「ユダヤ人ピアニストなど来るはずがない」
戦場のピアニストが来るとS野さんが云った時にそう応えた
映画は演奏に感動した将校はピアニストをかくまり
その数週間後に終戦が訪れた感動の映画だった
この日やってきたのは日本女性ピアニスト水上裕子
子どものころから絶対音感をもちピアノの才能はあった
武蔵野音大を卒業後 オーストリアでデビュー
ロシア ルーマニアでも人生の辛酸を味わった
帰国して 痴呆による介護を通して人間としても成長した
波乱万丈な人生を送られたピアニスト
ちょうど鍵盤が見える位置に席をとった
楽譜はない 鍵盤の上を走る指の動きがよく見れた
才能のない私が言葉で表せない音色がホールに響きわたった
ピアノにこんなにも感情をこめることができるのかと思った
会場備え付けのいつものピアンが高級ピアノの音色をかもしだした
それを水上さんに伝えると「なかなか音がでなくて」といわれた
トークは七七調?で 自らの体験を赤裸々に語り
ドラマを観ているようなお話だった
最後はサービスで青春歌謡を弾いてみんなで歌った
「高校三年生」と「青い山脈」なぜか後の曲の方が大勢歌っていた
顔写真を撮ろうとも思ったが 昨年声楽の人から削除願いが来た
面倒なことになるのも嫌なので 今回はピアノだけ