遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

鍋焼き

2022-12-14 16:25:35 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年12月14日(水)

鍋焼き : 鍋焼き饂飩

本来は鍋に鶏肉、魚介類、芹、慈姑(くわい)等を入れ、
醤油や味噌の味付けで煮ながら食べる物。 別名芹焼き。
鍋の縁に土手のように味噌を塗り、溶け出す味噌に具を
合わせて食べるのを土手焼きという。味噌が少し焦げて
香ばしい、熱々のをふうふうといただく。

「鍋焼き」は昨今、土鍋で饂飩や葱、椎茸、蒲鉾、天婦
羅、卵などを煮る「鍋焼きうどん」をいう場合が多い。
寒い日に出歩いていると、鍋焼きを食べて早く温まりた
いと思うことは多いと思う。

鍋焼ときめきて暖簾をくぐり入る   西山 泊雲

正に、そんな状景を詠んだ、俳人の名句である。

一人用の小型の土鍋或いはアルミ鍋にめんつゆとうどん
を入れ、蒲鉾や油揚げ等の具材を乗せ、煮え立ったもの
をグツグツ沸騰した儘供して、鍋からそのまま食べる。



具材は多様で、葱の他、青菜、白菜、ニンジン等の野菜
類、牛肉、鶏肉やつみれ、つくね等を加える所もある。

名古屋では調味料に味噌を使用する「味噌煮込み饂飩」
が一般的である。
愛知県を中心とする中京地方で主に製造される赤味噌
(豆味噌)を用いる。豆味噌は煮込んだ際に風味が落
ちにくく、この地方では味噌ベースの料理は多い。
味噌おでん、土手焼き(牛筋肉を味噌で煮込んだ物)
味噌カツ、味噌おでん等々がある。
味噌煮込み専用の麺は、小麦と水だけで塩は入れない。
味噌の汁に塩が溶け込むと辛くなり過ぎるからという。
具材にゴボウを入れたり、鶏肉には名古屋コーチンに
拘る店も多いようである。
名古屋の味噌煮込みうどん専門店「山本屋」では、
昼時にご飯を注文される方も多いと聞く。

鍋焼きうどんは、冬季限定メニューとして提供する店
も多く、スキー場や山小屋、山頂のレストランなどで
人気の高いメニューである。
近年ではアルミ箔の使い捨て鍋を用いたり冷凍食品や
長期保存万能な真空パックを使用した、インスタント
食品も多く販売されている。


今日の1句

煮えたぎる鍋焼き暫し眺めをり   ヤギ爺