令和4年2月20日(日)
蕗の薹 : 蕗の芽
蕗はキク科の多年草、早春にいち早く地中から萌黄色の花茎
を出し、その外側は大きな鱗の様な濃赤紫色の葉で幾重にも
包まれている。 これが蕗の薹である。
ほろ苦い風味と香りが在り、蕗味噌や天婦羅などで食される。
雌雄異株で雄花は黄白色、雌花は白色。
日本の方言では蕗の薹を色々な呼び名があり、青森県の津軽
地方では「ばっけ」と言い、秋田県では「ばっけ」「ばんけ」
「ばっきゃ」、山形県の庄内地方では「ばんけ」という。
亦、北海道のアイヌ語では「マカヨ」と言われるそうだ。
蕗の花期は、早春の葉が地表に出ないうちに花茎が伸びだす。
これを「蕗の薹」と呼ぶ。
蕗の薹は鱗状の苞葉で包まれて居り、茎先に散房状の多数の
頭花(筒状花)を付ける。 花茎は5~10mm程。
今年もまた蕗の薹が届いた。
ここ数年、岐阜の山地に出掛けることはなくなったが、
今頃になると必ず友垣から「便り」が届く。
年々、少なくなる友の近況、、、懐かしくも、寂しくも在る。
蕗の薹は灰汁が強く、肝毒性の強いペタシテン(アルカイド
の一種)が含まれているので、下茹でをして灰汁抜きをする
必要がある。
重曹(塩でも良い)を加えた水を沸騰させて3分程茹でる。
湯切りをし冷水に晒す、何度も水を替える。
後は冷蔵庫に保管して、都度、和え物・煮物・天婦羅等で
いただく。ほろ苦さと春の香が堪らなく美味しい、、、、、。
お浸し
天婦羅
今日の1句
友垣の里の便りと蕗の薹 ヤギ爺