ツァーバスはホテル前を8時に出発した
大通り公園 時計台 旧道庁などは車窓観光
銀杏やナナカマドの紅葉が朝日に照らされ輝いていた
ハマナス観光のガイド遠藤さんは流暢な喋りで説明してくれる
自動車道に乗るとガイドは立つことができないと腰かけての案内に変わった
道路交通法規改正で 高速走行中はガイドもシートベルトが義務ずけられた
旭川に向けて走ると車窓は 秋まき小麦のみどりが大地に広がった
10月に種まきして来年の7月に収穫する 気の長い話だ
麦ふみはしなくても 積もる雪の重みがその役目を果たす
屋根のこう配が鋭いのは雪を落とすため
屋根が平らなのは 隣の家と接近しているため
自分の家に降る雪を他人の地所に落とせない 雪には持ち主があるのだ
瓦屋根がないのは北海道の歴史がそうさせた 瓦職人もいない
道路もすいていて 高速無料化を優先させても 全国の参考にはならない
移動するバスの内は知る楽しみがあり有意義だ
トイレ休憩のサービスエリアから車内販売員が乗った
カタログを配り ラーメンに始まりカニや昆布 ホッケ など
腰かけた後ろ姿の頭上にあげて見本を提示しての販売になった
送料無料 値引き 特別価格など 話し方など購買意欲を注ぐ売り方だ
一通り説明すると注文票を持っての個人攻撃が始まった
高速走行中のために膝をついて 移動してくる
詳しく聞こうとすれば向こうの思うつぼ 何としても売ろうと必死だ
前の席の男女2人は 説明中もパンフはバスのポケットで 話は無視していた
おばさんカップルと おばさんグループが反応して 注文しだした
妻も反応してほしいものがあるような口調で質問した
宅配と聞きあきらめたが 販売員はこれがいいとか勧める
口調も少し脅しが入ってきた 脅しといっても北海道言葉で
「これかったのか」 「もうおくったのか」 だが聞きなれない口調はビビる
若い女性カップルも説明時はパンフとにらめっこして聞き入っていたが
購入までには至らなかった 買ったのはおばさんたちのグループだった
車内販売の商品は粗悪品ではないと思う
悪いものを買わされたのなら旅行会社の信用問題にもなる
ツアー代金を安くするための観光会社の策だろうが 私には好ましくない
車窓からの雄大な眺めは快感 不要な販売員は不快
バスは旭山動物園についた 販売員はどうして帰るのだろう (昨日へつづく)