令和4年2月21日(月)
飯 蛸 : コモチダコ
マダコ科の蛸、全長約25cm程の小型の蛸
北海道南部以南の日本近海に広く分布する。
両眼の間に菱形の模様がある。亦、第三腕基部付近に
輪状の金色の紋がある。
俗に頭といわれる丸い部分が胴体で、春先の産卵期に
一杯に詰まった卵(≒100個)を茹でると飯粒の様
なのでこの名が在る。
亦、食感も飯粒の様打と言われる。
別称をイシダコ、春潮魚ともいう。
飯蛸は年中出回るが、春の産卵期のものが美味と言われ
1~4月頃に大きく成長し子持ちとなるこの時期(初春)
が旬とされ、季題とされる。
胴(頭のような丸い部分)に卵がビッシリ
雄の飯蛸は小ぶりで安いが、胴(頭の様な部分)に卵が
詰まった子持ちの雌蛸は旨く、人気があり高級品となる。
飯蛸は水深20m程までの浅い砂底に多く生息し、日中
は岩陰等に身を潜め、夜間に活動し甲殻類、多毛類等の
底生動物を捕食する。
飯蛸の漁は、大きな二枚貝を蛸壺とした蛸壺漁が主流で
ある。
亦、飯蛸には白いもの(二枚貝が好物)に飛びつく習性
があり、飯蛸の錯覚を利用した、「テンヤ」と呼ばれる
仕掛けを使い、蛸を釣り上げる方法もある。
日本では飯蛸の料理は様々あり、おでん・鍋物・煮物
刺身・酢味噌和え・蛸飯(炊き込み)・から揚げ等々、
茹で、
煮物、
から揚げ、
海外では余り蛸を食べる習慣はないが、ギリシャやトルコ
ではグリルで焼いて足を食べるようだ。
今日の1句
いの一番飯蛸の頭真っ二つ ヤギ爺