令和4年2月27日(日)
春 寒 : 春寒し、 料峭
春が立ってからの寒さ、余寒と同じであるが語感や気持ち
のうえで微妙な違いがある。春寒には余寒ほど寒さの余韻
はない。
料峭は、春風が冷たく寒さを感じられること。
二月も明日(28日)が末日、直ぐ三月、、、
陽射しは少しずつ春めいて日向は心地佳いが、日が陰れば
寒さにふるえる。
寒暖の差も大きく、服装も様々で若者や子供達はTシャツ
姿も目にするが、我々(年寄りの私も)は未だ未だ防寒具
が手放せず、着ぶくれて過ごす。(寒暖に耐えられない)
北京オリンピックが終り、このところ連日「ロシアのウクラ
イナ侵攻」のニュースばかりだ、、、、。
ウクライナを取り囲む様に、北側からベラルーシュ、ロシア
国境から、ウクライナ東側ロシアに隣接するルカンスク州を
一方的に独立させ、此処から進軍し、南のクリミア半島から
ミサイル攻撃、更には空爆、、ウクライナの十数倍の軍事力
と近代兵器。旧隊以前のウクライナ軍は成すすべもなく、、
首都のキエフへ攻め入って来た。
ロシアは、民間には攻め入らぬというが、高層アパート等へ
容赦なくミサイル攻撃、、、民間人にも多数に死傷者、、、
続々と隣国(ポーランド、ブルガリア、モルドバ等)へ避難
民が殺到している。
ウクライナでは18歳から60歳迄の男性の出国禁止され、
彼らはロシアとの徹底抗戦を強いられているが、、
欧米始め日本を含む世界各国は、ロシアには経済制裁で対抗
するとし、「国際銀行間通信協会」(SWIFT)からの
ロシアの銀行を排除するなどの制裁を決議した。
ロシアでは、ものともせず、「ロシアには豊かな資源と武力
がある」と誇示している。
国連安保理決議が行われ、「ウクライナ侵攻は国連憲章違反」
との決議をするも、15カ国の11カ国が賛成するも、中国
インド、アラブ首長国連邦(UAE)は棄権し、ロシアは
拒否権を発動し、否決された。
中国はオリンピックが終了し、未だパラリンピックを控えて
いるが、これの終了を待ちどう出るのだろうか?
米国で名指しで敵視される中国、同じ共産圏として手を結ぶ
可能性も残されるが、、、、、。
強気のプーチン、弱腰のバイデンに、当事国ウクライナ大統領
のゼレンスキーは孤立無援の状態である。
日本は米国に同調はするものの、資源は殆ど無くロシア、中国
からの輸入に頼る所も多く、(経済制裁への反動にも苦慮)
ここにきて、バイデン大統領も「ロシアの選択肢は二つ、経済
制裁に応えるか、第三次世界大戦かだ」と世論の不人気に答える
ように言及した。ウクライナ周辺の国々へ派兵を決定し、英、仏
独等の各国も派兵を決定している。
5年程前、南米ウルグアイのムフカ大統領(当時)が来日した。
世界一貧しい大統領として、国連を始め世界各国から注目され
その言動と生活態度が注目されていた。
「貧しい人とは少ししかものを持っていない人ではなく、もっと
もっとといくらあっても満足しない人のことだ」
「その欲望は全てを破滅しかねません」等の名言を残された。
奇しくも、この言葉(予言的中)が現実のものとなりつつある。
世界の超大国(ロシア、中国、アメリカ)はそれぞれに覇権を
競い、遂には、、、、、、、とならぬ様に願いたいが?
今日の1句(俳人の名句)
あらぬ人に敵意見出で々春寒き 日野 草城