年末近くなるとやたら忙しくなって来る、今週も休みなく本日は休養日先日注文したスピーカーケブルが届く。
INAKUSTIK (インアクースティック)PRM-1.5S (1M) スピーカーケーブル30年以上前から高性能オーディオ・ケーブルとして高い評価を得てきたドイツの門ブランド「モニターPC」、意外とドイツ製の言葉に弱い。
高い技術水準で製作される同芯撚線は、素線の一本一本が均一な接点を持ち特性インピーダンスの変動がほとんどありません。
名スピーカー・ケーブルは今も多くのオーディオ・ファイルに愛用されているそうです。確立された理論と高い技術水準で製作されるインアクースティックのオーディオ・ケーブル。インクースティックのコーア・マテリアルである純銀コートのOFC成分を最も手軽に楽しむハイ・パホーマンス・モデルです。銀特有のアドヴァンジェである優秀な高域特性が、システムに艶と煌びやかさを加えます。
M氏より以前弦楽器を聴くなら銀メッキ線PRM-4S / 2.5S / 1.5Sが良いと教えて頂き意外と安価でしたので早速注文した。
確かに高域全体が良くなった。しかしTEAC MA-7のアンプに繋ぐとTEAC MA-7のアンプ独特のマイルド感が減退するようだ。但し銀メッキ線は高域が何かスッキリして聴きやすいなるがTANNOYよりむしろKEFには良く聴こえる。
良く聴くとそれはやはり現代調の音質のように聴こえる又最近の録音には良く聴ける、古い録音や、バッハ等を愛聴する筆者には純銅のWEのスピカーカーブルが良い味をです。
形式スピーカーケルブル(型番PRM-4S / 2.5S / 1.5S)
体純銀コートOFC(0.30mmスクア/PRM-4S,0.25mmスクア/PRM-2.5S,PRM-1.5S)
使用実数84本(PRM-4S)、50本(PRM-2.5S)、30本(PRM-1.5S)
芯線断面積4㎟(PRM-4S)、2.5㎟(PRM-2.5S)、1.5㎟(PRM-1.5S)
コピーPVC備考1ロール100m(PRM-4S)、1ロール120m(PRM-2.5S)、
1ロール180m(PRM-1.5S)筆者は8M注文し、早速配線し試聴してみました。
バナナプラグに取付繋ぎ試聴する、具合が良さそうである、特にKEFQ300に繋ぎAUREXSC-M15/SC-M15K☓2、BTLモノラルでノイマンRCAケーブルにPRM-1.5S (片方4M) スピーカーケーブルに交換して聴くKEFQ300にはTEAC MA-7のアンプには癖があり余り良くない、素直なAUREXが良く聴こえる、Yehudi Menuhin.Wanda LandowskaのBWV1014を聴くと、以前感じた少し古い音質が少し現代調に聴こえる。
特に弦楽器には相性が良い、WE16GA撚り線のケーブルより良く感じる、Y氏もKEFには良いかも知らないとおっしゃて頂いた言葉は当に事実でした。この辺りの細かなセッティングは実に微妙なことだが、重要な事のようです。
しかし、此れで聴き続けると、不満が出る、特に古楽器の音色がどうも現代楽器のような鳴り方をする、
例えば、ランドフスカのチェンバロの音が少し違って聴こえる、確かにJAZZ系統は切れも良くドラムのアタックなどは良くなった。更に現代音楽は確かに良く鳴るが、SP時代のような音質とは違う気がしてならない。
確かにエンクロジャーをB&WのようなアキュレットなSPにすれば評価も違って来るのでが・・・・・・・筆者の嫌いなカラヤン指揮のCD1枚があり、Herbert Von Karajan: Berlin Philharmonic Orchestraの演奏には良い結果が得られた、金管楽器もオルガンの音も冴えてかなりクリヤーに聴け迫力も十分伝わる、この辺りの音への作り方が実に美味いのがカラヤンの特徴か?
デビュー当時のカラヤン・カラスのカルメンは興奮して聴いたが、今はただの指揮者になってしまったようである。
筆者の好きなHelmut Winschermannのオーボエを聴いてみる、実に良く鳴る、KEFには銀メッキ線が正解のようです。アンプは素直なアンプが相性は良さそうである。
好きなHelmut Winschermannも実に良く聴こえる、弦楽器も良くなったが、木管楽器もスッキリして音のまとまりが良い、TEAC MA-7とTANNOYを聴くのとは此方の音が何故か現代調である。最初は物珍しく良く聴こえるが、何度も聴く内にこんな音じゃないと思うようになる。実に音とは怖いもののようだ!
Albinoni / Helmut Winschermann, 1965: Oboe Concerto in C major, Op. 9, No. 4
最近益々懐古主義ではないが、昔の演奏を聴くことが多い、オーディオの世界は年々新しい技術で音質等は良くなっているようだが、筆者の様な昔の機材を使っているファン少な必ずいるようです。
五味先生も『AX10M80』のスピーカーは可成り苦労していたスピーカーで有名です、筆者もGOODMANSの名前は知っていますが、昔所有したSPにフェログラフF-1も中域はGOODMANS製の記憶がある。
GOODMANSの『AX10M80』というスピーカーユニットは1960年代にイギリスのスピーカーメーカー、GOODMANS社で作られ、その個性的な音色は当時一世を風靡した。
ただ調べるとGOODMANS社のオリジナルアンクロージャーはなく図面しか無いそうです
ARU付は各種のパーツを単体で発売していたようです、GOODMANSはこれが此の箱の特徴です。
音色も個性的であるが、その造りも特性も他に類を見ない独特なものである。
後にタンノイの伝道者となる五味康祐氏も、1953年、時代小説「喪神」で芥川賞を受賞した折りに、その賞金の一部を充て、S氏(当時の新潮社社長といわれる)所有のグッドマン30cmフルレンジのモノラル装置を譲り受けている。
当時、わが国のユニットも徐々に良くなってきたとはいえ、未だ及ばぬ所もあり、酒好きの通人がスコッチにこだわるのと同様に、英国製品への願望は、今日の比ではなかったようだ。
此の『AX10M80』の箱にエンクロージャーにTANNOYにⅢLXを移植して使うと素晴らしく優れものになるとのことで、本日休日のため色々『AX10M80』 SYSTEMについて調べました。
1960(昭和35年)『AX10M80』 SYSTEM24cmフルレンジスピーカーシステムARU付国産化した『AX10M80』のコーナー型システム。67年前の音ですか?
このユニットを真っ先に目をつけ、自家用としたのは、弱冠22歳の(オームさん)瀬川冬樹氏である。1953年当時のことだから正確な情報などある訳がなく、頼れるのは粗悪な印刷の写真だけ。
それも、母と妹を扶養しなければならぬ身で、彼は原稿料の一部を2年間積み立てて手に入れた。そこまで彼を駆り立てたのは、その姿に、波長のようなものを感じたからであろう。このユニット異端的な性格は、右の特性図を見比べると良く分かる。比較の「P-610」は、ご存知ダイヤトーンの名作ユニット。
『AX10M80』は、1kHz当りから上昇し、4kHzで一気に10dBを超える。これでは、鳴らすアンプやカートリッジの弱点を浮き彫りにするようなものである(特異な形のラウザーのフルレンジも同様の特性)。
そうとは知らぬ瀬川氏は、ユニットをコーナー型の箱に収め、当時もて囃されていた不帰還の自作アンプで鳴らしたそうである。それが良くない、というより酷い音である。それでも試しにと、たまたま試作したシングルアンプに繋いで音が一変。
我が意の音が鳴りだした。かくして『AX10M80』は、瀬川氏の求める理想の音の源流になったのである。まだ、モノラルが主流の時代のことであった。此のエンクロージャを手がけた方曰く『オートグラフよりも面倒くさい』と音を上げながらも、熱中してとうとうこしらえてしまった。
英DECCA社が本格的に製品化できなかったのも、複雑な作業工程のせいか。何しろ日本の職人でさえ、難儀したのだから。
『厚い板で頑丈にするなら、誰でも出来るけれど、それではAXIOMが死ぬ。
響きのたちの良い薄い板でこさえるから難しい。』
TANNOYの製品もそうだが、昔のイギリスのスピーカーは箱を共振して音を出す物が多く、その辺りがキモであろう。多分その辺りが自作するのは相当難しい、やはり箱はオリジナルが一番と言われてきた、勿論筆者もそう思い自作は避けてきた。
又此のGOODMANS(グッドマンズ が正しい読み)の 『AX10M80』。スピーカー史上に名高い伝説的な技術者、E.J.ジョーダンが設計したと言われている。
だが、真実は、このスピーカーの特質を最大限に発揮するために特異な形のエンクロージャーやARUユニットを開発したこと。
『AX10M80』のユニット自体はすでにGOODMANS社で軍用に開発されていたというのが真相だ。
軍用にハイファイ・スピーカーを開発する訳はないから、当初はおそらく、主に前線基地の指令室や、航空母艦や戦艦等での指令の伝達用として開発されたものと考えられる。 ダブルコーンで中高域が10dB以上も盛り上がった特性は、戦闘や射撃の大騒音下でも確実に指令が伝わることを目的に設計されたのではないか。 しかし、この優れたスピーカーを、戦後のハイファイの黎明期に何とかハイファイ用に転用すべく、E..J. ジョーダンが起用され、伝説とまで呼ばれるに至ったスピーカー・システムが出現した。
スピーカーの音はユニット単体ではなく、それを収める箱の設計次第で大きく変貌する。 とりわけ『AX10M80』のような特異なスピーカー・ユニットでは箱の造りと構造とが再生音を決定すると言っても過言ではないから、
このユニットの特性を最大限に発揮させるシステムを完成させたE.J.ジョーダンの功績が伝説とまでなったのも無理からぬことだ。
ネットで『AX10M80』の写真を調べると当に色々な作り方があり基本は同じようですが、一品物で作った物と理解出来る。
現在拙宅にはIIILZ in Cabinetがある、所詮ブックシェルフ型のもので、ワグナー等、オペラ、ベートーベン等の交響曲を聴くには限界を感じているのは明らかだが、TANNOYIIILZ in Cabinetの弦楽器等の音色、特に木管楽器の音色は格別である。も『AX10M80』の箱にエンクロージャーにIIILZ in Cabinetを装備して上手く鳴ればと・・・・実に夢が膨らむ。
調べると中にこの様な文章も見つかりました。
『さて、我が管球式アンプ、ラックスSQ-38FD、で鳴らしてみると、
驚くべきほど繊細でおもったより柔らかな音が鳴り響いた。
次にバックロードエンクロージャーのホーンの喉元にグラスウールを多めに詰めると
充実した中音で中域が埋められた。次々バッハのバロック音楽レコードを鳴らすと、
バッハはこんなに華麗な音で聴いていいのだろうか?
とおもうほど、麻薬的魅力ある音で鳴り響いた。そういえば誰か、
「このスピーカーは正しくない。生の音楽はこんなに美しくは聴こえない。」
といっていたのをおもいだす。』
上記の様な記事内容を読み今後この先短い人生、長く飽きない聴ける音を求め、高さも900mmと胸の位置の高さまであり、スタンドも必要ない高さです。
『AX10M80』の箱に代わりにIIILZ in Cabinetを装着して上手く鳴ればと期待してしまう、昔ステレオサウンド誌もIIILZをコーネッタの箱に入れ素晴らしい音の紹介記事も読み、又『AX10M80』ARU付のエンクロージャーにIIILZに入れて聴いている方もいるそうで興味は湧きます。
『AX10M80』ARU付の紹介記事にこのARU付を付けた事に賞賛の記事があり、中低域の充実が伺えます。今更ながらTANNOYのオートグラフもバックロードホーン形式で鳴らしている、最近はトール型のバックロードホーンをあり自然な中低域が聴きたければバックロードホーン方式のスピーカーが良いのかも知れません?
今回の物は『AXIOM 80 』ARU付 の物ですが、さてどの様な音が出るのかとても楽しみです。此の改造でふっくらした低域が響き後はあの燻銀の音が出れば確かに飽きのこない美しい音が響くのかも知れない?現在最新の市販しているスピーカーには出せない音が筆者の部屋で鳴ればいいのですが・・・・・・?
この際、IIILZ in Cabinetユニットを骨の髄までしゃぶって見ようと思います。ブラボー!