ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

煙霧の街で霞む脳の記憶媒体

2013-03-11 11:00:00 | フォト日記


もともと容量の少ない脳の記憶媒体が欠乏してさらに少なくなってきた
前日出発予定を変更して日帰りで出かけたのに行動は前日のまま 

大槌町に住むお年寄りが写した写真展「大槌の宝箱」 東京目黒会場
そこで被災地のおばあさんたちとの交流会が予定されていた

写真展には間に合ったが交流会は前日まででこの日はなかった 
それにあわせて時間調整もして待った そういえばそうだった

などと会場に着いてから思いだしても遅い 忘れることが多くなった
写真を見るための老眼鏡を忘れたことも出発してから気がついた

そうなると 運にも見放される その為の時間調整で
羽田空港に向かうと強風 展望台にいられないほどの風

風にあおられた街はホコリが舞いあがる煙霧で霞んでいる
写真展を企画したhanaさんはすでに会場を後にして会えない

近くに住む娘も留守で会えないがマンションだけでも見ておこうとしても
妻は足が痛くて歩けない

たまにしか行くことのできない東京もゆっくりするつもりが 早い帰り
それでも これが学びとなるように見上げた 東京駅の天井(写真)

新幹線の中は 咳込む人ばかりで 風邪が移らないかと不安 
島田に着いてもまだ夕陽の時刻 喉の消毒に居酒屋へむかう

寄るつもりの店はあいにく休み 別の店は客が多くて 料理が遅い
不運が続くと不運しか見えなくなってくる 美味しい料理は記憶に薄い 

前日の用事が発生した時点で宿のキャンセルだけはした
それですべてが済んだと勘違いしたことが外れの要因だ

それにともなう詳細な変更がおろそかになり機転が利かなくなった
衰えた自分 妻の頭髪にも表れていたことを早く気付くべきだった

大槌町民の目で見た写真展は会場を横浜に移し展示される
3月13日から20日まで 中区相生町 さくらWORKS<関内>

東京会場と同じく横浜でもhanaさんたちの熱意は通ずることと思われる
今日は東日本大震災から2年目 これだけは忘れないようにしなくては