Helge Lien Trioはノルウェーを代表するピアノ・トリオです。
ジャズの伝統とインプロヴィゼーションにおける革新的芸術性をバランスさせ、北欧はもとより、日本を含め世界中に知られる。
2008年リリースのアルバム”Hello Troll”はノルウェーのグラミー賞にあたる Spellemannprisen を受賞、2011年リリースのアルバム “Natsukashii” は同賞にノミネートされた。
とにかく澄んだピアノ演奏に小気味良いドラムと重低音のベースどのアルバムも、ある程度ヴォリュームを上げ聴くと意外と爽快感は味わえる、オーディオチェックにはよく出来た音源でもある。実に良い録音状態で最初このシリーズの音を聴くと感動を覚えた。
数多いDIWの作品中、時代へのスピード、採り上げられた作品、さらに、演奏者と製作者との完璧なコラボレイションとどれをとっても、初期のデヴィッド・マレイの諸作に匹敵するハイテンションと、さらに多くのピアノ・トリオ・ファンをも惹きつける素晴らしいピアノ・トリオ作品。
新しいジャズの演奏の「枠組み」自体を、作品のアレンジ~演奏=インプロヴィゼイション~ピアノ・トリオとしての音の響かせ方の三つの要素で、「意識的に」行い。なおかつ、高いレベルで完成度を高めたアルバム。
各曲のテーマ提示の部分での心憎いまでの「裏テーマの設定」。
開かれた「パンドラの函の蓋」は、ティエリー・ラングの流麗なピアノによってフランス、スイスまで運ばれ、さらに、いまや世界最高のジャズの人材を次々と生み出す極北の地、ノルウェイへと辿りついた。
そして、復活なったオスロの「レインボウ・スタジオ」にヘルゲのピアノが響き渡った。その名も「To The Little Radio」となった。
ジャズ&オーディオ・ファンの間で至高のオーディオファイルとして認知されている、ヘルゲ・リエンのレインボー・スタジオ(オスロ)録音作品が、各オーディオショウにて頻繁に試聴サンプルとして使用されている、
あの「Take Five」はこれだ!! (C)RSヘルゲ・リエンのスタイルを決定づけた「テイク・ファイブ」を収録。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=13&v=gpFc1o_swVc
日本でのヘルゲ・リエンの知名度を一気に広げたのがこれ。
しかもSWING JOURNALゴールドディスク受賞作品。今も多くのピアノ・トリオ・ファンに愛され続けている。(メーカー・インフォより)
1.リーテン・ヤスパロン
2.ノー・マウンテンズ
3.エン・ガンスケ・リーテン・ルンディング
4.クワイエット・ナウ
5.スピーク・ノー・イーヴル
6.賛美歌
7.テイク・ファイブ
8.ソム・イエ・スタイン
HELGE LIEN ヘルゲ・リエン (PIANO)
FRODE BERG フローデ・バルグ (BASS,chinese ball & cup)
KNUT AALEFJAER クヌート・オーレフィアール (DRUMS)
2002年2月16日17日オスロ、レインボースタジオ録音
確かに筆者のオールドな真空管で聴いても新鮮な音源は納得する、近代的録音技術は大変すばらしい。むしろ真空管で聴くのが音に深みが出て各楽器の深みが出るように思えるのは筆者だけか?
先日購入したパッケージが潰れた松下製MT管6BM8ペアー管の清掃をするが通電が宜しく無い、無水アルコール使用より、そこで再度丁寧に清掃から試みる、先ずは水洗いから・・・
念入りに歯磨き粉をつけて2度程良く洗い、足の部分を丁寧に磨く、相当古いMT管なので汚れも頑丈なのか?暫く洗剤の中に足を付けて放置した。
勿論歯磨き粉を丁寧に洗い流し、よくすすぎ洗浄完了、頑固な汚れも綺麗になる。
その後水洗いをし乾いたタオルで良く水気を取る、良く自然乾燥させ出来上がり。
接点回復剤を染み込ませた綿棒で塗布しアンプに装着し、早速スイッチを入れ真空管をある程度温め目た後に、おもむろに音出しをする、間違いなく安定した音が鳴る。一安心です、エージングをすれば使えそうである。やはり筆者のパワーアンプの前段管は松下製が一番相性は良い、特にペアー管はレベルも合い、お買い得であった。
依然揺るぎない確固とした野心的驀進を続けるお馴染みノルウェーの人気個性派ピアニスト:ヘルゲ・リエン(1975年ノルウェーリングサーケル=Ringsakerのモーエルヴ=Moelv生まれ)の、今盤は、ベーシストが代わった(新加入のMats EilertはあのMats Eilertsenと同一人物なのか?別人なのか?不詳)新レギュラー・トリオによる、2枚組の力作。
硬質さや歯切れよさと、滑らかな清流の如き潤いや爽涼さ、が自然に共存し、ある時は細くきめ濃やか、またある時は骨太く重厚にもなる、澄みきった水晶を思わせる(それでいて時には暗影濃い岩石風に転じたりもする)端正なクリーン・タッチのピアノが、瞑想的・内省的な心象スケッチ調であったり、マイルド・フォーキーで牧歌的な浪漫節であったり、リズミカル・ビートに乗せたモーダル・ダイナミックなストレートアヘッド体質のアクションであったりと、中々表情多彩でメリハリ・緩急に富んだドラマティックなプレイを溌剌と、軽快流麗に紡いで生鮮度抜群かつ情趣深き華を成し、ベース&ドラムとの迫真インタープレイ的色合いの強い当意即妙のやりとりも、実に的確にスリルとサスペンスそしてグルーヴをバッチリ醸成して、これまた出色の魅力を形創った、全編を通じ瑞々しい緊張と奥行き豊かな幽玄を十二分に満喫できる会心打内容。
Disc 1
1. Be Patient
2. Popkoral
3. Loose Gore
4. Krystall
5. Falturill
6. Before Now
7. Now
8. And Then
9. Crabs
Disc 2
1. Please Stay
2. Jazzkoral
3. Nipa
4. Get Ready
5. Run
6. Roll
7. Crossing The Lake On A Kicksled
8. Kristall
9. Berlin Basement
10. Berlin Blues
11. Popkoral
Helge Lien (piano)
Mats Eilert (bass)
Per Oddvar Johansen (drums)
スウェーデン-ヨーテボリのNilento Studio録音(2019年ドイツ作品)
アンサンブルの中でメロディが浮き上がってくるように美しく、儚げな旋律と随所に垣間見えるスリリングな演奏やアレンジが素晴らしい北欧の王道ピアノ・トリオ。
聴き終えた後の余韻がなんとも爽やかなユニットではあるのだが。確かにオーディオファンには喜ばれる音源かも知れない・・・・・・・・・今回は今風のジャズトリオを楽しんだが、何故か、何度も聴きたいとは想わない?何故だろう?
正直録音、演奏は古いがレッド・ガーランド・トリオ、オスカー・ピーターソン・トリオのが筆者には好みの演奏に聴こえる。
彼らの1950年台のJAZZの音が心地良いのは何故であろう、ノリの良さは50年台の演奏が勝るように感じるのは筆者だけであろうか。又使用するパワーアンプの能力不足(片方10W程度)であろうか?KT66の馬力が欲しい。
まさしく筆者が歳を感じた瞬間であろう?ブラボー!