中野和馬の器に盛られた 宝家の季節の和菓子
朝比奈宗久先生の お茶会に招かれた
扇子と懐紙は同級生のよし子先生に借りた
毛氈が敷かれ シロヤマブキの生けられた部屋
こだわりの松花堂懐石弁当を頂き お酒もいただく
「おんな泣かせ」と「越乃寒梅」飲み比べ
鉄瓶から注ぎ 漆塗りの杯でいただくと一段と旨い
他の人より 余分に頂き 春の縁側のように心地よい
ずっとここに座って飲んでいたい気分
時間指定で次の客が来るので そうもできない
外庭を通り茶室「杉風庵」へ向かう 小さな木戸をくぐり
人間の大きさを感じながら頂く和菓子と茶湯
掛け軸 窯 茶坪 茶さじ 茶碗
全てに命が注がれている感じ
何とも優雅な気分の時が過ぎて 会もお開き
茶室を出る時に同席の中学教師が鴨居に頭をぶつけた
「大丈夫ですか」 「鴨居は」