伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

今聴くも、テイタムのジャズピアノは現在も十分楽しめる。盲目のアート・テイタム(Art Tatum)を考案。

2019年01月29日 | JAZZ・ボサノヴァ

今回は筆者が好きな、アート・テイタム(Art Tatum、1909年10月13日1956年11月5日)軽いピアノタッチ?一見、此の演奏は弾き方が凄くピーターソンに似てないですか?(笑)音質も似てるように聴こえる。

オスカー・ピーターソンやバド・パウエルをはじめ多くのピアニストに影響を及ぼした盲目の天才ピアニスト、テイタム超絶技巧と類稀れな歌心を堪能できる、久しぶりに聴くとやはり泣けるほど懐かしい音がする。

テイタムのテクニックは、JAZZ・ピアノの可能性を著しく広げ、多くのミュージシャンに尊敬された。思うに、この様なピアノ弾きの音って昔は簡単に鳴らせる音と思っていたが、ポップな感じとも違い、この様な音は、スタンウエイのピアノで弾かないと出ない音と思う!一度スタインウェイの生音を聴けば必ず理解できる、再現が難しい音のようである。

テイタムはこの様な音を簡単に弾き独特のピアニストだと思う、勿論筆者は懐古趣味者でも無く、新しい演奏者も聴くが最近の演奏は、何か一つピンと来ない、今回その様な音を聴きたく拙宅の(AXIOM-TANNOY)を鳴らすと筆者が思う音が出ない?

(さすがのタンノイもピンキーなスタンウエイは苦手のようである、が後、改めてアンプをヴィクターの業務用PS-A1504Dのデジアンプで鳴らすとこれが実にいい具合に鳴ったが!)PS-A1504DというデジタルアンプはJAZZ系統の音楽に使用は誠に良いアンプかもしれない。

素直な音が良いAurex SC-M15/SC-M15KでBTL接続でモノラルパワーアンプで鳴らしても旨い工合に鳴らなかった、個人差はあるであろうが、その辺りがオーディオの面白さ、機材を増やす原因のようである、勿論PS-A1504Dで聴くピーターソンも実に良かった。

一概にこのエンクロージャーにはこのアンプが良いなんて決して思わないほうが正解なようだ、自儘に久しぶりにKEFQ300に繋ぎ聴くとこれが中々良い感じにスイングした。

JAZZを鳴らすのはKEFのスピーカーが勝っているのかも知れない。

音質は矢張り火屋のアンプがいい塩梅に鳴った!石のアンプは煩く聴こえる?MT管仕様のプリメインのラインアンプで良く聴こえる。

そういえば最近は長く逢ってないが、筆者の友人に実に珍しいスタンウエイのピアノを所有している友人がいたが、此のピアノでの演奏が実にピンキーな音がして驚いた記憶が残る、

筆者もそのピアノを見るのも、聴くのも、初めてのスタンウエイの独特のピアノの音、思い出したのがアート・テイタムの演奏であった。実に懐かしい響きの音が聴こえた!

一見アップライトの感じに見えるが此のようなグランドピアノは大変めずらしい物で、あまりお目にかかれ無く、音質もスタンウエイ独特の音がする、此の音はたまりませんよ!

またアート・テイタムの演奏写真を見ても普通のピアノで弾く姿しか見ない、あの独特のピアノの音は矢張り独自の演奏テクニックから響く音なのかも知れない?

写真は友人所有、ご自慢のピアノです。

 

KEFQ300はもちろん今回ラックスのおまけプリメインのラインアンプとハーモナイザーを使用し東芝のプリ管にプリメインにはSIEMENS ECC82を装着して音出しをした。

クリヤーな感じで、良いバランスの音が響き渡る。デジアンプも2Wの真空管の音には互角に戦える、此のあたりがオーディオの面白さか?

テイタムと同世代のファッツ・ウォーラーは、テイタムを「神」と呼び、カウント”・ベイシーは「世界の8番目の不思議」と賞賛した。ヴァイオリン奏者のステファン・グラッペリは、テイタムの初期のレコードを聴いて、「2人のピアニストの連弾だと思った」と発言。

テイタムからの影響をしばしば公言しているオスカー・ピーターソンは、幼い頃に初めてテイタムのレコードを聴いた時、ショックのあまりピアノに近寄れなくなったという。ある晩たまたま、テイタムの出演するクラブにクラシックピアノの巨匠ウラディミール・ホロヴィッツがやってきた。テイタムの演奏テクニックに仰天した彼は、次の日指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニを連れてきて、トスカニーニもテイタムの演奏に肝を潰した。

テイタムの出演していたむさくるしいナイトクラブにはテイタムの演奏を聴きに、ホロヴィッツやトスカニーニのほか、ヴァルター・ギーゼキング等もやってきた。聞くだけで笑っちゃうような話ですネ・・・・・

テイタムのクラブの厨房では、カンザスの田舎から出てきたばかりの若者が皿洗いをしていた。

テイタムの演奏が始まると、彼は厨房の入り口に行き、じっと演奏を聴いていた。彼の名前は、チャリー・パーカーという。と言う嘘のような本当の話だそうです、第一曲からテイタムの指が鍵盤の上を心地よく飛び回る。

聴いていて思ったのは、ジャズの揺籃期からピアノで頭角を現すにはセッションの中で、どう注目されるかだったろうしクラブで演奏する場合でも、今のように真摯にジャズ音楽を聴きに来るのではなく、

酒と食事とタバコの煙の中で背景に流れるものだったろうから、演奏法に何らかの特徴を持たなければ演奏者としてお呼びもかからなかっただろう。

聴く人を楽しませる雰囲気に溢れていると感じる。

伴奏者のレッド・カレンダー、ジョー・ジョーンズもテイタムのピアノの響きを邪魔しないサポートに徹して心地よい。

私は「イズント・イット・ロマンティック」が特に好きだ。

アート・テイタム(Art Tatum )アメリカ合衆国オハイオ州トレド生まれのジャズ・ピアニスト。アルバムは1956年アート・テイタム、パブロ・レーベルの録音で超絶技巧のピアノ・トリオの一枚。

共演者はベースがレッド・カレンダー、ドラムがジョー・ジョーンズ。但し、この音に好き嫌いが分かれる。だからジャズは奥が深い。

Art Tatum - How High the Moon 

Piano Starts Here 

アート・テイタム 

曲目

 1. Tea For Two

 2. St. Louis Blues

 3. Tiger Rag

 4. Sophisticated Lady

 5. How High The Moon

 6. Humoresque

 . Someone To Watch Over Me

 8. Yesterdays

 9. I Know That You Know

 10. Willow Weep For Me

 11. Tatum Pole Boogie

 12. The Kerry Dance

 13. The Man I Love 

 

バド・パウエル、オスカー・ピーターソン、チック・コリア等、数えきれないほどの後進を触発した“ジャズ・ピアノの神様”アート・テイタムの真髄を捉えた名盤。

天才ならではの研ぎ澄まされた音世界が、歳月を超えて訴えかける、Art Tatumはジャズピアノの神様とまで言われた伝説のピアニストだ。このアルバムはその彼のキャリアの初期に当たる1933年の演奏と、後期にあたる1949年の演奏の2つにわかれている。

最初の4曲は1933年の演奏だが、いずれの曲も超絶技巧を駆使した非常に豪華な演奏だ。特に3曲目のTiger Ragはジャズ史上でも類をみないほどの演奏であり、この人が神様とまで言われた所以がよくわかる。

残りの曲は1949年の演奏であり、最初4曲に比べるとややおとなしい印象をうけるが、よく聞いてみるといずれの曲も細部に至るまで実に細かく、端正に構築された演奏になっている。

その構成美や複雑な和声、全体の進行はジャズという即興の世界にありながら、クラシックの世界に劣らない完成度のきわめて高い演奏となっている。

あの名ピアニストのホロヴィッツ、そして歴史的指揮者のトスカニーニをも魅了したアート・テイタム。彼のピアノタッチはまるで流れ星が沢山流れるかのようなキラキラした印象。リリカルでもあり、センチメンタルでもある。

アート・テイタムは沢山のジャズピアニストが心酔しJAZZの良さを教えてくれた神様ですかネ、ブラボー!