令和4年12月10日(土)
藪柑子 : 山 橘、十 両

サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木。
山林の陰地などに自生する。

地下茎を伸ばして繁殖し、茎は直立して殆ど枝分かれせず
高さは10~30cmくらいになる。

観賞用として、庭木や盆栽等に植えられる。
厚みのある艶々した長楕円形の葉は互生し手、茎の上部に
1~2層の輪生状に付く。
夏(7~9月)「、葉の間に白い小さな5弁の花を付ける。


花の後に小豆粒大(5~6mm)の球果を結ぶ。

冬になると実は、真っ赤に熟してとても美しい。
藪柑子は常緑樹として、慶事や縁起物として用いられる。
冬季の花材として重宝されている。
新年の飾りつけに、千両・万両と伴になくてはならない。

千両、

万両、
根茎または、全草の乾燥品は「紫金牛」と称して、生薬と
なる。
回虫、ギョウチュウ等の駆除作用があり、喉の腫れや気管
支炎の咳止めにも良いとされる。
徳川園の藪柑子(一昨年の吟行にて、、)



俳人の名句
千両ならず万両ならず藪柑子 清崎敏郎