信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

相模女子大学地域協働活動10周年記念式典及び意見交換会&上生坂上空からの風景

2025年03月01日 | 生坂村の取組
 2月28日(金)も日差しが届いて穏やかな天気で、朝は冷え込んだものの、昼間は春の陽気となりました。
 午後4時過ぎからは、相模女子大学地域協働活動10周年記念式典を開催しました。

 最初に私から、本日は生坂村にも春の訪れを感じるこの佳き日に、相模女子大学田畑学長さんをはじめ、先生方、学生さん達、鈴木さん、村内の団体や施設の皆さんにご出席いただき、相模女子大学地域協働活動10周年記念式典を開催できますことに感謝を申し上げます。
 さて、相模女子大学地域協働活動は、鈴木さんのご提案により、平成27年度から始まりました農林水産省「農村集落活性化支援事業」の5年間の事業の一環で始まりました。
 そして、6年目から3年間は、農林水産省 農山漁村振興交付金 山村活性化対策事業として、9年目から2年間は、農山漁村振興交付金 農泊推進型事業の一環として当活動を実施してまいりました。

 この10年間にわたり、コロナ禍で活動が制限された年度もありましたが、各年度の6日間の協働活動は、本日お越しの「お父さん頑張る会」、「おじさま倶楽部」、「女・人竹っこくらぶ」、「上生坂ほたるの里の会」、「ハチクの会」、「こなもん倶楽部」、「農業公社」、「道の駅いくさかの郷」、「やまなみ荘」など多くの皆さんにご協力いただき、記念誌にあります通りの様々な取組が実施できたところでございます。
 そして、学生さん達が、生坂村で多くの体験をしていただき、食を基本とした農業振興、交流人口増のための観光振興等により、今後の生坂村の活性化や持続可能な村づくり等に対して調査、研究をしていただき、それらに対して提案や意見等を頂戴して、これまでにデザートやパッケージ、ポップなど、様々な成果が現れているところでございます。
 また、学生さん達からすれば祖父母世代の村民の皆さんと様々な体験プログラムを通じて、親睦を深めながら当村の自然、環境、歴史、伝統文化等を勉強や体験していただくとともに、村民の皆さんも若い学生さん達との交流に元気や活気をもらえたと感じているところでございます。

 活動最終日の修了式には、学生さん達の御礼のことばが書かれた可愛いイラスト入りの色紙をいただくなど、真面目な学生さん達の行動や言動に感心することが多くございました。
 また、この事業を切っ掛けに各自治体とも連携を図ることができまして、今では北海道標津町とは、中学生が両町村を訪問し合い交流を深めながら、自然、歴史、文化、アクティビティ等を学習、体験するなどの事業を行っているところでございます。
 その他にも、相生祭の出展などにより、生坂村のPRや特産品の販売などにより、更に生坂村を発信できていると思っております。
 結びに、この10年間お世話になりました相模女子大学の皆さんをはじめ、鈴木さん、当村の各団体や各施設の皆さん、役場職員並びに関係の皆さんに心から感謝を申し上げますとともに、当事業が更に継続し発展しますことを願って、私の挨拶とさせていただきました。


 来賓祝辞として、相模女子大学 田畑学長から、相模女子大学、相模女子大学短期大学部学長の田畑でございます。本日は地域協働活動10周年という事でこのような素晴らしい式典を開いて頂き、お招きを頂きましてありがとうございます。
 この機会にあらためまして藤澤村長はじめ、ここにお集まりの皆様方、また生坂村の皆様方に本学の活動におきましてご理解を頂きまして、学生達を暖かく迎えて頂いている事に厚く御礼を申し上げます。

 この式典に先立ちましてお忙しい中をご案内くださいまして、生坂村のいくつかのスポットを見学させて頂きました。私は大変申し訳ない事に、今回生坂村を訪問させて頂くのは初めてでございまして、大変遅くなりました事にお詫び申し上げます。改めて色々拝見させて頂きまして、本当に感銘いたしました事は、普通こういう時にあります事は、ご案内頂く所は、例えば歴史的な名称でございますとか、有名な歴史のあるお寺とかというような場所をご案内して頂く事が多いのでございますが、今日は全く違っておりまして、実際に村の生産活動から、村の様々な治水とかそういう自然に対する活動等、そういう所を実感できる場所をご案内頂きました。先程のお話にもございましたけれども、養蚕からぶどう栽培へと大きく舵を切ってそして発展してこられた歴史、それから地域外の所から移住されてきて、農業に携わろうという方々が住んで、活動されているようなところを拝見いたしまして、ある種の力強さといいますか、これまでに色々困難があった事と思います。それを乗り越えながら、未来に向かって更に発展していこうという意志と力のようなものを感じる事が出来まして、大変すばらしい体験をさせて頂いたと思いまして、その事にもお礼申し上げます。

 そのような場所で本学の学生が、体験活動をさせて頂くという事は何よりも本当にありがたい事でございまして、実際に数日間という期間を、寝泊まりをしながら、その環境に直接身を置いて、しかも先程湧口教授の話にあったような、そういう様な社会の中で意味を持っている体験活動として自分の活動として、実感しながら確かめながら活動していける経験は中々ないのではないかなと思います。これは学生さん一人一人が、卒業してどのような生活していくにしても大きな宝になると思いますし、本学におきまして10年間100人を超える学生を、このようにして迎えて頂いている事に感謝の絶えない事でございます。
 本学は今年、相模女子大学は創立125周年を迎えます。その中で、生坂村の皆様と協働して、過ごせた10年間は大変ありがたいと思いますし、単に私達だけでなく、生坂村の皆さんにとっても、なにがしかプラスになっていたら、喜びこれにすぐるものはございません。でもこれからがますます重要なところだと思います。
 是非これからも協働活動を続けながら、ご一緒に活動していけると大変ありがたい事だと思っております。本日お集りの藤澤村長初め生坂村の皆様方にあらためて厚く御礼申し上げますとともに今後ともどうぞよろしくお願い申し上げますなどの挨拶をいただきました。


 続いて太田議長から、生坂村と相模女子大学の連携による地域協働活動10周年記念式典の開催に当たり議会を代表して一言お祝いを申し上げます。
 この事業は平成27年度の農村集落活性化支援事業の一環で、村の活性化を図りたい当村と地域社会との連携、また学生たちの社会貢献力を育んでいきたいという事を重視している相模女子大学様を当時農村開発企画部長の鈴木政宏様に縁を繋いで頂いたことが始まりと伺っています。

 この地域協働活動は村内の各団体や村内施設の多くの皆様にご協力いただき、10年間で100名以上の学生さん達に生坂村の歴史や伝統文化等を学んでいただくと共に小さい自治体での協同作業の必要性と重要性を感じて頂けたと思いますし、関係した村民の皆さんも活動を通じて元気や刺激を頂ける素晴らしい機会となったのではないかと思います。参加して頂いた学生の皆さまには田舎の素晴らしさ、自然や地域の人との繫がりの大切さなど感じて頂いた経験も活かして頂きながら充実した社会生活を送ってもらい併せて田舎の良さをこれからも発信して頂けたら嬉しいです。

 結びに、このような素晴らしい事業実施を決断してくださった藤澤泰彦村長と相模女子大学田畑正英学長とご縁を繋いで頂いた鈴木政宏様、そして10年間協働活動をしていただいた学生の皆さん達と、各団体、村内施設の皆さまに心から感謝を申し上げると共に、これからも継続して村の活性化と大学が重んじている地域連携と学生の皆さまの社会貢献力が育んでいけること、この事業に関わって頂いた全ての方の御健勝と益々のご活躍を祈念いたしましてお祝いの言葉と代えさせていただきます。この記念すべき素晴らしい日を一緒に祝い過ごすことができ本当に嬉しく思いますなどの挨拶をいただきました。

活動

 報告として、鈴木主任から、0年のあゆみ(平成27年度~令和2年度)により、平成27年度夏期(参加者6名)、冬期(参加者12名)、平成28年夏期(参加者5名)冬期(参加者11名)、平成29年夏期(参加者3名)冬期(参加者5名)、平成30年夏期(参加者5名)冬期(参加者3名)、令和元年夏期(参加者6名)冬期(参加者5名)、令和3年オンライン開催、令和4年夏期(参加者3名)春期(参加者6名)、令和5年夏期(参加者4名)春期(参加者8名)、令和6年夏期(参加者5名)に行った各協働活動の内容、相模女子大学地域連携フェアー、東京都府中市「光と風の地域フェスティバル」、相模女子大学「相生祭」地域物産展、若い感性・女性の気づきからの提言、相模女子大学からのコメント、学生からのコメント、各団体からのコメントについて説明がありました。



 意見交換として、過去に地域協働活動に参加した相模女子大学卒業生から地域協働活動に参加させていただき、沢山色々な活動をさせて頂いて頂きました。生坂村と相模女子大学の地域協働活動でしかできない体験を沢山する事ができて、その中で一番感じた事は生坂村の皆さんが凄く暖かかったという事です。皆さんが凄く優しく受け入れてくださって、今もそのことを鮮明に覚えています。
 私は大学を卒業しまいましたが、これからも生坂村の力になりたいと思っていますのでいつでも呼んでください。力仕事でもなんでもやりますし、PR活動も一生懸命行いたいと考えています。これからも生坂村に沢山足を運んで皆さんと交流を深めていと思っています。

 過去に地域協働活動に参加した相模女子学卒業生から、この度は相模女子大学と生坂村との地域協働活動10周年になる事を嬉しく思います。私が初めて生坂村と関わらせて頂いたのはコロナ禍で開催された特産品のパッケージコンテストでした。このコンテストでは私がデザインした灰焼きお焼きのパッケージを選んで頂き、生坂村の力になれた事を今でも嬉しく思っています。当時はまだ1年生であった事から選んで頂いた事はもちろん、今後のデザインも励みになり、良い経験だったなと思っています。2年生時には現地の活動を体験させて頂き様々な体験をさせていだだき、生坂村の皆さんの暖かさと美味しい作物に感謝の気持ちを感じる事が出来ました。こういった大学と地域との繋がりが今後より良いものになっていく事を願っています。

 地域団体のこなもん倶楽部の丸山会長から、今日いる生坂村の方は色んな所で繋がっており、私もホタルの里の会にも入っていて、それぞれの団体に入っています。ここ数年間相模女子大学の皆さんとは、竹細工を行ったりして楽しく活動をさせて頂いております。毎年違った方が来て、数年来ている方がいるので、生坂を気に入っていられるのかなと思っています。これからも続けて来て頂きたいのでよろしくお願い致します。これからも私たちも力の限り続けて行きたいと思いますので、皆さんの後輩も来て頂きたいと思いますのでよろしくお願い致します。

 おじさま倶楽部の平田会長から、おじさま倶楽部が出来て丁度18年になります。鈴木先生と会ったのは相模女子大学の1年前においき合いして、おじさま倶楽部とのそば打ちの事を話しました。おやきの粉の農林27号といううどんに適しているとか、お焼きに適しているとか話をしたのを覚えています。その時のおじさま倶楽部の熱意を感じて頂き生坂村との関わりを持って頂いたのではないかと思っております。相模女子大学の皆様とはそば打ちを行っていますが時間が限られているので、できれはそばの植え付けから収穫までの体験もして頂ければと思いますのでよろしくお願い致します。

 ハチクの会の平林会長はから、この農泊の関係は、私は道の駅の生産者組合の組合長をやっていまして、その頃から農泊の体験をさせて頂く機会がありまして、最終的に方向付けがどうなるのかというのが一番気になっていました。それが今日課題と解決という事で、新しいワケーションとかインバウンドは分かりますが、こういう中で早く道筋を決めて皆で力を合わせて頂いて方向付けをして頂けたらと思いますので、そういうお手伝いを相模女子大の皆さんと協力しながらまとまれば良いなと思っておりますのでよろしくお願いします。

 相模女子大学と生坂村を結んでくれた鈴木さんから、本日は地域協働活動10周年記念おめでとうございます。今このように10周年記念ができるとは、11年前に生坂村に来た時は思ってもいませんでした。生坂村の女子職員の方が東京の事務所の方へ生坂村は元気が良いという投書がありまして、小さな村で、温かな村という印象があったもので、取材に来たのが私の生坂村との出会いでした。もともとはそういう関係の仕事をしていたので、色んなネットワークもありますし、予算の関係も応援してくれる方々がいたので、来年度からいかがでしょうかという話をしまして、生坂村の過疎化、高齢化の一助となればと思い、硬いお焼きを提供してくれた村の方との縁がありこのような形になりました。これが出発点でありまして、相模女子大学には長く太くお付き合いをして頂きたいと思います。また、村の方も相模女子大学の受け入れを、しっかりと行っていって頂きたいと思いますのでよろしくお願い致します。

 私から今日のまとめとして、それぞれ感想等を言って頂いてありがとうございました。時間があれば全員の皆さんに感想を言って頂ければ良かったのですが、今回は今まで最高の14名の学生さんに来て頂いたことは、相模女子大学に生坂村が浸透してきたのかなと思っております。
 各団体では兼ねている方もいるのですが、小さな村でこれだけの団体の皆さんが、相模女子大学の皆さんを受け入れているのは珍しいのではと思います。
皆さんは協力的でして、お孫さんのような年代の皆さんが元気に活動していて、教える方も元気になりますので、良い感じで10年間やってこれたと思います。
 私も18年間村長を務めましたが、私のうちはなるべくやっていきたいと思います。それには来年度からの事業を鈴木さんにお願いして、7日には農水関係の要望に行きまして、新しい補助金を頂き、しっかり学生さん達をお呼びしたいと思います。

 今まで生坂村で出来る体験はほぼ行っていますが、後はパラグライダーやおにかけという地粉で作ったうどんを打ってみれば美味しいですから良いと思います。この様な新しいアイディアを団体の皆さんや担当職員から出して頂いて、今年も行っていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。今日は10周年の記念式典ができた事に感謝申し上げますなどと申し上げ、記念式典は閉式しました。

 その後の懇親会は、中村副学長の乾杯の発声で始まり、相模女子大学の先生方、学生さん達と各団体の皆さんで、体験した取組などの話で盛り上がっていました。

 相模女子大学田畑学長をはじめ、先生方、学生さん達、鈴木さん、村内の団体や施設の皆さんにご出席いただき、相模女子大学地域協働活動10周年記念式典が盛大に開催できましたことに御礼を申し上げ、今後も当事業が更に継続し発展しますことを願っております。

上生坂上空からの風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝日が差してきて少し霞んでいた上生坂上空からの風景を撮影しました。



 その他生坂村では、中学校で送会事前集会(朝)、ピラティス教室、例月出納検査などが行われました。