伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

チェロの「新約聖書」と言われるベートーヴェンのチェロソナタの検証は如何に・・・

2023年07月15日 | クラシック音楽・オーディオ

最近暑い日が続き、天候の良き日は早朝に愛犬モジャ君との散歩も6時前には済ませる様に散歩してます、帰ると嬉しそうに一緒にシャワーを浴びながら水を沢山飲みます、後は涼しい部屋で、モジャ君の濡れた毛を乾かし朝のルーティンが終了する。昨夜は帰りが明け方の為散歩はジュニアに行ってもらった、歳と共に徹夜まがいの仕事は敬遠したくなるのである。



筆者愛用のキット屋の製品でSV-501SE2004年製を使用しているがドライバー段にはブラウン管時代に音響的に活躍した3極+5極複合管の6BM8が使用するが、今回東芝製に替えてみました。中央にあるメーターは、300Bのプレート電流を見るためのもの。メーターの左右に小さく見える半固定VRで電流を調整し試聴します。右左のマイナスビスを小さなドライバーでバランスを整えて音楽を楽しむシステムである。
特に筆者所有のIIILZ Monitor Goldとの相性も良く、最近アンプ類等のコンデンサーにレプトンパワーコンダクターグリースを塗り暫くして実にピアノの音が涼やかに聴こえる様になり、効果がある様に思えた。



この話は真空管について伺った話であるが、戦後国産の真空管に付いては先ずは一番がマツダ製品であり同等もしくは次が東芝の真空管が良いといわれている、そして次GA松下の真空管の品質は良かった様です。
その訳は実にバランスの数値が安定し、特に東芝等は箱の中から何を選ぶもペアー管となる均一性があると言っていた事を思い出す。これについては製造メーカーとして重要な事で均一性の数値に拘り平均化する数値は変わらない。それは音質にも通用することの様にも思った、何も使用していけば徐々に数値は変わるのであろうがこのような数値の均一化の技術は国産メーカーの誇りでもある様に思った、世界各社の誇る真空管メーカーもこの様なバランスの良い製品は少ないと言われていたことは確かである。



以前から気になっているチェロの新約聖書と言われるるベートーヴェンチェロソナタを聴くことにする。取り分けベートーヴェンが作曲したチェロソナタは全5曲、20代半ばの第1番・第2番(作品5)、30代後半の第3番(作品69)、40代半ばの第4番・第5番(作品102)がある。昔から有名なベートーヴェン: チェロ・ソナタ全曲の演奏を聴き比べてみる。


勿論皆様お馴染みのパブロ・カザルス(Vc)R.ゼルキン(P)と言えば定番中の定番とも言える演奏であろう。録音も1953年頃とされ実に古い演奏でもある。
しかし演奏は素晴らしくカザルス独自の力強さが大変小気味好い。



いまだにサイプレスをして販売する人気のチェロ曲の定番でもあり、録音状態も大変良好で評価も「これぞ人間の手になる音楽だというメッセージが刻まれています。決して媚もせず、しかし決して意地を張らず、ひたすらに音楽を奏でるカザルスの感動的な記録です。」と絶賛されている様です。

ベートーヴェンは、初期から後期にかけて5曲のチェロソナタを作っています。どれも素晴らしいと思いますが、その中でもこの第3番が傑出していますと言う評価は高いそうです。
言われるように第3番の出だしのチェロのソロから始まるメロディは衝撃的な音の様です、B J.S.バッハ好きの筆者などはすぐにバッハのチェロソナタを思い浮かべてしまいます。だからこの冒頭のチェロソロを聴いた瞬間、その演奏の良さがわかるので、チェリストの腕の見せどころとも思うのです。



続いてイギリスの女性チェロ奏者多発性硬化症の進行により、1987年に42歳お亡くなりになったジャクリーヌ・デュプレ(Vc)、ダニエル・バレンボイム(Pf)(1970年録音/EMI盤)この全曲のセッション録音が行われた当時、デュプレ(25歳)、バレンボイム(28歳)という若さでしたが両者の才能が溢れ出た素晴らしい演奏です。

テンポは幾らかゆったり気味で、豊かな表情でスケール大きく歌い上げるデュプレのチェロがとにかく魅力的です。

バレンボイムのサポートも不満有りません。この演奏を聴くと思い浮かべるはピエール・フルニエ(Vc)、ヴィルヘルム・ケンプ(P)1965年2月演奏当時ケンプは69歳、フルニエは58歳ともにソリストとしても花を咲かせていた時代の演奏は何処か品のある演奏が特徴でそれを手本にした演奏がデュプレの演奏で何処か教科書的な荷音を感じるのは筆者だけなのであろうか(笑)。




Beethoven: Cello Sonatas & Variations / ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
変奏曲集 協奏曲と並んで室内楽においてもバレンボイム(ピアノ)との共演で素晴らしい録音を残しているデュ・プレのエディンバラでのベートーヴェン作品の名演、1970年録音。



 7.チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 作品69 第1楽章:アレグロ・マ・ノン・タント(9:21)
 8.チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 作品69 第2楽章:スケルツォ(アレグロ・モルト)(5:45)
 9.チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 作品69 第3楽章:アダージョ・カンタービレ~アレグロ・ヴィヴァーチ(8:53)

チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69はベートーベンのチェロソナタの中では最もよく知られている作品です。傑作の森と言われるベートーベン中期を代表するソナタだといえます。第1楽章冒頭の、チェロに相応しいのびのびとしたメロディを聞くだけで思わず引き寄せられるような魅力を内包しています。全体としてみると、チェロはかなり広い音域にわたって活躍し、とりわけ高音域を自由に駆使することによってピアノと同等に渡り合う地位を獲得しています。
この作品は、ベートーベンの支援者であったグライヘンシュタイン男爵に献呈されています。当初、男爵にはピアノ協奏曲第4番を献呈するつもりだったのが、ルドルフ大公に献呈してしまったので、かわりにチェロの名手でもあった男爵のためにこの作品を書いたと言われています。



しかし此処で最近知ったチェリストの中で筆者が一番と思うはムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)、スヴィヤトスラフ・リヒテル(P) の共演であろう。
録音:1961年7月、ロンドン(5)、1962年6月4-8日(1,3,4)、1963年3月25,26日(2)、以上オーストリア(ストレート)雄渾な響きの チェロと入念な書と法律ピアノが絡み合いながら、劇的な緊張感を孕んで奏でてゆく第3番。
作品の「新約聖書」に譬えられるベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を、ロストロポーヴィチとリヒテルというロシアが生んだ二人の巨匠の力溢れる演奏で収録したアルバムです。 正直チェロ好きの筆者でもロストロポーヴィチのJ.S.バッハのチェロ曲は余り馴染みが無いが、ベートーベンのチェロソナタを聴き正に脱帽した演奏である。
内容はチェロ作品の「新約聖書」に譬えられるベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチとスヴャトスラフ・リヒテルというロシアが生んだふたりの巨匠の力感溢れる演奏で収録したアルバム。 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
 1. 第1番 ヘ長調 作品5の1
 2. 第4番 ハ長調 作品102の1
 3. 第5番 ニ長調 作品102の2
 4. 第2番 ト短調 作品5の2
 5. 第3番 イ長調 作品69
【演奏】
 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
 スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
【録音】
1961年7月 ロンドン(5)1962年6月4-8日(1,3,4)、1963年3月25,26日(2) 以上オーストリア

多くの言葉はいらない、聴けばわかる内容なのです。勿論解説でも「雄渾な響きのチェロと入念な書法のピアノが絡み合いながら、劇的緊張感を孕んで奏でられてゆく第3番。チェロの用法は簡潔でありながら内的緊迫度の高い、古典的な構成による第5番。チェロ作品の「新約聖書」に譬えられるベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を、ロストロポーヴィチとリヒテルというロシアが生んだふたりの巨匠の力感溢れる演奏で収録したアルバムです。」と記せれる。
チェロとピアノが闘っているとしか思えない2人の演奏が実は最高の芸術であるように思えた。流石ジャクリーヌデュ・プレの師匠でもあったロストロポーヴィチは流石の迫力ある演奏でこんなに感動した曲は久しぶりです。



最近知ったズイル・ベイリー(Zuill Bailey)1972年4月24日生まれでグラミー賞受賞のアメリカのチェリスト、室内楽奏者、芸術監督。ジョンズ・ホプキンス大学ピーボディ研究所とジュリアード音楽院を卒業し、世界の主要なオーケストラと共演している。テキサス大学エルパソ校のチェロ科教授。テラーク・レーベルと国際的な独占録音契約を結んでいる。後は筆者の好きなピアニストシモーネ・ディナースタインとの共演である。



ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集 Vol.1 Cello & Piano Sonatas 1

 01.チェロ・ソナタ 第1番 Op.5-1
 02.チェロ・ソナタ 第1番 Op.5-2
 03.チェロ・ソナタ 第3番 Op.69
チェロ・ソナタ.1, 2, 3: ベイリー(Vc)ディナースタイン(P)

Zuill Bailey & シモーヌ・ディナースタインの演奏は最新録音状態も大変素晴らしく、Zuill BaileyのJ.S.バッハのチュロソナタも良かったが、伴奏にまわったときのディナースタインのピアノ演奏も実に巧み。
クラッシック界の若手2人の溌剌とした、現代的な正確できびきびとした演奏ですが、それだけではない音楽の楽しみを感じさせてくれる演奏になっています。確かに最新の録音は音質も優れているが、どうもマイクと楽器が近づき過ぎての鋭意層の様に感じたのは筆者だけなのであろうか?思わずボリュームを絞るが音質は変わらず、音源とマイクが近すぎ塩梅が悪いく感じた。

演奏状態録音状態のバランスは大切の様に感じた。今回は筆者が好きな演奏家による「新約聖書」と言われるチェロ曲の演奏を聴き比べてきましたが、録音の良い演奏とは如何にと言う事を思いました、音楽での大切さは良き演奏感を感じさせる事も録音技師の重要な仕事と感じた。
確かに暑に夏に真空管で音楽を聴くことには或程度冷房を効かせた部屋でなければ聴いてられないが石の装置ではこの様なリアルな弦楽器演奏は及ばない様に思う、程良い音量に調整して聴いているがチェロの音はタンノイとの相性は実に良く響く、最後にお口直しにバランスの良いスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)、スヴィヤトスラフ・リヒテル(P) を聴き直しました。

追伸、筆者曰く真打登場である、紹介する事を忘れ大変申し訳ありませんでした、実は筆者の好きなチェリストの演奏が挙げらていなかったことです。



後日気が付き忘れてはならない演奏があった、マイナルディ&ゼッキのベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集3枚組である、エンリコ・マイナルディ(チェロ)、カルロ・ゼッキ(ピアノ)の録音モノーラル盤ではあるが、暖かい音色と穏やかなテンポでの演奏は実に高貴な音楽性に思える。古いゆったりとして演奏にも関わらず実に良い録音で素晴らしいセッティング状態と思える、余裕たっぷりに演奏するエンリコ・マイナルディは流石である。

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
 [1-A]ソナタ第1番 ヘ長調 op.5-1
 [1-B]ソナタ第2番 ト短調 op.5-2
 [2-A]ソナタ第3番 イ長調 op.69
 [2-B]モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調
 [3-A]ソナタ第4番 op.102-1
 [3-B]ソナタ第5番 ニ長調 op.102-2
【演奏】
エンリコ・マイナルディ(チェロ)
カルロ・ゼッキ(ピアノ)
【録音】
[LP1]1955年10月17-20日、[LP2]1956年5月27-30日、[LP3]1957年1月6-10日
マスタリング:ライナー・マイヤール(エミール・ベルリナー・スタジオ)

マイナルディ独自のゆったりしたテンポで聴けるベートーヴェンのチェロソナタも良いものです。ブラボー!

最近聴くのはピアノ曲が断然多い、配置場所をえ変えた為であろうか? 新しいセラミックフイルターで淹れる珈琲の味は如何?

2023年06月15日 | クラシック音楽・オーディオ


以前にも紹介したがステンレス製のフイルターいらずの珈琲フィルターではあるが、長くの使用で目詰まりになる欠点はあり、現在の抽出は紙フィルターに戻って珈琲を抽出しているが、この度オーディオ仲間のK氏から有田焼のニューセラミックフィルターなる物を頂く、早速説明書を見る、この商品の優れた点は目詰まりが解消する事ができる点である、珈琲の堕ちる速度が低下した場合はガスレンジの上に載せ金網を敷き燃焼させ、珈琲カスを燃焼させ取り除く方法と記載されている。そして新品に復活する。
後は熱湯のお湯を通し透明になれば終了です。また珈琲抽後は水洗いしその後お湯を入れコーヒーの油分を削除すれば終了である。しかも使えるのはコーヒーだけではない!お水も、お茶も、ワインも色々と使用範囲も増えそうです。



早速使用するが、先ずは珈琲豆を挽く、取り敢えず10gを普段通りの荒さに挽く。そしていつも通りに淹れる、ここで問題は珈琲抽出時の落とし速度が不安定である。取り敢えず試験に頂く、不味い!と同時に若干ぬるめであり、味が濃い。その様な不快部分が大きい、淹れながらも感じた事ではある。
でも味わ濃いめではあるが、テスト抽出は大失敗であった。

次に珈琲豆の挽く粗さを2ステップ粗めに挽く、挽いたコーヒーを良く古い皮の部分を削除する、珈琲専門店ではこの行為を「儀式」と言っている専門店もあるそうです。次に2番目の注意点は抽出する前に熱湯のお湯を通しフィルターを温める、そして若干お湯を淹れ珈琲豆を蒸す、筆者の場合は蒸らし時間は1分程度蒸す。そしてソフトに抽出する、肝心な事は抽出後の珈琲の出方が問題で一定に抽出するなら大丈夫である。
そして抽出後は抽出後の珈琲を良く混ぜ、カップに入れ頂く。味は紙フィルターと同様美味しい珈琲ですが、挽き方が若干粗めにしたことで、より珈琲の味は深い様に感じた、蒸らし時間を30秒程長くすれば如何であろう・・・?
美味しい珈琲を淹れるには時間が必要である様です。これでも濃い様な場合は豆を挽く荒さの調節でお好きな珈琲が頂ける様です、筆者の場合はメモリは7メモリの数値で暫く頂く事にする。

後に判明するが有田焼のニューセラミックフィルター使用は抽出の前のセラミックにお湯通しをし十二分に温めなければ美味しい珈琲抽出はできない。
抽出する熱湯の適温はフイルターより若干高めがより良く抽出され香り、風味、旨さは良い塩梅に感じた、しばらくは珈琲を淹れる楽しみも増えそうである。



余談になるが、茶の心は昔から日本でが鎌倉以前より盛んであった様である。
若い頃は海外も出掛けてはいるが、色々な国で好きな珈琲は飲んだが日本での頂く珈琲が一番美味しいと思う、飲み比べてみると最終的には自分で淹れた珈琲が一番美味い事となる、昔から茶の湯の世界は日本は歴史も古く「一期一会」井伊 直弼(いい なおすけ)曰く、訪ねて来られた人には最高の茶を差し上げるの言葉を刻んでいるようである。
昔は武士の間にもお茶を頂く「一服する」ことであり、そこには世間話しさを含め個人的対応をした訳である、そう様な話に切り離せないお茶の時間である、さて「美味しい珈琲」と共にの珈琲とはお茶であり、人により紅茶であったり、煎茶でもあり又抹茶でもある、そもそもこのお茶の発祥といえば薬であったとも言われる、そこでよりリラックスするには良い音楽が必要ではないですか?

最近良く聴くはは断然ピアノ曲を聴くことが多い、いや多くなったのであり、エンクロージャーの置き方を変え、今まで以上のピアノの音の響きが良く感じる様です。好きなショッパンの曲はBGM的に流す事が多い、イリーナ・メジューエワの京都リサイタルのアルバムよりショパン: 24の前奏曲 Op.28 第2番 イ短調 を流す程よいイリーナ・メジューエワ優しいピアノの響きは実に心地良い。筆者の様てでも実に一音一音が明確にトレース出来も苦苦なく良い塩梅に鳴っている。
エッジはコーン紙がそのままエッジとして使われているフィックスドエッジです。 
IIILZ Monitor Gold以降はHPDと呼ばれるユニットに変わりこちらも素晴らしいものには変わりませんが、やはりオールドタンノイを語るならば、コーン紙が工場火災によりクルトミューラー社製に変わる前のこの時代のユニットは少し前に関西のオーディオ仲間より譲り受けた物を丁重に使ってます。HPDと比べ断然粒ダチがよく高音が実に涼やかに鳴るように変わった。



最近仕事で飯田橋に出かける、多少の時間があり、お隣のお茶も水のオーディオユニオンを除く、相変わらず高級機器が居並び圧倒されるが、何時もそこそこの音が出ていると思っていたが、久しぶりに聴くと若干違う向き的な雰囲気の音に聴こえる、特にピアノ音はご存じの如くフエルトが金属弦を叩きそこから出る音は何と無くフエルトが弦に当たる音が聴こえる様に感じなければならないのに無機的に聴こえる、自宅の音に慣れすぎてしまったのであろうか?最近配置変えしインシュレーターを工夫し音質はようなった事が筆者の耳が感じたのであろう。

ここで改めてTANNO IIILZ Monitor Goldを新たな気持ちで聴く、56年前のユニットにも関わらずスピーカーボックは違えどピアノの音は実に鳴り具合も実に良い塩梅に聴こえる、改めて思うは10吋のユニットは現在では大きく感ずるは時代の違いであろう、確かに古いオールドTANNOでしか出せない深みのある響きの良いピアノの音は最低でも10吋と言うユニットが必要かも知れないと感じた。


この様に感じたことは、確かに全て違う音楽聴き自分自身の音を聴かなければ気づきにくい点なのあろう。兎に角ピアノのフエルトのついたハンマーの部分は確かにどちらかと言えば布製に近い音がする、それをハンマーから弦を打ちます。 そして弦の振動は駒を介して響板に伝わり、響板が空気を振動させることで大きな音が鳴るのです。この様に誠に複雑な響きが人間の耳には心地よく聴こえる、そんなピアノ音を聴きたいのです。いきなりピアノ弦の金属音が聞こえればピアノ音が聴けないと言う違ったピアノに聴こえるからである。
やはり無機的は音より演奏者の違いが解る様な音が聞きたいと思うのです。

ショパンの残した21曲のノクターン(夜想曲)の中でも特に有名なのがノクターン(夜想曲)第2番 変ホ長調 Op.9-2です。今では一般的にノクターンと言えばこの曲を指すといっても過言ではないようだ。
そしてもう一つ有名なのがノクターン(夜想曲)嬰ハ短調「遺作」。タイトルで述べると首を傾げる方も入間もしれないがワンフレーズ聴かせれば、殆どの方はご存知の曲である。ショパンの名曲、夜想曲「遺作」は映画戦場のピアニストのテーマ曲としても知られ、多くの方に愛されています。 遺作とは、作曲家が亡くなった後楽譜が発見され、出版されたという意味があり、ショパンの死後世に出た作品としてなにか特別なメッセージを感じさせてくれます。
この第2番と遺作は映画・テレビ等で数多く使われているので、クラッシク音楽に興味がない人でも一度が聴いたことがあると思います。
どちらも穏やかで憂いを感じさせるメロディで『夜想曲』のイメージにピッタリの曲です。
ピアノの詩人と言われたショパンも39歳の若さで肺結核で亡くなった、ショパンは最後に1847年7月末,パリにひとりで暮らすショパンはサンドから決別の手紙を受け取った。と記録されている。その様な時期に作ったピアノ曲の数々には驚かされます。(夜想曲)嬰ハ短調「遺作の方はさらに「寂しげ」、「儚さ」、「切なさ」といった印象があります。
遺作というタイトルもそう感じさせる要因ですが、これはショパンの没後に出版されたためにそう呼ばれるだけで、曲の印象とは関係ないようです・・・。

イリーナ・メジューエワ/ショパン:ノクターン全集(2016年ライヴ)名器スタインウェイと出逢いにより更なる高みへ飛翔したピアニズムが良い、ピアノ曲の好きな方は是非お薦めします。YouTubeリンクも掲載しました。


イリーナ メジューエワ IRINA MEJOUEVA
ロシア出身。モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップに師事。1992年ロッテルダム(オランダ)で開催された第4回エドゥアルド・フリプセ国際コンクールでの優勝後、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。

メジューエワ初のアナログ盤!ほぼ同内容のCDは「レコ芸特選盤」
CD未収録の「ノクターン(遺作)」を含む
ヴィンテージ楽器の輝かしいサウンドを最大限に伝える優秀録音
イリーナ・メジューエワ「京都リサイタル2016」LPで発売!
確かに彼女の演奏するピアノ曲はJ.S.バッハが断然多いが最近シューマン、ショパンの曲も聴いています。

メジューエワ初のアナログ盤。ほぼ同内容のCD(若林工房:WKLC-7022)は「レコ芸特選盤」、CD未収録の「ノクターン(遺作)」を含むヴィンテージ楽器の輝かしいサウンドを最大限に伝える優秀録音。
メジューエワによる恒例の京都リサイタル・シリーズ、2016年は得意とするオール・ショパン・プログラム。いずれもホール・セッション録音の存在するレパートリーですが、ライヴでのテンションの高さと燃焼度はやはり格別。まさに「一期一会」と呼ぶにふさわしい演奏が展開されています。確信に満ちた解釈を名器ヴィンテージ・スタインウェイ(1925年ニューヨーク製、CD135)による輝かしいサウンドが楽しみ。のコメントを見て購入した。



ショパン:ノクターン全集
Disc1 
 ノクターン 嬰ハ短調(遺作))
 3つのノクターン op.9
 3つのノクターンop.15
  2つのノクターン op.27
  2つのノクターン op.32
Disc2  
 ノクターン破短調(遺作)
 2つのノクターン op.37
 2つのノクターン op.48
 2つのノクターン op.55
  2つのノクターン op.62
 ノクターンホ短調 op.72-1
 3つの新練習曲(遺作)より第1番ヘ短調
 プレリュード ホ短調 op.28-4
 プレリュード 嬰ヘ短調 op.28-8

 イリーナ・メジューエワ(ピアノ/1925年製ニューヨーク・スタインウェイCD-135)
 録音時期:2016年6月18日
 録音場所:東京文化会館小ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)



ピアノの音が綺麗に聴こえた原音は以下の様な事柄だったのか、配置変えするまでは余り感じなかった音が聴けた様である。確かに最新の録音技術は素晴らしい作品を味わうことができるは大変ありがたいことである。
(7年の歳月を経て、メジューエワガショパン:ノクターン全曲を再録音したそうです。(2016年6月の東京リサイタルのライヴ録音となる今回は、神戸から1925年製のニューヨーク・スタインウェイを運んで使用 )サウンドと圧倒的な名ダイナミクスを併せ持つ器スタインウェイ、メジューエワの薫り高いピアニズムは類稀なる調和を向き、ショパンの詩情の結晶ともいうべきノクターンの宇宙を見事に再創造される如くでもある。
確かにショパンの作品の美しさには舌を巻く、イリーナ・メジューエワの演奏するスタインウェイCD135素適な音楽は勿論テクニックも相当のものであろう、プロヂュースされる若林工房との三位一体となる作品でもあろう。



ここで以前GOODMANS AXIOM 80の箱を頂きTANNO IIILZ Monitor Goldのユニットを移植して愛聴して5年程過ぎ去りやっと据え置き型のエンクロージャーから演奏される音楽が良い塩梅に鳴る様になった、以前聴いた音楽も聴き返すと感動を覚える最近でもある、昔良く聴いたダヴィッド・フレイ(P)を再度聴く。録音状態の響きであろうか、筆者には幾分金属的すぎるピアノの音の様にも思うが曲が進むにつれ慣れてくると清流を思わせる透明感の如くに感じる。
確かにダヴィッド・フレイのJ.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988を聴く限り、かなりテンポはゆっくり目である、筆者も少し前の鍵盤楽器演奏者を聴く人には余り感じないが比較的ピアノ演奏を聴く最新のバッハ愛好家はテンポの違いが気になるのかも知れない、しかしJ.S.バッハは演奏のテンポは指定して無く演奏者にお任せである、確かにバロック音楽の楽譜の指定は大変おおらかで細かな指示がない事が人気があったようです。
当時作曲家の収入は楽譜の譜面の販売が収入源であり、当時は簡単な練習で演奏でき、素敵なメロディーが人気があったようで、J.S.バッハ等の楽譜は可也の製薬のあった楽譜で人気はなかったと言われています。
ダヴィッド・フレイのピアノ演奏は確かに美しいピアノ音が鳴る、コメントを読めば分かりが、演奏会場の教会でしかもペテルを多くの箇所で多用し響きを多くしているが、筆者としては普段お演奏が望ましい。
特にショパン作品集を聴けば解るがモダンピアノの演奏する音質は最高に美しく聴こえる、清流を思わせる透明感ある音色と、情感と抑制の絶妙なバランスがショパンの音楽に新しい風を吹き込んでいる。この様な状態のJ.S.バッハも聴いてみたいのが本音である。ブラボー!

再放送だが夜中にBS放送を楽しむ「フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して~スペイン・マヨルカ島への旅~」の考察

2023年06月05日 | クラシック音楽・オーディオ


夜中にBSにて再放送があり見てしまった、イングリート・フジコ・ゲオルグ・ヘミング(年齢非公表)は、ロシア系スウェーデン人を父、日本人留学生を母親として、ドイツのベルリンで生まれたピアニストです。幼少期に日本に移住しましたが、父は日本になじめず、家族を残し一人スウェーデンに帰国してしまいました。フジコは小さい頃は「混血児」としていじめられ、太平洋戦争中は「外国人」として差別されました。一方で9歳の時にNHKラジオに最年少で出演、17歳でコンサート・デビューして日本フィルハーモニー交響楽団など多数のオーケストラと共演しました。
戦後は赤十字に認定された難民としてドイツに留学、世界的な作曲家・指揮者のブルーノ・マデルナ(1920~73)やピアニストで音楽学者のパウル・バドゥラ=スコダ(1927~2019)に実力を認められましたが、風邪をこじらせて聴力をほぼ失うという不運にも襲われました。その後、耳の治療をしながら音楽学校の教師資格を得て、欧州各地でコンサート活動を続けました。番組は、1995年に帰国したフジコの東京芸大でのコンサートを軸に、フジコの正に波乱万丈の人生を描き、国内でフジコブームを起こすきっかけとなりました。フジコは、「あなたにとってピアノとは?」という質問に「猫たったちを食わせていくための道具ね」と答えています。何と幸運な猫たちでしょう!



放送年:2022年度
90歳を過ぎても多くの聴衆を魅了する“魂のピアニスト”フジコ・ヘミングさん。ピアニストにとって命ともいえる聴力を失い、一時期、無国籍者となるなど過酷な人生を歩んできた。彼女が愛してやまない作曲家がピアノの詩人と呼ばれたフレデリック・ショパン。ショパンはスペイン・マヨルカ島で一冬を過ごし、死を宣告されながらこの地で名曲を書き上げた。2022年、念願だったマヨルカを旅し、ショパンの面影を探すフジコさんの旅に密着した。再放送を見る、夜中の為テレビ放映はなるべく小音で聞いた、でもフジコ・ヘミングの演奏は素晴らしく、耳を患ってとも思えない演奏ぶりに舌を巻き、最近は目も40%程悪くなっていると言う、しかし90歳過ぎの高齢の方の演奏とは思えない、実に綺麗な音のピアノタッチが素晴らしい、フジコ・ヘミングさん曰く「この歳になって一音一音綺麗な音が鳴る様に細心の注意をしていると」言っていたことは驚きである。フジコ・ヘミングさんお演奏は大変音質が綺麗でCD売り出せば売り切れが多いと定評がある。筆者も少しはアルバムを所有するがフジ子・ヘミングの、スタジオ録音第2弾。ショパンを中心としたアルバムで、彼女の叙情性が存分に発揮されている。このアルバムで十分鮮明な音で楽しめる。

ショパンの後年は、この様に記されている。
1846年まで、ショパンの生活と活動は、ノアンとパリのサロンを軸に行われることになり、ノアンには、ポリーヌ・ヴィアルドやドラクロワらも訪れた。そのようななか、1842年友人のヤン・マトゥシニスキがショパンに見取られて亡くなる。この死はショパンに強い衝撃を与えた。1843年冬、ショパンの病状は悪化し始め、1844年初め再びインフルエンザに罹り、重態に陥る。春になってやっと病状が回復するが、5月25日、父の死の知らせを受け取り、深い絶望に陥る。サンドはショパンの母宛に弔いの言葉とショパンを思う心情を綴った手紙をしたためる。そして7月、姉ルドヴィカがショパンを訪ねてパリを訪れる。ショパンが姉と再会するのは14年ぶりのことであった。

 しかし、サンドと二人の子供との間の屈折した関係の中にショパンも少しずつ巻き込まれていき、とくに娘のソランジュと母サンドとの対立の構図のなかでショパンは居場所を失っていく。その渦中の1846年に傑作「舟歌」「幻想ポロネーズ」「チェロソナタ」などの作品が書かれる。そして1847年、ソランジュの結婚に際して、ショパンが彼女に理解を示したことから、サンドとの間に亀裂が生まれ、ついに7月28日、サンドはショパンに別離を告げる。この別離はショパンの人生の大きな節目となった。

 孤独な身となったショパンは4月、招きに応じてロンドンに渡り、ジェーン・スターリングの指導を行う。イギリスではヴィクトリア女王の隣席の場で演奏会を催すなどの栄誉はあったが、結核で身体が衰弱していたショパンにとって、この旅行は衰弱を加速させた。イギリスでは、ロンドンのほかに、マンチェスター、グラスゴー、エジンバラなどでも演奏会を催した。

 11月にパリに戻ったショパンは病床に伏し、6月に大量の喀血をする。姉ルドヴィカの再会を望むショパンの求めに応じて8月、ルドヴィカがパリに到着する。10月17日、ポトツカ伯爵夫人、姉ルドヴィカに看取られて亡くなる。

翌日早速アンプに火を灯しフジ子・ヘミンのショパンを聴いた。



筆者の愛聴盤です『憂愁のノクターン』
 アーティスト:フジ子・ヘミング
 01ノクターン第1番変ロ短調op.9-1 (ショパン)
 02「ベルガマスク組曲」~月の光 (ドビュッシー)
 03ノクターン第20番嬰ハ短調遺作 (ショパン)
 04エチュード ハ短調「革命」op.10-12 (ショパン)
 05エチュード イ短調「木枯らし」op.25-11 (ショパン)
 06いずこへS.565-5 (シューベルト 歌曲 トランスクリプション) (シューベルト/リスト編)
 07パガニーニによる大練習曲S.141-3「ラ・カンパネラ」 (リスト)
 09プレリュード イ長調op.28-7 (ショパン)
 10プレリュード ロ長調op.28-11 (ショパン)
 11プレリュード ヘ長調op.28-23 (ショパン)
 12即興曲変ト長調op.90-3 D.899-3 (シューベルト)
 13ハンガリー舞曲第5番嬰へ短調 (ブラームス)
 14乙女の願いS.480-1 (ショパン 歌曲 トランスクリプション) (ショパン/リスト編)
 15版画 (ドビュッシー)

大好きなショパンを中心に、時折シューベルト、ドビッシーを織り交ぜCD全て聴き一曲が完了する様な構成も大変筆者好みに造られているのは大変ありがたい。意外と録音状態も良くピアノタッチの細やかな所も大変素晴らしい作品である。何故か聴くうちにバッハの平均率を聴く様でもある。



久しぶりにPSVANE(プスヴァン)は中国湖南省にある長沙恒陽電子有限公司が生産の300Bの薄いブルーCossorに交換してブルー球で聴いたPSVANE300Bと比べ一回り小さな三極管です、勿論5極管6BM8は日立製に交換し最初からこの球で聴けばあまり判らない、写真に撮って掲載すると何か良い音が聴こえそうな錯覚に落ちるが、写真映えがする程度で、音質には期待しない事が賢明である。

じっくりこの真空管で聴くも、これはこれで聴ける音でもある、ハットする様な美しさ等を求めても無理ではあるが、それなりに評価はできる流石支那のパクリ技術は上手い物であるがWEの球を越せるのかが問題でもある、手軽に300Bの音質を聴ける手段としては大変有り難い球なのかもしれない。



しかし視覚的には何か良い音が聴こえそうな雰囲気はある。300Bのアンプでは8W最大出力ではあるが、据え置き型のタンノイでのドライブは十分に感じるピアノ音はキレもあり良くトレースはするが、Zaika5300独特の輝く様なピアノ演奏での音は無理の様であるが、それなりには聴こえる。先日DAC等のコンデンサーにもレプトンパワーコンダクターグリースを塗布したが効果は未だ感じることは出来ない。

サブの球は5極管の日立製を使っている、当時日立はRCAからの技術提供を受けて製造していた事が説明書にも書かれている、私も相当のお馬鹿で早速オリジナルRCAの6BM8を取寄せて視聴するが音質は日立製が優れた様に感じた。松下、NEC、東芝、日立と国産の真空管は海外からの受注を受け多くの真空管の製作を携わり製品の仕上がりも良かった様である。テレビのブラウン管の時代までは国産品の生産が行われ、筆者もPC関係もナナオ・ソニー製の20インチモニターを使用していたが大変高額であったと記憶する。



実は魅惑のチェリストと言われる、アンヌ・ガスティネルの演奏は勿論バッハも定評があり、最初彼女のチェロは勿論バッハのチェロ組曲を聴くが、筆者には何か少し合わない様に感じた、何故か筆者の思い描くバッハと違うので暫く静観していた、その後のプロフィールを覗き興味が湧く!下記のような解説があった

リヨン国立高等音楽院の教授アンヌ・ガスティネル(Anne Gastinel )は、主要な国際コンクール(スケベニンゲン、プラハ、ロストロポービッチ)で数々の賞を受賞した。
アンヌ・ガスティネルは、主要な国際コンクール(スケベニンゲン、プラハ、ロストロポービッチ)で数々の賞を受賞し、ヨーロッパ中で演奏し始め、1990 年のユーロビジョン・コンテストで一般大衆に永続的な影響を与えた。 満場一致でフランスのチェロ学校の大使として認められた彼女は、かつてパブロ・カザルスが所有していた伝説のチェロ、マッテオ・ゴフリラーを1 年間演奏する奏者として選ばれた。2006年にアンヌ・ガスティネルは、ヴィクトワール音楽賞を「ソリスト・オブ・ザ・イヤー」及び「ベストレコーディング」のカテゴリーで受賞した。 彼女のキャリアは、ヨーロッパ中、及び日本、中国、南アフリカ、ブラジル、インドネシア、カナダ、米国の名高い会場での演奏に彼女を導いた。彼女は、ユーディ・メニューイン、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、クルト・ザンデルリングなどの偉大な巨匠と共演している。
室内音楽家としては、多数のアルバム(プーランク、フランク、シューベルト、シューマン)を一緒に録音したクレール・デゼール、及びエルメス四重奏団、ニコラ・アンゲリッシュ、アンドレアス・オッテンザマー、ダヴィド・グリマル、フィリップ・カッサール、ザビエル・フィリップス、他たくさんのフランス人チェロ奏者と共演している。15年近くの間、彼女の録音は高い評価を受けてきた。



ここで思い当たるCDがある早速取り寄せた。ピアニストClaire Desert (クレール・デゼール)との共演である。フランスの女性ピアニスト。1967年生まれ。
アングレーム生まれ。5歳からピアノを習い始め、14歳でパリ国立高等音楽院(CNSMDP)に入学、フランスの作曲家ジャン・ユボーに師事し、室内楽で第1位を獲得、1985年には審査員全員一致でピアノ賞を受賞した。その後、ブルガリアのピアニスト、ヴェンチスラフ・ヤンコフのクラスに入学した。フランス政府から奨学金を得て、モスクワのチャイコフスキー音楽院でエブゲニー・マリニンのクラスに1年間留学。フランスに戻ってからは、チェリストのロラン・ピドゥーのクラスに入り、室内楽の技術をさらに高めていった。

なるほどショパン、シューベルト等は良い演奏が聴けるかもしれない。



Arpeggione Sonata, Sonatina, Lieder: Gastinel(Vc)Desert(P)
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ D 821

 ヴァイオリン・ソナティナ op.137, D. 384(チェロ編曲版)
 歌曲トランスクリプション〜セレナーデ、音楽に寄す、万霊節の日のための連投、ます、影法師、水の上で歌う、幻覚、水車屋と小川

 アンヌ・ガスティネル(Vc)(使用楽器、テストリーノ1690)、
 クレール・デセール(Pf)

 録音時期:2005年6月
 録音場所:スイス、ティボール・ヴァルガ・スタジオ 録音方式
      ステレオ(デジタル/セッション)


 

 黄金コンビによる風格漂うショパン!【曲目】
 ショパン:
  ノクターン 変ホ長調 op.9-2(ポッパー編曲によるチェロとピアノ版)
  チェロ・ソナタ ト短調 op.65
  序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 op.3
  ショパン=フランショーム:マイアベーアの「悪魔のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲 ホ長調 B.70
  ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 遺作(ピアティゴルスキー編曲によるチェロとピアノ版)

【演奏】
 アンヌ・ガスティネル(チェロ/1690年製テストーレ)
 クレール・デゼール(ピアノ)

【録音】
2021年2月16-18日、MC2、グルノーブル(フランス)

アンヌ・ガスティネルがショパンを録音しました。長年共演を重ねている名手にして教師としても名高いクレール・デゼールとのデュオです。有名な変ホ長調ノクターンのチェロとピアノ版によってCDは始まりますが、まるでショパンのサロンに足を踏み入れたかのような、実に親密な空気の演奏で、音と音の間に漂う薫り高い空気までもが音楽となって聴こえてくるようです。
確かにショパンのピアノ曲も編曲しチェロとのデュオも聴き応え十分です、兎に角新鮮な音色は魅力的です。



ソナタでのデゼールの前奏はカッチリしていながら即興性と熱に満ちている品格漂うもの。続くガスティネルのソロも、終始控えめな表現で、それが却って作品のドラマティックさを際立たせております。すべての楽曲において、自由な歌心が迸りながらも、品格と厳格さも兼ね備えた、まさに大家の風格の演奏となっております。
解説のように思わず聴き惚れる感じです、アンヌ・ガスティネル(チェロ)は何故か優しげに響くショパンの曲は実に寛げます。何故か39歳に亡くなったショパンの曲を堪能するは優しくもあり、寂しげでもある。ブラボー!

TANNOYIIILZ Monitor Goldで今蘇るショパン夜想曲第20番嬰ハ短調の演奏するジネット・ヌヴー(vl)の美しい音。

2023年04月18日 | クラシック音楽・オーディオ

現在筆者の音響機器のエンクロージャーは所謂オールドTANNOYの10i吋同軸2ウェイ(IIILZ Monitor Gold)のユニットにGOODMANS AXIOM 80の箱にアコースティック・レジスタンス・ユニットA.R.U.180を装着した箱に納め試聴している、正直セットしたばかりの頃は、低音が煩く、桶の中で聴く様であり誠に酷い状況であったが、でもオリジナルと比べ低域の音は認識できる様になった事は確かである。
早速改良を始める設置方法、インシュレーター等検討し、勿論箱の点検収音材の検討見直し等も含め随分苦労した、勿論アンプ機器についても色々交換しそれに伴う接続ケーブル、電源ケーブル等の見直し少しずつ改善を重ね現在に至るが、筆者の実施している改善はネット情報によりますと未だ小学生レベル程と紹介されていた。
今やスピーカーケーブルでも片チャンネルだけで10万円程度は序の口と言われるそうであるが、リタイヤ組の筆者にはそこ迄のコストはかけられないのが現状である。勿論RCAケーブルも件案事項である。



アンプはオールドTANNOYを聴くには相性の良いと言われる真空管アンプに交換したが、但し昨年三極管の国産品300Bを入手でき現在使用中ではあるが、この球が実に相性抜群の良い塩梅である。筆者は勝手に思うが確かにオールドTANNOYの音の特徴はそれぞれ鳴らしようには千差万別方法はあるが、ヴァイオリンの音色は他のユニットでは真似の出来ない音を奏でる事が可能である。

オーディオに興味を持ち、当初のステサン誌の記事意外の五味康祐氏の記事が参考になりステサン誌も定期的に読む様になった、筆者が愛読する様になったのは1965年以降と思うは、それ以前のステサン誌及び五味氏の冊子は先輩の本をお借りし読ませていただいた。
記事内容によると(敗戦の衝撃、未だ醒めやらぬ昭和21(1946)年12月、雑誌『創元』第一号に美学評論『モオツアルト』を発表し、日本の知識階級や魂の潤いを求めていた若者に芸術と人生の何たるかを教えた小林秀雄は、女流ヴァイオリニストが大好きであった。小林秀雄は昭和47年春、剣豪作家で音楽とオーディオに狂っていた五味康祐と鎌倉で音楽談義をした。
対談時、ヴァイオリニストっていうのは女が一番いいと思っているんです。女とヴァイオリンっていうもののコンビがいいんです」と気焰をあげている。たまたまテレビでジョコンダ・デ・ヴィートの奏でるメンデルスゾーンを観て、レコードを全部買って来いと家人や弟子に命令したというほどの入れ揚げようである。)デ・ヴィートは35歳のとき、遅咲きの名花として世に出、イタリア最高のヴァイオリニストと謳われた。



以前当時の78回転のレコード版スクラッチノイズは多いが其のレコードからトレースしたジョコンダ・デ・ヴィートCDヘンデル:ヴァイオリンソナタ第4番二長調と当時のマスターテープが見つかりCDプレスしたブラームス:ヴァイオリンソナタ(雨の歌)含む第1番〜3番の発売があり、喜び勇んで聴いたが、音質は程々であったことを記憶するが今回改良したTANNOYで聴くと澄んだヴァイオリンの音色は絶品である、この様な事で今までと違った感覚になるとは、まさにオーデイィオの不思議な醍醐味でもあろう。再度聴き直し寸評したいものである。

ジネット・ヌヴーは15歳の年、ヴィェニャフスキ国際コンクールに参加。下馬評では敵なしと言われた26歳のダヴィード・オイストラフを差し置いて見事に優勝した。そのとき自由曲として選んだのが、お得意のラヴェル《ツィガーヌ》。この作品は後に、兄ジャンのピアノでスタジオ録音しているが、これは子供の産めない男には逆立ちしても敵わない特別の演奏だ。
世界に衝撃を与えたヴァイオリニストの誕生ジネット・ヌヴーは、1919年8月11日、第一次世界大戦の傷がまだ癒えないパリに、5人兄弟の末っ子として生まれた。ヴァイオリンを習いはじめたのは5歳のときだったが、その才能は最初からずば抜けていたようで、はやくも7歳でブルッフの協奏曲を弾いてデビューしている。

その本のお陰により、ジョコンダ・デ・ヴィート、ジネット・ヌヴー、そして男性の演奏者でジノ・フランチェスカッティ、となる3人の演奏者の深さを知る事となった。



特に彼女の名を世界に知らしめたのは、1835年にワルシャワで行なわれたヴィエニャフスキ国際コンクールだった。各国から有望な若き名手たちが大勢参加したこのコンクールで、15歳のジネット・ヌヴーは、2位のダヴィード・オイストラフに大差をつけて優勝したのだ。

話は筆者の音響機材の音であるが、色々変更しながら調整はしては見るが、最近の録音状態の良いソフトは音質も良くはなり、相変わらず昔の録音の再生は低音の被りが耳につき気に入らない事が気になっていた、大好きなWanda Landowskaのチェンバロの音も何故か低域が被り実にバランスが良くない。
しかし最近インシュレーターを改良したSPENDOR SP3/1P、LS3/5aは箱から音が離れた感じに聴こえる様になったので、早速メインの(IIILZ Monitor Gold)のユニットの箱のインシュレーターも改良を施し視聴すると今までのような低域被りも解消された良好な音質に変わった、試しにWanda LandowskaのInvention BWV772を試す、なんという事か見事にエンクロージャーのセンターに定位するのではないかまるでマジックの様であった、音質の改良された為かボリュームを上げても音の抜けが良く爽やかな感じが増した我ながら見事である。

今まで散々苦労を重ね、色々試しては見たのだが、この様な事で簡単に音質変化するとは思いもしませんでした。この際ジャズ系統も試聴するが以前より全体に抜けの良い音になった様に思う、アメリカのカラッとして音ではありませんが。一番の変化はヴォーガルは断然リアルで生々しく聴ける。



確かに筆者はショパンのピアノ曲は好きで良く聴くが、最近購入したファジル・サイ(ピアノ)沈黙を破って登場したオール・ショパンの皆さんご承知のノクターン集を愛聴する。
仕上がりは「きれいにまとめた演奏」とは次元をことにする、胸を焼かれるような憧れと、深い深い沈潜と、激しい情熱がほとばしり出るようなロマンティックでダイナミックな、ファジル・サイにしかなし得ないハイパー・ロマンティックなショパンを聴くことができた。訳があり第20番 ハ短調を繰り返し聴く。以前と比べ確かに澄んだだ無駄な音は無く、それどころかより研ぎ澄まされた音が聴ける様になった。
 
 ファジル・サイ(ピアノ)ショパン:ノクターン「夜想曲」集


  ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作
 【演奏】
 ファジル・サイ(ピアノ)
 【録音】
 2016年3月 ザルツブルク、モーツァルテウム 大ホール



フレデリック・ショパン(1810-1849 Chopin, Frederic)は、フランス人の父ミコワイ・ショパンとポーランド人の母ユスティナ・クシジャノフスカの間に1810年3月1日に生まれた。父は16歳のときにポーランドに渡り、スカルベック伯爵の家庭教師などをつとめる。
同家で小間使いをしていた同伯爵家の遠縁にあたるクシジャノフスカと知り合い、二人は1806年に結婚する。ショパンの兄弟では、3歳年上の姉ルドヴィカのほかに、妹イザベラ(1811年生)、エミリア(1813年生)がいる。姉ルドヴィカとは強い絆で結ばれ、彼女はショパンの死を見取った。

フレデリック・フランソワ・ショパンは、ポーランド出身の、前期ロマン派音楽を代表する作曲家。当時のヨーロッパにおいてもピアニストとして、また作曲家としても有名だった。その作曲のほとんどをピアノ独奏曲が占め、ピアノの詩人とも呼ばれるようになった。



夜想曲第20番 嬰ハ短調 KK. IVa-16「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」(遺作)は、フレデリック・ショパンが1830年の春に作曲し、没後の1875年1月5日に出版されたピアノ独奏曲。正式な献呈はないが、姉のルドヴィカ・ショパンがピアノ協奏曲第2番を練習する時のための曲として書かれた。
初版では「アダージョ」という標題がついていたが、ブラームスがこの曲を写譜する際にこの標題を消してしまった。残った速度記号の「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ(Lento con gran espressione)」のみが残り、これが標題として知られるようになった。また現在では夜想曲として知られるが、これはルドヴィカがショパンの未出版作品のカタログを作った際に「夜想曲風のレント(Lento w rodzaju Nokturna)」と記したことによる。ショパン:ノクターン集
「ノクターン」という呼び名は、邦語では「夜想曲」と訳されるように、「夜を想う曲」というのが語源にもある ようです。

この曲を作曲した当時、ショパンには、 コンスタンツィア・グラドコフスカという片想いの女性がいましたが、この作品にもそのような一途な片想いに 悩み苦しむショパンの姿が影を落としています。この曲の初版には「姉のルドヴィカが私のピアノ協奏曲第2番の練習の前に弾くために」と 書かれていたようです。 曲については、 同じ音型を繰り返す4小節の序奏の後、嬰ハ短調で悲痛で孤独なモノローグが奏でられますが、この旋律は一瞬にして 聴く人を捕らえます。とくに15小節目の3連符の下降音型は、静かな叫び声といった趣で聴く人に強く訴え、胸が痛みます。 曲の至るところに、作曲当時のショパンの決して幸せではなかった青春時代、片想いの苦しみといったものが 感じられ、聴くたびに目頭が熱くなる作品です。
 

ショパンの数ある作品の中では、最近では認知度ナンバーワンかもしれません。
映画「戦場のピアニスト」ではこの音楽象徴的に使われましたし、最近では平原綾香が「風のガーデン」の主題歌として取り上げています。



上のピアノはショパンが使用した楽器だそうです。この様に紹介されていました(作曲家ショパンの死後、このピアノは150年以上の間、その存在を忘れられていた。イギリスのサリー伯爵領 ( Surry ) に住む収集家のもとでこのグランドピアノを発見したのは、スイスの音楽教授ジャン・ジャック・エーゲルディンゲル氏だ。決め手となったのはピアノに記された通し番号だった。)

ジネット・ヌヴー(Ginette Neveu)の演奏を聴き納得したCDです、1949年6月10日 、ハーグでのライヴ。ヌヴーはブラームスのヴァイオリン協奏曲を看板楽曲にしていて、僅かCD7枚分しかない彼女の録音遺産の中で、4種の録音を残しました。これはその最後の録音記録であり、「弾くたびに良くなってゆきたい」と願っていた彼女の同曲べスト演奏となりました。若き日のドラティの気魄のこもった、かつ冷静な視座も併せ持った指揮も見事です。
注意事項は「放送用のアセテート盤からの復刻で、若干のスクラッチ・ノイズが伴いますが、音自体は極めて鮮明です。」ジネット・ヌヴー生誕100年&没後70年記念盤を購入したがやはり低音が被り気味だは合ったが。

コピーでは「この音質の良さには思わず興奮!気迫と情熱、凛とした弾きぶりには思わず震撼、身ぶるい!伝説の名演(ブラームスの協奏曲49年盤)がかつてないほど極上の音質で蘇る!」と煽った文言が掲載されていた。

《CD3》
 1) ラヴェル:ツィガーヌ
 2) ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 3) スカルラテスク:バガテル
 4) ファリャ(クライスラー編):歌劇『はかなき人生』~スペイン舞曲
 5) ショパン(ロディオノフ編):夜想曲第20番嬰ハ短調
 6) ディニーク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
 7-10) スーク:4つの小品Op.17
 11-13) ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
 [共演]
 ジャン・ヌヴー(ピアノ)
 [録音]
 1946年3月26日&8月13日(1)、1946年3月12日(2, 3, 4)、
 1946年8月13日(5, 6)、1946年8月14日(7-10),
 1948年3月18日(11-13)、
 ロンドン、アビイ・ロード・スタジオ

ここでは筆者の好きな曲を修復後のTANNOYで聴いた、どうであろうか?
第1楽章から、猛烈な気迫が聴く者の心を揺さぶります。吸引力の強さは無類です。ヌヴーのソロの音、凛とした弾きぶり、ストラディヴァリウスの艶やかな音がしっかり捉えられいます。ヴァイオリン・ソナタで演奏を聴くのは初めてであるが、全く古さは感じなく最高の作品に仕上がった演奏である。



この様な記事が掲載されています。
"不世出の天才ヴァイオリニスト"ジネット・ヌヴー。1919年8月11日パリ生まれ。1949年10月28日、アメリカ演奏旅行のためパリから飛び立った飛行機がポルトガル領アゾーレス諸島(大西洋上)中のサン・ミゲル島に墜落、まだ30歳の若さで命を絶ってしまいました。遺された録音は数少なく、どれもが本当に貴重。

従来盤には、世界初発売したキング・セブンシーズのKICC-2182(91年発売、ミュージック・アンド・アーツ原盤、廃盤)、ミュージック・アンド・アーツのCD-837(94年発売)、DanteのLYS389-392(98年発売、廃盤)等がありました。今回の音源はEPITAGRAPH(エピタグラフ)が知人を経由してオランダの放送局のアーカイヴから入手したもの。記録・保存用のアセテート・ディスクから復刻、デジタル・トランスファーした音源です。スクラッチ・ノイズこそありますが、高域を損なわないように過度なノイズ・リダクションはしていないため、臨場感は抜群。第1楽章のあと、聴衆の拍手が起き、その後軽くチューニングしています。YouTube配信音声です。

 12.Nocturne No. 20 in C-Sharp Minor, Op. posth. (arr. K. Rodionov for violin and piano)
 編曲 : コンスタンティン・ロディオノフ - Konstantin Rodionov
 ジネット・ヌヴー - Ginette Neveu (ヴァイオリン)
 ジャン・ヌヴー - Jean Neveu (ピアノ)
1946年8月13日(5, 6)のショパン(ロディオノフ編):夜想曲第20番嬰ハ短調のピアノ共演のジャン・ヌヴーを聴く、冒頭からピアノ演奏が始まり主題のジネット・ヌヴーのヴァイオリンが鳴り出す、実に美しい綺麗な旋律である4枚目のCDにも同曲が録音されているが、共演がブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラーになっている、録音:1938年4月13日とされていた。

まさに望んでいたタンノイの怪しい様なそれでいて透き通った涼やかなヴァイオリンの音色の響きがやっと聴けたのです。
確かにヴァイオリンの音が聴けた、ヌヴー音が聴けたのである。その後曲も終わり、闇静寂が漂い余韻い酔い空白の時間が過ぎていく。今までずっとこの音を望んでいた音なのであろうかと・・・。



5度目の訪米を控えた1949年早春、彼女はスペア楽器の必要性を感じ、楽器商マルセル・ヴァトロでJ・B・グァダニーニを購入しました。グァダニーニはオモボノ・ストラディヴァリウスとともにワニ皮カバーが付いている頑丈な二重ケースに収められました。
彼女の楽器についての伝説に「ストラディヴァリウスは破壊されずに生き残った」というのがあります。海外盤の初期LPにある記述を訳したものですが、彼女が持っていたのは、前述した通り有名な「アントニオ・ストラディヴァリウス」ではなく、その息子の「オモボノ・ストラディヴァリウス」でした。また、彼女の遺品を確認した楽器商ヴァトロの2代目、エティエンヌ・ヴァトロ(1925~2013)の証言によれば、事故後、エール・フランスの調査官が発見したのは二重ケースと2本の弓だけでした。エティエンヌは事故から33年後の1982年6月30日、フランスのTV局アンテンヌ2の番組で以下のように証言しています。
もっと沢山の作品を味わって見たかったヴァイオリニストである、ブラボー!

英国の老舗スピーカーメーカー1967年発売のTANNOY IIILZ ユニットの筆者流メンテナンスを書き留める。

2023年02月17日 | クラシック音楽・オーディオ

ガイ・ルパート・ファウンテンは、タンノイの創業者である。
多分ガイ・ルパート・ファウンテン爺さんは多分アメリカタンノイ オートグラフ プロフェッショナルについて・・・ 甘く、そして、しなやかに、 豪華にして高雅に、 欧米が栄え輝いていた1950年代を髣髴(ほうふつ)させ陶酔さす。 身体は大きいが、表情は可憐にして気高く、くちもとは自然にして、唇には生気が漂い、生身が眼前に立脚しているような大型のエンクロージャーに収められた音は聴かなかったであろう。
勿論10吋ユニットのTANNOY IIILZを大型の箱に組み入れた物。コーネッタ、バックロードホーン、GOODMANS AXIOM 80等の箱に入れた音などは想像もしなかったのが現実で、昔ステレオサウンド誌の特別号でホーン付きのコーネッタの紹介記事を読んだ程度で別次元の想像の世界の音であった、後日知ったが、この辺りは大型スピーカーに強いアメリカタンノイは又別の音を奏でるのであろう?タンノイのユニットによる原寸大に近い音を探してみる事も趣味の世界では可能な世界でもありバッハのカンタータが美しく歌う旋律を想像するのであった。



歴史は1933年、タンノイ社は2ウェイスピーカーを作り出す。このスピーカーにはウーファーとトゥイーターそれぞれにレベルコントロールがあり(この年に製造されたスピーカーのウーファーは、米国マグナボックス社製である。タンノイ独自のウーファーで生産に入ったのは1936年以降)、さらにトゥイーターには周波数補正用の回路を持たせるなど、その考え方は現在の製品に匹敵するものだった。
そして1934年には、タンノイ社は高性能・高品質のマイクロフォンやスピーカーを設計し、その製品ラインを整えていた。同時に、10Wから200Wのパワーアンプも揃えるに至る。さらに、独自の工場を建設し、タンノイは創立10年もしないうちに、その高い技術で欧州のオーディオ業界のリーダー的存在となっていた。



ヴィンテージ・タンノイの中で、一番入手しやすいものが、10吋(25.4cm)同軸のIIILZでしょう。確かに10吋のユニットとは言えど発売後随分経過して音質も当時と比べ同様の音が鳴っているとは到底思えない、どの様なメイカーであろうが60年以上前発売の音質は得られないと思う、しかしメンテナンス如何により発売当時を思わせる音に近づくではあるまいか?とも思っている。

それに此の10吋のユニットを選んだのは自宅の部屋の広さに影響も関係があるそれと一番の問題は予算も伴うこともあり、正直タンノイのユニットは15吋が有名でエンクロージャーもバックロードホーンから大変多くの箱が用意されるが、生憎筆者の使える部屋は10畳強程の大きさ故ブックシェルフ型の大きさは丁度良いと思った次第でもあった。15吋ユニットを聴く部屋としては狭すぎバランスは悪く、15吋のユニットの十分なプレゼンスは得られないと思いあえて10吋のオリジナルユニットを選んだ訳でもある。

思い出せば筆者の先輩にTANNOY Rectangular Yorkを8畳程の部屋で愛用していた先輩が居られ試聴させて頂きますが音に驚き何度も聴くうちに虜になったしまった、忘れもしないが1974年の初めにTANNOY Rectangular York(15"Monitor Gold)を注文し、暫くしてタンノイの工場で火災が発生して、コーン紙の工場が全焼してしまい再起不能と言われ、英国のエンクロージャーに憧れ、当時は馴染みのない、BBCのモニターにも指定されたFERROGRAPH S1を注文した記憶がある、でもFERROGRAPH S1をアンプ等を変え鳴らしたが満足した音は聴く事は出来なく他の事情もありオーディオ趣味は徐々に薄れていった。

今思えばこのエンクロージャーにはデジタルアンプでの駆動方法がベストマッチングであったのかも知れない。その後オーディオ熱は次第に冷めミニコンポで充分と自分に言い聞かせ音楽ソースもCD音楽に移行していった。
その後タンノイはクルトミューラー社のコーン紙を使用したHPD295のユニットを装着したIIILZ in Cabinetを導入したがアンプ等の音質は気に入らず押し入れに封印してしまった。定年後封印を解き再度この世界に出戻った訳であり楽しい苦労を一からしているのが現状である。アンプも数多く変え聴くたびにもう少し澄んだ音、ドッシリとした低音と無いものねだりをするまるで駄々っ子の様でもあり最終的には真空管アンプに落ち着き現在に続く。

1961年に開発された10吋径のデュアル・コンセントリックと呼ばれ、後にモニター・ゴールド、HPD-295へと発展したモデルの最初期のⅢLZモニター・レッドだった。タンノイの同軸スピーカーは、BLACK → SILVER → RED →GOLD → HPDとモデルチェンジしていきますが、RED, GOLD期の25,4cm(10吋)同軸の名称が/IIILZです。勘違いをしている人が多いですが、IIILZはスピーカーユニットの名前で、スピーカーシステムの名前ではありません。
MONITOR RED時代のIIILZの正式名称はLSU/HF/IIILZ, MONITOR GOLD時代がLSU/HF/IIILZ/8で、型番の8から判るようにGOLDからトランジスタアンプと組み合わせるようにインピーダンスが8オーム化されているのがもっとも大きな変更点ですがタンノイ社は石のアンプ可能となるのですが、実際視聴する限り使用アンプは真空管をお奨めします。尚筆者が使用するHPD295もインピーダンスが8オームであるが視聴すれば真空管アンプの相性は良いことがわかる。



デュアル・コンセントリックとは同軸型のことで、一つのスピーカーユニットに中低音用のウーファーと高音用のツイーターとをまとめて配置したものであり、1個のユニットで全周波数帯域をカバーできるという経済性から、かつては多くのメーカーから様々なモデルが出ていたものだ。タンノイの設計は、中低音用と高音用とが一つの磁器回路を共有し、さらにツイーターのホーンの開口部が磁器回路の中心部を貫通し、ウーファーのコーンのカーブがツイーターのホーンの延長部となっているという巧妙な構造が伝統となっている。此の様なユニットは大変指向性が強く音出しすると丁度センターにソロリストが浮かび上がる音を体験すると此のマジックから逃げられなく実情が強い。

つまり、一つのユニット中に中高音を受け持つ長い距離を持つホーンが組み込まれる構造となっているので、大口径の振動版を持つツイーターの低域共振周波数を一層低く設定することが可能となり、とりもなおさず中低音ユニットの動作周波数にも余裕が出るという利点をもたらす。この構造こそが思考性が高く、タンノイのスピーカーが全帯域に亘ってバランスのとれた、瑞々しく音楽性に富んだ再生能力を持つ所以であり、ほぼ最初の設計を変えることなく、半世紀以上も市場で高い評価を得て来られたのが実情であるようだ。

しかし此の様な古いIIILZ, MONITOR GOLD時代のユニットは相当古く、本領発揮させることはなるべく慎重にメンテナンスする事は肝心である、仕上がったユニットを再現すると輝かしい昔の音の臭いが聴ければ最高の幸せであろう・・・。



筆者の所有していたサイズは10吋の手頃な大きさの、1974年発売のTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)使用ユニットは10吋同軸2ウェイ(HPD295)と言う英国のTANNOY工場火災後仕上がったユニットである。今も記憶するが1974年コーン・アッセンブリー工場の火災であり、製造期間は7年で全てのMonitor Goldは失われた。
TANNOY好きの筆者に1967年発売のTANNOY IIILZ in Cabinet mkIIのIIILZ (Monitor Gold)ユニットをY氏から分けて頂きTANNOYユニットIIILZ (Monitor Gold)の神髄を知る事が出来た様に思いました。
しかし名機と言えど随分年月が過ぎヴィンテージ・タンノイと言われるユニットもMonitor Gold等は56年前の製品です。

メンテナンスは出来る限り発売当時の状態に近づける事により一層IIILZ (Monitor Gold)らしい音楽の表現は伝えられると思う、筆者は知識も無く出来ることは接点回復剤でのメンテナンスであろうが今まで施したメンテナンスを此処に公表し書留めて見ました。確かに現在のシステムはIIILZ (Monitor Gold)が入荷した頃より幾分音質は向上した様に思ってる。

此のタンノイのエンクロージャーシステムを世に広めた五味康祐先生で特にタンノイオートグラフを日本に最初に持ち込んだ事も有名な話である。
日本ではオーデオ雑誌はこの2種類の記事が多く取り上げられ、ジムランのユニットLE8Tをバスレフの箱に入れたアンプメーカー山水が発売した銘機SP-LE8Tとシュリロ代理店が英国直輸入のIIILZ in Cabinet mkIIは当時マニアの間では超有名な2代エンクロージャーであった、その後このエンクロージャーの音をを目標に日本のスピーカーメーカーは頑張って来たのであろう・・・。



筆者が一番オーディオ、音楽について影響を受けたのが五味康祐先生であろう、ステレオサウンド誌の記事であろうが此処で引用させて頂く。

「スピーカーの命はエンクロージァにあるかつてヴァイオリニストのW氏のお宅を訪れたとき、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタを聴かせてもらったことがある。そのあと、オーケストラを聴いてみたいと私は言い、メンデルスゾーンの第四交響曲が鳴り出したが、まことにどうもうまい具合に鳴る。わが家で聴くオートグラフそっくりである。タンノイIIILZは何人か私の知人が持っているし、聴いてきたが、これほどナイーブに鳴ったのを知らない。「オリジナルですか?」とたずねた。そうだという。友人のは皆、和製のエンクロージァにおさめたもので、箱の寸法など寸分違いはないのに、キャビネットがオリジナルと国産とではこうまで音は変わるものか。スピーカーだけは、ユニットで買ったのでは意味がない。エンクロージァごとオリジナルを購入すべきだと、かねて私自身は強調してきたが、その当人が、歴然たる音の違いに驚いたのだから世話はあるまい。私は確信を持って言うが、スピーカーというものを別個に売るのは罪悪だ。スピーカーだけを売るから世間の人はスピーカーを替えれば音が変わると思ってしまう。スピーカーというのは要するに紙を振動させるものなので、キャビネットが音を鳴らすのである。スピーカー・エンクロージァとはそういうものだ。
でも本当に、わが耳を疑うほどよい響きで鳴った。W氏にアンプは何かとたずねるとラックスのSQ38Fだという。「タンノイIIILZとラックス38Fは、オーディオ誌のヒアリング・テストでも折紙つきでした。黄金の組合わせでしょう」と傍から誰かが言った。黄金の組合わせとはうまいこと言うもので、こういうキャッチフレーズには眉唾モノが多く、めったに私は信じないことにしているが、この場合だけは別だ。なんとこころよい響きであろう。
家庭でレコードを楽しむのに、この程度以上の何が必要だろう、と私は思った。友人宅のIIILZでは、たとえばボリュームをあげると欠陥があらわれるが、Wさんのところのはそれがない。カートリッジはエンパイアの九九九VEだそうで、〈三位一体〉とでも称すべきか、じつに調和のとれた過不足のないよい音である。」と続いた感想が述べられていた。

この文章に影響され筆者はタンノイはオリジナルの箱を細工するなどという事は決して一番やってはいけない事と思い、この呪文から逃れる事は出来なかった。ここで一番肝心な事は部屋も含めた「バランスの良さであろう」しかし10吋のIIILZの弦楽四重奏等の怪しいまでの鳴りっぷりに、ある程度の低音が加味されれば当に鬼に金棒となり、その後念願のオペラ、マタイ受難曲、べートーベン交響曲合唱等がホールの中央の席での試聴が可能なりオリジナルの箱での音質からの脱却でした。IIILZ (Monitor Gold)のユニットにはオリジナルの箱は小さかったと言えよう。その後のステレオサウンド誌のタンノイ特集号にて密閉箱及びコーネッタを含めた紹介もありその記事を読み驚いたり、納得したりしました。

そしてY氏からGOODMANS AXIOM 80の箱を頂き当時タンノイHPD295を合体させて聴き出したのが今日のシステムに変化して行ったのである。GOODMANSの箱にタンノイのユニットを装着し第一声で驚いたことは低音は被り気味ではあるが、リアルなホール感に感銘を受ける、全体に音が澄めば最高のシステムでは無いであろうかと思い、後日インシュレーターを考案し自作するがそれでも納得がいかずインシュレーターの下に人工石を設置しその上に乗せたのが現状である。

詳細については後に詳しく述べるので引き続きお読みください。



実はオーディオ歴は長いのですが、途中離脱した時期があり、高齢になって再開した次第で、いわゆる出戻り組でタンノイユニットも再度聴き出し5年程経過しました。下記の写真は音質等のテスト風景である、意外と重量があり労力が伴いますが最近ある程度満足できる音になったようである。
勿論オーディオの疑問は実にオカルト的な事も多く、未だ解明できない電気に関する問題は多く残された分野である。数値も益々細分化されている様である。



此処で基本的なスピーカーの寿命を伸ばす方法を述べる。
スピーカーの寿命を縮める原因がある一方で、寿命を伸ばす方法もあります。皆さん良くご承知であろうが、寿命を縮める原因を取り除くと共に、伸ばす方法を実践すると長くスピーカーを愛用できるであろう。

◆1.直射日光や急激な温度・湿度変化に注意する
スピーカーに限らず、機械は直射日光の当たらない場所で使用しなければいけません。熱は機器にダメージを与えますが、内部発生する熱だけではなく外部からの熱も悪影響を与えるので避ける必要があります。また、直射日光はスピーカーに使用されている皮やゴムなどの部品の劣化を早める原因にも。窓際などにスピーカーを置かないように気をつけましょう。スピーカーの寿命を伸ばすためには、直射日光以外にも使用する場所の温度や湿度の変化にも注意です。
スピーカーは、極端な暑さや寒さに強くありません。特に精密機器ですから、湿気の多い環境はスピーカーにとって大敵です。温度差の激しい環境は、結露などが生じるため、寿命を伸ばしたいなら避けるべきです。

◆2.通電は必要時間だけにする事
スピーカーの寿命を縮める原因にもあげた過度の通電は避けたいところ。寿命を伸ばすためにも、必要な時間にのみ通電をすることが大切です。
もちろん人によってスピーカーを使用する時間は異なるでしょう。しかし、適度に使用し適度に休まさせることがスピーカーの寿命を伸ばします。
此の事は別にタンノイに付いて述べるのではなく、全体的に言えることである。

以降は今までに行った改良事項です。
1.(Monitor Gold)のエッジは紙製のエッジに加工を施したものなので交換する必要はない、筆者はブレーキフルードをなるべく薄く塗布して使用している。ダンピングが随分良くなった様に思われる。



上記の写真は下写真のブレーキフルートをエッジ全体に薄く塗った状態でダンピングが敏感でソフトな仕上がりになった様に思う。



2.コーン紙に柿渋液を2回程塗布する。軽くエッジを叩くと小気味よさそうな「パンパン」と乾いた音がした。
柿渋液は昔から番傘の紙に塗り水を弾く防水効果にも優れ特に防腐、防水、防虫、消臭、抗菌、抗ウイルスなどの効果があるとされ、古くから日本人の暮らしに取り入れられてきました。余談ではあるが最近では忍の衣装は黒装束では無く柿渋染で染めた生地が事実だとも言われている。



柿渋液を二度塗りし自然乾燥後コーンの張りが増した様であった。HPD295のエッジは墨汁を塗り張りを出した。今回は仕上がりの色が自然で柿渋液を選ぶ。
勿論墨汁にもニカワが入っている為コーン紙に張りが出るのである。

昔下柿渋液は番傘の仕上げにため防水用にも用いられた日本の誇る防水剤にであり、また防虫効果もあると聞く、墨汁も効果的ではあるが、知らない方は一度お試しを・・・・。



3.ネットワークのメンテナンス、高域、低域チョークコイルはテスターでは異常なしであったが、スイッチの反応が悪いしでコートロンを塗布しコントールを回すうちに馴染む、馴染みの改良後に接点回復剤を塗布する。接点回復剤と塗布と清掃を行う。

4.バナナプラグ スピーカー端子 自由溶接端子に交換及び交換作業、材質は純度100%の銅製品をチョイスした。持ってみますと小さいながら重量は感じた。接続箇所も半田付けで掲示変化により接触不具合になる可能瀬も高く新しいスピーカー端子にオーディオ用と示されたハンダも同時に購入し処理した。



古いタンノイIIILZ in Cabinetのユニットを使用に辺、この作業は考えれば一番最初に考慮すべき作業であろう、接点復活を重要視すれば必ず実施する事が良い改善箇所でもある様に感じる、下記は修復後の写真です。

メンテナンスは市販品のピカールを塗布ししっかり綿棒で磨き仕上げをしてタキロンのコートロンにて静電防止して接点復活剤塗布する事は年に一度は実施したい。



5.レプトンパワーチップを購入後写真の様に取り付ける。
この作業はマグネットがあり簡単に付着しただけなのに音質が向上し余分な音がしない、静と動のメリハリが更に豊に一層音楽を楽しむ事が出来た。

購入は3枚セットが安価の為の3枚入りを購入した、確かに不思議なチップである様です。
物理的な事は明らかでは無いのですが、レプトンパワーチップを装着すると確かに透明度が若干ました様にも思われる、余分な電磁波を削除する効果があるのでしょうか、詳細については不明ではある、オーディオについては不思議な効能がある様で自宅に電柱を設置するマニアもいると聞くが恐ろしい世界である。
3枚購入後はユニットに2枚あと一枚は接点復活剤に装着している。



6.スピーカー端子のネットワークからの接点にテスターにて測定し、レプトンパワーコンダクターグリースを塗布して接着状態が向上した。



この4本のコネクターは古くなって接続が不安定になり一定した音質が得られなくなった様に思う、接点回復剤は有効ではあるが長持ちはしないので、直接ハンダ付けの修復が良いが、オリジナル品を続ける意識してレプトンパワーコンダクターグリースを塗布し様子をみたが意外と通電状況も改良安定したので暫く放置し変化ないので組み立てして現在に至る。

今回の修復は以前購入したレプトンパワーコンダクターグリース5グラム 燃費向上 パワーアップ!トルクアップ!オーディオにも効果的で真空管の足、スピーカーケーブルの端子、LINE端子、DCプラグなどなど。静電気除去の溶剤を少し綿棒に塗布しそこに接点回復材を混ぜあわしケーブル接続の凸凹に丁寧に塗りコネクターを入れ込んだ、以前よりしっくり治まった感じもし、電源を入れ音出しをする、何となく塩梅は良さそうでもある。



7.GOODMANS AXIOM 80の箱は表面等再塗装し吸音材の入れ替えサランネットの交換等を施す、ナショナルのゲンコツスピーカーの吸音材に使われたクリエコンポジット吸音材をLS3/5aでの交換を試みるが音質は向上したので、想像以上の音が聴けた事でGOODMANSの箱も補修を試みる。



前面の吸音材を張り替えた以前と比べ音質は若干引き締まった様に感じる。特にジャズピアノについては微妙なタッチが分かり太鼓の音も締まりジャズの試聴も問題ない様である。
以前から入っていた吸音材は全て廃棄し新しい吸音材を削ぎ切りしてマジックテープで隙間無く貼り吸音効果を高めた。

箱の塗装のなり直しはサンドペーパー掛け作業は大変でした、塗料はWATCO(木材オイルフィニッシュ)を使用しました。作業の仕上がりまで約10日間仕上がりまで掛かりました。



後は日頃のお手入れとして偶にギターオイル(フィーデンワックス)を少し多めに塗布しワックス掛けを施し、後は月一にから拭きする程度です。艶がなくなり次第にワックス掛けをしますが適度に保湿効果を考慮しています。
なるべく木目の綺麗な艶が状態が長く続くように簡単に手入れします。エンクロージャーも一つの楽器とも言えるでしょうからね。ある程度の重ね塗りを行い適度な艶と保湿効果も安定し音質も良くなっている様である。


後日良いワックス、ミツバチの巣か作った天然素材、モライフ ブリティッシュビーズワックス フローリング ( つや出し 木製品 家具 艶 蜜蝋 撥水 床)を教えて頂き早速試すが大変良い使い心地で19世紀からアンテーク家具も多い英国では家具職人も愛用末うビーズワックスです床にも試してみたがさらっとした仕上がりが良好であった。

据え置き型のエンクロージャーをセットする筆者の部屋では一度セッティングすると移動するには大変な労力が必要で、ブックシェルフ型の小さなスピーカーも一旦セットすると大幅な移動はしない、せっかく良い位置を試しセッティングした意味が無くなる、況してや大型の機器の移動はしません。



8.一番簡単なスピーカーケーブルの交換は散々色々試したがヴィンテージ物には昔からある、「英国製QEDのProfile42Strand」に落ち着いた。
特にスピーカーケーブルはWEを何種類も中でも単線を相性良く長く使用していたが聴き比べると今回挙げた英国性が一番相性が良かった。
価格も安価でお財布にも優しいスピーカーケーブルである、ヴィンテージ物をお使いの方は一度おためしを・・・。



9.パワーアンプもZAIKA5300の国産品真空管を試聴する、実にバランスも良く当分はこの新空間で十分であろう。今はカス少ないUSR 300B(岡谷電気)も一度は試聴してみたい火屋であるが・・・?

この国産品の真空管ZAIKA5300、300B同等品に交換し霞がかった感じの音が一挙にクリヤーになった事に驚いた、ある雑誌ではWE300Bをも凌駕してとの寸評もあったと以下の様なコメントもあります、「オーディオ研究の大先達「安斉勝太郎」さんの主催したオーディオ・ラボ「ZAIKA」が、数ある真空管の内、WE-300Bに性能が最も近いものを選び、エージングの後販売したのが「ZaikaA 5300」真空管でした。」などのコメントもあったそうです。



この様なメンテナンスでTANNOYユニットの音を現在楽しんでいます。TANNOYの事の掲載記事、ブログ等を拝見し実施した結果です。手前味噌ですが随分販売当時の音質に近づいた様にも思われます。

しかし一番大切に思うは聴く部屋の広さと使用エンクロージャーのバランスと思う、極端な事を言えばTANNOY15吋のシステムも6畳程の部屋では十分なプレゼンスは得られなく其の辺も忘れてはならない条件でもあろう。現在筆者は現在IIILZのユニットで10畳程の部屋で楽しんでます。



10.最後にインシュレーターの自作である。
既製品のウェルフロート (Wellfloat) オーディオボードが良いのですが高額ゆえ、よく似た効果を出す為一度エラストマーゲルをお試しいただきたいと思います。これは適切な重量負荷を掛ければ縦方向にはあまり動かずに横方向には動きやすいんです。ちょうどWELLFLOATのような動き方をします。スピーカーの底面の面積くらいの板を2枚用意してエラストマーゲルを適切な枚数と配置にして(これは適材適所なんで、重量と面積の要素がおおきいです)サンドイッチにします。その上にスピーカーをセットするとまさにWELLFLOAT的になります。」と綴ってあり、WELLFLOAT的とのコメントに価値はありますので、これは是非試して見ましょう、筆者は現在プロケーブルの1cm厚のソルボセインを使ってダブル効果を持ちいているがエラストマーゲルの使用が優れていると言われる 。

エラストマーゲルは地震対策の揺れに強く転倒防止材で一般的には1mm程の接着性の高い物が一般的であるそうです。テレビ等の購入時に付属するシートで市販品のサービス品として付いている場合がある。寸法は910×1,820mmを420×550mmにカットすれば6枚が取れる。1枚で十分のようだ。勿論その寸法にカットして頂く、そして木工ボンドと30mmの木工用皿ビスを購入した、そしてネット注文をしたエラストマーゲルを加え総額約1万円で製作出来る。現在も使用していますが音質も抜けが良く重宝しています。

実際TANNOYユニットを鳴らすことに長けたアンプは筆頭にはやはり新空間であろう筆者も色々のアンプを試し聴き比べてはみたが真空管には敵わないと思っている。真空管アンプは未だ現行でも市場に販売しているので予算と相談して真空管での視聴をお勧めします。



確かに此の様にメンテナンスを施し音楽を楽しむと、今まだ感じなかった微妙な音の違いも伝わり古楽器との音の違いに気付く、筆者はバッハ演奏が好きで良く聴くが誠に透明感の塩梅が良くなった様に感じる。
実際にオーディオ機材の調整後に試聴する音楽は断然J.S.バッハの音楽が多い。
古楽器独自のポリフォニーは一般に多声音楽または複音楽と訳されている。和声様式の音楽であるホモフォニー(和声音楽)に対するもの。2声部以上の各旋律が,それぞれ独立性をたもって進行していく音楽のことで,横の流れ(線的な構造)とその組み合わせに重点をおいた作曲様式の音楽である。
16世紀のパレストリーナやラッソの無伴奏合唱音楽などはその代表的なものである。その後新しい技法が進み,バッハにいたって和声的対位法を用いたポリフォニー音楽の出現でその頂点に達したち言われる。

此処で思うはクラシック音楽を楽しむには、音質は出来るだけクリヤーにした音質が鑑賞には有利である、低域の篭り等は排除しクリヤーな音に近づける事が肝心である。町立が微妙に違う、古楽器とモダン楽器を聴き分け楽しむ為にもお手持ちのエンクロージャーをクリヤーな澄んだ音質は大切であろう。



簡単に説明すれば古楽器は12楽章の音程が少しの擦れががあり、モダン楽器では均一に調整されていると言われる、何故ご楽器の調律は違うのであろうか?それは木管楽器、金管楽器の進化前のスタイルで簡単に言えば古楽器のトランペットなどにはピストン部分はなく音階は吹き方、唇の調整で音価を刻んで吹いていた、笛などの楽器も単純は8穴の空いた楽器などでこの様な器楽に音を合わせ調律して演奏をしたと言われている。簡単に言えば、バロック音楽で、しかもフランス組曲でモダン楽器演奏のカールリヒターと古楽器演奏のGustav Leonhardtとの演奏は厳密に言えば音に若干の違いが出るはずで、モダン楽器以前の音楽は古楽器演奏が当時を偲ぶ演奏となり最近では古楽器演奏の演奏者も増えている傾向である。
なお金管楽器のトランペットは当時の絵画では天使の子供が吹く姿が描かれており、希望、歓喜の音として金管楽器の音を表現する等面白き技法であもる。
筆者がオーディオ視聴に聴く事が多いのはフランス組曲2番BW V813イギリス組曲5番BWV810後は鍵盤楽器での演奏のフーガの技法BWV1080を聴く事が多い。

筆者の古いオーディオ機器の再現は音楽を聴きながら少しずつ修正可能な部分を改良して現在に至るが、まだ今後改良箇所は多々あると思ふ、音質向上すれば今後も公開していく予定である。今思うは筆者の愛機TANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetを聴き続けるがこのシステムで上手い具合に鳴る音楽を見つけ少しでも良い音楽を多く聴きたい・・・ブラボー!