ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

国立劇場10月歌舞伎

2010-10-24 22:36:46 | 鑑賞


「天保遊侠録」と「将軍江戸を去る」歌舞伎2本立てを観た
明治維新直前の江戸が舞台 どちらも吉右衛門が主役を務めた

それぞれの人生を生き抜き 歴史に名を残した男の物語
「天保遊侠録」は勝海舟を育てた無鉄砲な父親が主役

「将軍江戸を去る」は高貴な将軍徳川慶喜と
吉右衛門は対照的な二役を鮮やかに演じ分けた

染五郎も滑稽な役から真面目な山岡鉄舟役までずっと出っぱなし
しかも7日には島田まで来て舞っている売れっ子はいそがしい

昨年見て気になった人形役だった梅丸君
今年は勝麟太郎役で大きく成長してきた

真山青果の現代歌舞伎
靴で演じる歌舞伎役者を見るのは初めてだった

徳川幕府最後の徳川慶喜は264年続いた江戸を去り駿府へ向かった
私はその日のうちに東京を去り静岡の地についた


しょうゆーこと

2010-10-24 17:57:10 | お店


町の醤油屋さん四代目村松亨さんの話を聞いた
1910年創業というから来年100年になる老舗

味噌樽7個も櫂も当時のものを使用している
樽の大きさは6尺で25石4000リッター入る

樽の底は檜で回りは杉の木 
醤油を絞る丸太はサルスベリ

樽は一度も洗ったことがない
味噌蔵全体が麹菌で包まれているのだ

先祖が近所の酒屋から樽をもらいうけ創業した
20個の樽があったが防火用水などで没収された

しかしそれらは腐ってしまい 今はない
味噌樽は塩分を含んでいるのか腐らない

春と秋から1年半寝かすがその間3時間おきにかき混ぜる
麹菌の作り方が大事でそれにより味が左右される

マメは北海道 コムギは長野 コメは兵庫 シオは赤穂のものを使う
添加物を使用していないので賞味期限は1年だが 全国から注文が来る

先祖は医者だった そういえば昔の字は似ている醫院と醤油
また村松さんは78歳になるがまだ一度も風邪をひいたことがない

これも麹菌のおかげかなと語った しょうゆーこと