令和4年12月13日(火)
ゆりかもめ : 都 鳥

ユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランド等で繁殖し、
冬は南下してヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジア
へ渡り越冬する。
日本では冬鳥として、北海道から南西諸島迄広く渡来する、
小型のカモメ類の大半が本種である。

全長約40cm、翼開帳時には約90cm程にもなる。
脚と嘴は赤色で、羽毛は夏場は頭部が黒褐色になる。
冬場は頭部が白くなり、目の後ろに黒い斑点がある。
スグロカモメに似ているが、スグロカモメの嘴は黒く短い。
日本の古典文学に登場する「都鳥」は、現在の和名にある
「ミヤコドリ」ではなく、「ユリカモメ」を指すという説
が有力で、「墨田川に居る都鳥は体が白く嘴と脚は赤い。
鴫(シギ)程度の大きさで魚を食べる水鳥」とされ、これ
に当てはまる鳥として「ユリカモメ」が最も近い。
故に、「都鳥=ユリカモメ」と、推定されている。

本来の「ミヤコドリ」は嘴と脚は赤いが,体の色は腹部は白
いが、他の部分は黒い。



この時期、名古屋港の埠頭ガーデンには沢山のまっ白な鳥
「ユリカモメ」が飛翔し、埠頭の手摺に羽根を休め、、、
或いは埠頭の彼方此方を餌を求めて歩き廻っていた。
散歩に来た人の中に餌(パンくず等)を放っている方が見
えるようである。その周りをユリカモメが取り囲む様に
徘徊し、チャッカリ鳩やスズメ達も参加している。

ユリカモメは集団で群れて居る様だが、中にカップルや
単独行動の「ハグレもの」も居り、人間社会同様である。


ユリカモメは「ウミネコ」より姿はやや小ぶりで、鳴き声
も小さい。

ウミネコは尾に黒い帯があるが、ユリカモメは尾も純白で
全体にやや小さい。
ユリカモメは夏に頭部が黒く、冬場は白くなり、北へ帰る。
春になると頭部が黒い夏場の個体が見られる。
今日の1句

百合鷗ぽつんと中にはぐれ者