伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

100回聴いても飽きないEllaのMack The KnifeをSPENDOR SP3/1Pで聴く、1960年代のライブです。

2023年03月16日 | JAZZ・ボサノヴァ


このSPENDORエンクロージャーが筆者の部屋に来て10ヶ月過ぎようとしているが皆様が称賛するような音質は得られず聴くたびに苛立ちを覚える事が続く、何故か改良策はないものかとイメージ通りな音が得られず筆者の好きなジャズ系統及びバッハ系統の音楽を試聴しながら考察する・・・。

SP3/1Pスピーカーエッジの老朽化からの交換からエージングも終わり、偶にSPENDORを聴くがどうもAIRBOW ウェルフロートボードA4の上に乗せてもLS3/5Aの様な効果が薄い様である、何故かエンクロージャーから音離れなくモコモコし、又ヴォリュームを上げると大変煩く感じる、何方と言えば音が纏わりつくように鳴るのだ、密閉箱とバスレスとの違いがあるのか定かではないが良い方法が見つからず最近は益々途方にくてる始末である。

兎に角現在ポン置きは状態での試聴は最悪の状態で音が篭ってしまい途方に暮れた事態が続くが解決方法が思いつかず途方に暮れる始末である。



オーディオテクニカのハイブリッドインシュレーターの以前に購入した在庫があり試すが余り具合は良くない、次に以前購入したプロケーブルのハイテク衝撃吸収素材写真左側、ブルー色のソルボセインのインシュレーターを小さくカットしてSP3/1Pの下に敷き視聴する、するとこれが意外と効果的であり低音のこもった音の抜けがスッキリして、音がエンクロージャーから離れフワッとヴォーガルがセンターに浮かび上がる。確かに低域がエンクロージャーにまとわりつく様な音は今まで散々悩み諦め気味だったSPENDORでしたがやっと思い描く正常な音に鳴り出しました。
ピアノ曲も聴くが、大変粒立ちも良く若干甘みな感じに聴ける勿論クラシックも聴ける感じがしたSPENDORらしい音に満足する。エンクロージャーによりインシュレーターも様々であり違いに驚いた次第である。

確かにSP3/1Pは低域用:16cmコーン型使いLS3/5Aは低域用:11cmコーン型の違いがあり低域の出す音に違いがあるのかも知れない。双方の音質を比べとわかるが16cmコーン型の音は確かに少し温かみを感じる低音がたっぷり響く様に思う。SPENDOR SP3/1Pがまともに鳴った時この音を聴きSPENDORスピーカーを理解出来た様に思う。
一番ベストな設置方法は聴く位置に据え置き、その上に30mmほどの厚みの石を置きその上にAIRBOW ウェルフロートボードA4を載せソルボセインのインシュレーターを小さくカットしてSP3/1Pの下に敷き視聴するが一番具合は良かった、AIRBOW ウェルフロートボードの下にある程度のアルミの石板が味噌であろう、見事にヴォーガルがセンターに浮かび上がり見事でもある。

ブリティッシュビーズワックス フローリングを塗り磨くと程よい艶が得られ誠に良い自然なツヤの仕上がりとなった。SPENDOR SP3/1Pの好きなところはMDF合板の上につき板を張って作られているエンクロージャー(キャビネット)です。なんと、つき板(自然の木)は左右のエンクロージャーのバッフル面の木目が合わせてあり、極めて美しい左右対称の木目になっています木目調の塩ビシートを貼ったものならば、いくらでも木目?は合わせられますが、天然の木材の木目をあわせるというのはコストをかけ、こだわりをもって製作しているメーカーでなければお見受け出来ませんデザインも大変シンプルで、長年使っても飽きがこないよさがあります。



勿論LS3/5Aの音もフラットで良いがSPENDOR SP3/1Pの奏でる音は暖かみを感じ又高域も高域も実に日おんが魅力的にも思える。1996年発売クラシックシリーズの小型ブックシェルフ型スピーカーシステム。低域には16cmコーン型ウーファーを搭載しています。振動板にはポリプロピレンコーンを採用しており、ボイスコイルには2.5cm経のコイルを採用しています。高域には1.9cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。このユニットはスキャンスピークと共同開発したユニットです。エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。入力端子にはバナナプラグに対応したスピーカーターミナルを採用しており、バイワイヤ接続に対応しています。音質はSPENDOR S3/5よりふたまわりほど大きなスピーカーです。

密閉型ではなくバスレフ型で、ポートは背面に設置されています。SP3/1PのPの表記はおそらくプロ用であることを示しています。つまりスタジオモニター用途のスピーカーということでしょうか。音は繊細で緻密な感じで、しっとりと落ち着いた趣があります。小編成のクラシックや大人の雰囲気を持った女性ヴォーカルが最適。人の温もりも感じとても美しい音を聴かせてくれるスピーカーです。上手くセッティングして初めてこのスピーカーで好きなジャズヴォーガル聴いた、美しい演奏が、実に細やかに表現されていて聴き惚れてしまいました。

色々手を替え品を替えやっとSPENDOR SP3/1Pの音が聴けた瞬間でもあった。今までヴォリュームを上げると煩く感じた音が今はヴォリュームを上げても音の抜けが良くなったせいか余り感じなくなった。
但し設置方法は手持ちのAIRBOW ウェルフロートボードA4の上に乗せその上にソルボセインのインシュレーターを小さくカットした物の上にSP3/1Pをセットしソフトドーム型ツィーターを視聴する耳の位置にセットし視聴する側に向けて試聴すれば真ん中におねぞみのヴォーガルが浮かび上がるのでした。



筆者の好きなジャズシンガー、何度聴いても飽きのこないエラ姉さんこと、エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald 1917年~ 1996年)の名盤アルバムのライブはゴキゲンなサウンドを繰り広げます。
とはいえ、完璧主義者だったと言われるだけあって、個人的にエラ・フィッツジェラルドのアルバムに、退屈なアルバムはないように思います。
エラの名盤と言えば、この「マック・ザ・ナイフ-エラ・イン・ベルリン(Mack The Knife – Ella In Berlin)」を意の一番にあげる人が多いと思います。

当時から名演中の名演、エラの姐さん。全盛期の実に最高なチャーミングな歌声だと思う。当時の西ベルリンで行われたコンサートのライブ盤です。後にエラの十八番となる「マック・ザ・ナイフ(Mack The Knife)」のノリの良い、このときが初演だそうです。
“マック・ザ・ナイフ”はいろいろなアーティストによる演奏や歌唱がある超有名曲ですが、エラのこのヴァージョンは何度も聴きたくなりますし、一度はこんな風に歌えたらなあ、と歌手ではない人でもそんな妄想をしてしまうぐらいの名唱です。聴けば聴くほど味が出る事は請け合います(笑)。
この曲は、このライヴの前年にボビー・ダーリンが歌ってヒットしており、それより前の1955年にはルイ・アームストロングが同曲をリリースしており、それを受けて、歌詞の中に両者の名前を出しつつ、ルイ・アームストロングの歌い方を真似して歌うという、即興芸につながっています。
またこういう演奏はライヴ空間の中で瞬発的に生まれるものであり、スタジオ録音では決してこうはならないでしょう。
改良したSPENDOR SP3/1Pのエンクロージャーからはマック・ザ・ナイフを踊りながら熱唱するエラの姐さんのステージが目の前で浮かび上がる様である。

このエラの演奏から24年後にリリースされたフランク・シナトラが歌う同曲も見事な創作歌詞をおりまぜた名演となっておりますのでご紹介しましょう。1984年のアルバム『L.A.イズ・マイ・レディ』に収録されており、このアルバムはクインシー・ジョーンズのバックアップで数々のミュージシャンが参加した豪華作で、シナトラにとっては最後のオリジナル・ソロ作品となったものです。ここでシナトラはエラの歌詞をなぞらえて、ボビー・ダーリンやルイ・アームストロングの名前を引用しますが、その後、クインシーを始め、ジョージ・ベンソン、ブレッカー・ブラザーズなど参加メンバーの名前をリスペクトを込めて歌詞に盛り込んで聴かせてゆく展開が素晴らしいです。

Mack The Knife – Ella In Berlin
 1.That Black Old Magic
 2.Our Love Is Here To Stay
 3.Gone With The Wind
 4.Misty
 5.The Lady Is a Tramp
 6.The Man I Love
 7.Love For Sale
 8.Just One of Those Things
 9.Summertime
 10.Too Darn Hot
 11.Lorelei
 12.Mack the Knife
 13.How High the Moon
〈パーソネル〉
 エラ・フィッツジェラルド(VO)
 ポール・スミス(P)
 ジム・ホール(G)
 ウィルフレッド・ミドルブルックス(B)
 ガス・ジョンソン(DS)
1960年2月13日、ベルリンにてライヴ録音

余談ではるが、同曲をモリタートとも言う、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトによる音楽劇「三文オペラ」の劇中歌、「メッキー・メッサーのモリタート(Die Moritat von Mackie Messer)」の通称。歌詞はブレヒト、曲はクルト・ワイルによる。アメリカでは「マック・ザ・ナイフ(匕首マック)」のタイトルで、ジャズのスタンダード曲として知られている。

エラ・フィッツジェラルドはあらゆるフォーマットに対応した万能型のシンガーなので、しっとりと歌うバラードも最高なら、スキャットをまじえたダイナミックな熱唱もこれまた素晴らしい。本作は後者のエラを存分に堪能できる猛烈なライヴ・レコーディング。録音は1960年ベルリン。ピアノのポール・スミス、ギターのジム・ホールを含むクァルテットをバックにエラは最初からフルスピードでガンガン飛ばし、マシンガンのようなスキャットを披露する。これには聴衆も度肝を抜かれたとみえて、会場の興奮は一気に限界点に達する。聴いているうちに、自分もその場にいるかのように錯覚、思わず拍手喝采してしまうから不思議だ。
筆者が薦める1曲は、少しヴォリュームを上げてしまう、エラが「マック・ザ・ナイフ」でサッチモの物真似を披露するが、実はこれが大受け。このライヴアルバム、少々羽目を外しすぎという声も一部にはあるけど、羽目を外したからこそ、これほどの白熱盤が生まれたわけだ。とにかく、これほどエキサイティングなライヴ盤というのはめずらしい。これを聴いて興奮しなかったら、たぶん、その人はよほどの不感症であろう。
おまけでサッチモのマック・ザ・ナイフです。

次に視聴は最近話題となっている、新鋭のジャズシンガーの新星サマラ・ジョイの魅力:グラミー新人賞を受賞したジャズ・ヴォーカルの新星です。



サマラ・ジョイ (Samara Joy) プロフィール資料によると
NYブロンクスで生まれ育ち、祖父母は有名ゴスペル・グルーブThe Savettesのメンバーで、父親もゴスペル・シンガーという音楽一家に育つ。NYフォーダム校でジャズを歌い始め、その類い稀な声で数々のコンペティションで受賞、州立大在籍時の2019年に「サラ・ヴォーン・インターナショナル・ジャズ・ヴォーカル・コンペティション」で優勝、音楽シーンに大きな衝撃を与えた。2021年にマット・ピアソンのプロデュースのもとデビュー・アルバム『Samara Joy』をリリース。パスカル・グラッソ(g)、アリ・ローランド(b)、そしてケニー・ワシントン(ds)というトリオ編成での作品は高い評価を得た。既にクリスチャン・マクブライド、ジョン・ファディス他の大御所とも共演を重ねつつ多くのライヴを披露して話題となっている。2022年、名門ヴァ―ヴと契約しメジャー・デビュー作『Linger Awhile』をリリース。また、TikTokでも100万以上のいいねを記録するなどSNS世代にも幅広く支持されている。

弱冠22歳にしてサラ・ヴォーンを思わせる圧倒的な表現力で「カスタードのようにリッチな歌声」(ニューヨーク・タイムズ)、「静謐で悠然な音楽」(NPR)と絶賛を集める、次世代のジャズ・ヴォーカル・クイーンの座が確実視されている女性ジャズ・ヴォーカリスト。
1960年代の匂いを感じるののは筆者で気なのであろうか?ヘットホンで聴くより断然スピーカーで聴く事をお勧めします。握力感が全く違って聞こえます。
ソースはCDからリッピングした物で聴いております。最新録音盤の音質のよさは迫力満点です、SP3/1Pで視聴も十分納得できました。



 サマラ・ジョイ『リンガー・アワイル』
 1. キャント・ゲット・アウト・オブ・ディス・ムード
 2. ゲス・フー・アイ・ソウ・トゥデイ
 3. ノスタルジア
 4. スィート・パンプキン
 5. ミスティ
 6. ソーシャル・コール
 7. アイム・コンフェッシン
 8. リンガー・アワイル
 9. ラウンド・ミッドナイト
 10. サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー
 11. アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー ※日本盤ボーナス・トラック

〈パーソネル〉
 サマラ・ジョイ(vo)
 パスカーレ・グラッソ(g)
 ベン・パターソン(p)
 デイヴィッド・ウォン(b)
 ケニー・ワシントン(ds)
 ケンドリック・マカリスタ―(ts)
 テレル・スタフォード(tp)
 ドノヴァン・オースティン(tb)

“ジャンルを超えた”2010年代のジャズロバート・グラスパーやサンダーキャットに代表されるようにどちらかというと、“ジャンルを融合した”もしくは“ジャンルを超えた”ジャズミュージシャンの表現が脚光を浴びることが多かったのが2010年代。ジャズ・ミュージシャンたちは自身を型にはめず、独自の表現を求めて、“ジャズ・ミュージシャンならではのまだ名前のついていない新しい音楽”を生み出していた。
歌に関してもR&Bシンガーやラッパーのようなキャラクターを持ち合わせたホセ・ジェイムスやレイラ・ハサウェイ、もしくはアンサンブルのパーツのひとつとしてほぼ楽器と同じ役割を演じることができるグレッチェン・パーラトやベッカ・スティーヴンスらの活躍が目立っていた。新しい音楽には新たな歌唱が求められていた。

兎に角最新の録音技術は大変素晴らしく音質も大変良い、又筆者好みのヴァーブに移籍したのであろうか、ジャズ好きのレーベルにはヴァーブは少し音質に癖もあるが大変昔から馴染む音質が好きである。このヴァーブの音質は楽器に独特の甘みのような音を感じさせる特徴は昔ながらの好みの音でもある。
愈々筆者のオーディオ機器の音質は非常に敏感に変化したいる感じがする、オールドタンノイの音とは思えないような、音にエネルギー感がある。凄みがあり、飛んできそうな音。音の分解性が高く、現代的なCDの音も表現する。一音一音の肉付けが良くお腹から出来くる歌が聴こえる。高域がちょっときつく感ずる所もあるが、他にクリヤーは音質は魅力的な面がある。

最近筆者の庭にも春の花が咲き出した。昼間は暖かく過ごしやすい。愛犬モジャ君の散髪にサロンに連れ出した。すっかりスッキリしました。



このようなコメントもあり引用しました。
突如シーンに出てきたサマラ・ジョイセシルとジャズメイアの奮闘からしばらくして、突如シーンに出てきたのがサマラ・ジョイだった。サマラはエラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォ―ン、カーメン・マクレエなどを思わせる極めてオールドスクールなスタイルを現代最高レベルのとんでもないテクニックでやってしまうジャズ・ヴォーカリスト。セシルやジャズメイアの流れにある存在なのは間違いないが、彼女たちとは異なる経緯で一気にスターになったのが特徴だ。それはいわゆる“ジャズ・ヴォーカリスト”を真摯に行い、それをそのまま発信したら、SNSでウケてしまった、というもの。超絶的な実力のミュージシャンがその実力をそのまま出したら、ジャズの枠を超えた人気者になってしまったという夢のような話が彼女のストーリーだ。



そんな保守と革新が入り混じるパスクァーレは基本的には自身トリオもしくはソロでしか演奏しないのだが、例外的に幾度となく共演をしているのがサマラ・ジョイなのだ。パスクァーレはライブや動画だけでなく、『Pasquale Plays Duke』『Be-Bop!』でも彼女を起用し、素晴らしい録音を残した。

そして、サマラはデビューからの2作『Samara Joy』『Linger Awhile』でパスクァーレを迎え、彼の演奏の力を借りることで傑作を完成させた。ふたりは盟友のような間柄だ。そんな彼ら2人の共演動画「Solitude」の再生数はなんと100万回を超えているそうである。ブラボー!