令和4年2月26日(土)
三椏の花 : 結香の花
中国原産で古くから日本に渡来している。
三椏の栽培は室町時代頃からといわれ、和紙の原料とし
ては「コウゾ」「ガンビ」が使われ、江戸の頃から三椏
が広く使われるようになった。
ジンチョウゲ科の落葉低木で、高さは約2m
葉は8~15cmの長楕円形
晩秋に落葉した後に枝ごとに一団の蕾を下向きに付ける。
翌年の2~4月頃になると葉より先に黄色の筒状の花を
咲かせる。
花は切花にし、枝皮は上質の和紙の原料となる。
枝が三叉する(みつまたとなる)のが特徴でこの名が在る。
12月頃から蕾を生い、小型の蜂の巣のような蕾のままに
越冬し、気温が高くなると開花が始まる。
花は花弁のない萼片が筒状に発達した無弁花で、先端は四
裂して、外面に白い綿毛が密生する。
アカハナ三椏の花
山野に自生し、日当たりの良い所より少し日陰になる木の下
辺りを好む。
花の少ない時期に咲き、庭木としても楽しまれる。
漢名は、「黄瑞香」(おおずいこう)といい、黄色い花咲く
沈丁花を意味する。
今日の1句
雨粒を貯め三椏の花かしぐ ヤギ爺