俳人の細見綾子さんの句碑があった。
木曽川を見おろして城冴え返る 細見綾子
作者がここを訪れた際に詠まれた句だそうである。
犬山城は小高い山の上にあり、眼下には木曽川が流れる。
夏には「鵜飼」が催される程の景観だが、冬場に見下ろす
木曽川は,寒々として国宝の犬山城も冴え返っていた様だ。
コロナ過で暫く吟行にも出て居らず、アルバムでこの句
を眺め、国宝「如庵」(茶室)で抹茶を頂いた事を懐かし
く思い出されました、、、、ヤギ爺