


△ 13日(金)朝は、昭津区の花畑を撮影した写真です。
13日朝8時に釜山の宿泊先のホテルを出発し、韓国農村振興庁国立園芸特作科学院 施設園芸研究所へ向かいました。長野県から派遣の日本国自治体国際化協会ソウル事務所の大沢所長補佐さんと通訳の方に同行していただき、輸出が盛んな韓国農業の現状視察を行いました。
当研究所では、最初に紹介ビデオを見せていただき、高知大学で学ばれた、農学博士のチェマングォン研究員さんが、我々の多くの質問に対してお答えいただきました。


現在韓国では、政府が振興してトマト・イチゴ・パプリカなどを多く輸出していること、水耕での施設栽培の輸出が殆どであること、ハウスは積雪40cm、風速40m/sには耐えられること、水は雨水利用の研究をしているが今は地下水に賄っていること、個人で就農してもみんなで一緒に取り組んで法人を立ち上げていること、施設を作って農業を始める時には、条件により違いはあるが、国が50%、自治体が30%、受益者が20%とのこと、国として農業振興と農作物の輸出に力を入れていることなど多くのことが勉強になりました。

▽ 韓国近代農業の父と言われている禹長春(ウ・ジャンチュン)氏についても研修しました。禹長春氏は、明治31年、朝鮮の軍人と日本人女性との間に広島県呉市で生まれ、東京帝国大学農科大学実科(現東京大学農学部)を卒業しました。
戦後の混乱期に農学博士として恵まれた境遇を捨て韓国へ渡り、大根や白菜の種子の改良の研究を行い、その結果、種子の自給体制が整って、「韓国近代農業の父」または「キムチの恩人」として韓国では有名な方であるなど、展示されている資料について詳しく教えていただきました。



また、韓国農業の過去から現在までの推移や、当施設の整備内容、農業の輸出の推移とパプリカは90%以上が日本向けであることなどを教えていただきました。



▽ 最後は実際にハウスに行き、水耕栽培されているトマト・パプリカや、収穫が終わったスイカやイチゴの施設で色々とお話を伺いました。温度と湿度が管理されていることやイチゴは上下に棚を配置して、栽培して収穫できるか研究しているなどお聞きしました。




▽ 韓国農村振興庁国立園芸特作科学院 施設園芸研究所での視察研修が終わった後、みんなで記念撮影をしました。

▽ 午後4時30分頃にソウルに着き、サムスン電子本社ビルに併設された「サムスンディライト」へ行き、デジタル技術がもたらす福音をより多くの人と分かちあおうとするサムスン電子のコーポレートビジョンが込められた広報館で、製品の広報・展示から最新デジタル技術を活用した新しいライフスタイルの提案までを手がける施設で研修をしまし た。
最新の製品やデジタルコンテンツ、革新的な技術に触れながら、自然と人間そしてデジタル技術が共存する新しいデジタル世界の方向性を垣間見ることができました。







▽ 韓国の首都ソウルは、約1,000万人が住んでいて、多くの方がマンションに住まわれているとのことであり、都市部への一極集中は韓国でも顕著であると感じました。



本日がメインの視察研修でしたが、ご対応していただきました方々に御礼を申し上げますとともに、東筑摩郡の今後の農業について、とても参考になる視察研修ができたと感じました。
▽ 昭津区の花壇を様々な角度から撮影しました。こちらの区は当村で2番目に小さな区ですが、毎年度昭津橋就航記念碑の前を花畑にして、区民総出で維持管理されていて花々は綺麗に咲いていました。




区民の皆さんには、花々が綺麗に咲き続けられるために、引き続き草取り、花摘み、水くれなどの維持管理をよろしくお願いいたします。
その他生坂村では、保育園で4,5歳児歯科指導と染め出し、小学校4年生が下生野B班の皆さんとの元気塾、中学校で県大会壮行会、公民館でアクア運動教室などが行われました。