遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

飯 蛸

2022-02-21 16:36:52 | 日記

令和4年2月21日(月)

飯  蛸 : コモチダコ

マダコ科の蛸、全長約25cm程の小型の蛸

北海道南部以南の日本近海に広く分布する。

両眼の間に菱形の模様がある。亦、第三腕基部付近に

輪状の金色の紋がある。

俗に頭といわれる丸い部分が胴体で、春先の産卵期に

一杯に詰まった卵(≒100個)を茹でると飯粒の様

なのでこの名が在る。

亦、食感も飯粒の様打と言われる。

別称をイシダコ、春潮魚ともいう。

飯蛸は年中出回るが、春の産卵期のものが美味と言われ

1~4月頃に大きく成長し子持ちとなるこの時期(初春)

が旬とされ、季題とされる。

胴(頭のような丸い部分)に卵がビッシリ

 

雄の飯蛸は小ぶりで安いが、胴(頭の様な部分)に卵が

詰まった子持ちの雌蛸は旨く、人気があり高級品となる。

飯蛸は水深20m程までの浅い砂底に多く生息し、日中

は岩陰等に身を潜め、夜間に活動し甲殻類、多毛類等の

底生動物を捕食する。

飯蛸の漁は、大きな二枚貝を蛸壺とした蛸壺漁が主流で

ある。

亦、飯蛸には白いもの(二枚貝が好物)に飛びつく習性

があり、飯蛸の錯覚を利用した、「テンヤ」と呼ばれる

仕掛けを使い、蛸を釣り上げる方法もある。

日本では飯蛸の料理は様々あり、おでん・鍋物・煮物

刺身・酢味噌和え・蛸飯(炊き込み)・から揚げ等々、

茹で、

煮物、

から揚げ、

 

海外では余り蛸を食べる習慣はないが、ギリシャやトルコ

ではグリルで焼いて足を食べるようだ。

 

今日の1句

いの一番飯蛸の頭真っ二つ   ヤギ爺