令和4年12月6日(火)
枯蟷螂 : 蟷螂枯る

蟷螂はカマキリ目の昆虫の総称、頭は三角形で前肢は鎌状の
捕獲肢となり、他の虫等を捕えて食う。
全世界に約2000種前後の種類が居ると云われるが、熱帯
亜熱帯地方が多い。

体全体は細長く、6本の肢のうち前肢は鎌状にに変化し多数
の刺があり、これで掴んだら獲物を決して離さない。
二つの複眼と大顎が発達している。

カマキリは飛行が苦手で直線上に短距離を飛ぶが、雌は体が
大きく殆ど飛べない、翅は敵を威嚇するためのもの。
カマキリは、昆虫や魚など小動物を捕食するが、大型の昆虫
(スズメバシ、バッタ、オニヤンマ等)や、蛇、蛙、蜘蛛、
ネズミ、ヤモリ、イモリ、小魚や時には自分より大きな体の
小鳥なども襲う。亦、カマキリは共食いをするが、交尾の間
に雄カマキリを捕食する事も在る。(雄は背後から近ずくが)
(NHKワイルド・ライフより引用した。)

オオカマキリ、

コカマキリ、
日本にはオオカマキリ、コカマキリ、ウスバカマキリ等の
13種類ほどが生息する。
日本以外では、様々な種類のカマキリが存在するが、熱帯の
ジャングルに生息する「ハナカマキリ」は、ランの花に似せ
た擬態をし、虫を寄せ付けて捕食するものもいる。

ヒメカマキリ、
俳句の世界で、冬の季語に「枯蟷螂」がある。
カマキリの大部分は緑色をしているが、中には褐色等のもの
や、擬態によって様々な色(背景に合せる)に変化する。



冬に入り草木が枯れる中、カマキリもまたその活動が衰えて
死んだかのように、枯枝に等しい色でジッとしている様子は
一種哀れである。(これもカマキリの生活の知恵なのか、)
辺りの草が枯色になると、保護色で緑から枯葉色に変える。

枯葉ではないヨ、
今日の1句
枯蟷螂じっと獲物を見据えをり やヤギ爺