遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

実南天

2022-12-19 15:35:21 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年12月20日(火)

実南天 : 南天の実

南天はメギ科の常緑低木。
中国大陸原産で西日本の暖地に自生、また観賞用に植栽される。

高さは2~3mで、葉は羽状複葉。
小葉な披針形で先端が少し突き出し、葉身は革質で深緑色をして
やや艶がある、葉柄の基部は膨らみ茎を抱く。
冬に葉の色が赤くなる品種のものもある。


初夏に白色の小さな6弁の花を総状に咲かせる。

晩秋から冬にかけて球形の直径6~7mmの実が結実する。

茎の先に群がり、赤熟した実を連ねた房が緑色の葉と伴に揺れる
様子は冬の風景としてかかせない。

白い南天の実

白、黄色、紫等の実もあるが、雪景色の中では紅色が映える。
古くから、「難を転ずる木」として正月の生花に重宝される。
南天の実は乾燥させて薬用として利用され、解熱・咳止めに
効能があるとされる。 
南天には殺菌効果があるとされ、厠の近くに植えられた。
また、赤飯にも添えられている。



カミさんが通う「ばあば工房」では今年も「ミニ門松」を作る
ようで、「門松に利用する、南天の実が欲しいんだけど、?」
早速ご近所の庭を覗き、南天の在るお宅を訪ねる、、、、
ミニ門松でもそれなりに、青竹3本、南天、笹、雄松、雌松を
配して作るようだ、、、、。

今日の1句

南天の実の赤々と朝ぼらけ   ヤギ爺

1,2日 所要につき、「ブログ」お休みします。

餅花作り

2022-12-19 14:02:33 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年12月19日(月)

餅 花 : 団子花

柳、榎などの枝に紅白の餅や団子を小さく丸めて付けて、
神棚近くの柱などに飾るもの。

小正月の飾り木の一種で、花が咲いたように見える事から
「餅花」と呼ばれる。 農閑期に稲を模して豊作を祈る。

養蚕の盛んな地方では「繭玉」と呼び、米粉で繭の形を作
って飾り付ける。

近年では大判・小判や、宝船にも金銀の箔で作って下げ、
都会風な飾り付くで都心等でも販売されるようになった。

餅花が作られ始めたのは、
室町時代に活躍した連歌師宗長の日記の、「宗長手記」
大氷7年(1517年)に、「早梅の枝もたははに咲き
たるを,人持ち来たり侍る」、、、中略、、、冬の梅は
一りん二りんかすかに咲きて匂ふこそ、あわれふかから
め、あまりに正月に意への餅花つけたる様にさきたるを
ふさはしからず見てのことなり」との記述が見えるので、
室町時代には既に行われていた正月の習俗であることを
知り得る。

カミさんの通う「ばあば工房」(クラフト教室等)で、
毎年の瀬になると「餅花作り」が始まった。


木の枝に搗きたての紅白の餅を小さく丸めて飾り付けて
いく。手間と根気のいる作業だが、カミさんたち嬉々と
し、おしゃべりしながら作っている。
出来上がった餅花はそれぞれの家に持ち帰り、飾る。

昨年のものは、干からびてカチカチに固まっている。

今日の1句

一枝の餅花似合ふ古座敷   ヤギ爺