遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

障 子

2022-12-05 16:29:03 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年12月5日(月)

障 子 : 障子貼る

日本で独自に発達した建具で、日本座敷の内外を仕切る
障屏具。
冬は採光を和らげ、湿度を調節し保温もしてくれる。

平安時代には「襖障子」のことをいった。
取り外し可能な「張付壁」、絹布を張った「襖障子」、
唐紙を張った「唐紙障子」、台脚付きで室内を移動可能
な「衝立障子」、簾屏風のように作った「通障子」。
通常の格子に組んだ骨組に白紙を貼った「明かり障子」
等の種類は多いが、現在では障子といえば「明かり障子」
を指す。 

世界に誇れる優れた日本的な「障屏具」である。
障子は日本家屋に年中用いられているが、新年を迎える
ために障子を張り替えたりするので、俳句では冬の季語
としている。
日の低い冬の陽射しをうけて、座敷が明るくなり気持ち
も明るくなる。

邦画の世界では、欠かせない日本家屋の建具である障子
は、殆どの映画に必ず出て来るもの、、、
蝉時雨、
東京物語、
晩春、
恍惚の人、
彼岸花、
東京家族、

時代劇は基より、現代劇の中にも登場すると、其処には
家族の団欒、温もりが感じられる小道具であろう。
最近では、家の中に障子が在るお宅は少なくなった。
我が家の様な集合住宅(マンション、アパート等)では
皆無である。ご近所の戸建ての家でも中々見当たらない。
親との同居家族でも、親の要望が無ければ殆どが「洋間」
らしい、、、、。

旅先で、和室の障子、襖の部屋に通されると心が和み、
何故かホッとする。


今日の1句

薄ら日の映る障子の内と外   ヤギ爺