フウセンカズラも元気にツルを伸ばし今一杯実を付けてます。
鉄砲百合も元気に咲いて今丁度見頃です。
此れも夏の花が・・・・・・
ここはすっきりした曲を聴きたく、アンプに火を入れて今回はイザベル・ファウスト (ヴァイオリン)Isabelle Faust , Violin奏者です。
この様な曲を聴くときは拙宅のTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)で聴けたら満足度が違うんでしょうが・・・現在故障中で補修工事中です、専門店に修理をお願いすることが最善のようです。
現在のKEFとLINNのアンプの組み合わせも頑張って鳴っています・・・・イザベル・ファウストは、近年ヨーロッパで活躍の目覚しい音楽家の1人で、その並外れたテクニックと洗練された音楽性で、 聴衆および専門家の間でも非常に高い評価を獲得している。
クリストフ・ポッペンとデネス・ジグモンディの両氏に師事。
1987年アウグスブルクの「レオポルド・モーツァルト・コンクール」、1993年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」に優勝し、一躍世界的に注目される。
このCDは(弓については現代Bowを使用したのか、バロックBowを使用したのか不明ですが)モダン仕様の楽器で最もピリオド的な演奏をした“バッハの無伴奏”と言えるのではないかと思います。
下記の演奏家の言葉からも、自筆譜を見つめ、ピリオド奏法を研究しそれを最大限に採り入れた演奏であることが窺い知れます通常、モダン楽器でそのテンポで弾いたら弾けなくて破綻をきたすか、
弾けても普通なら音がつぶれたり荒っぽく聴こえてしまうような、 とても速いテンポをファウストは採用しています。速い楽章のテンポというのは、細かい音符がきちんと聴衆に聴こえるテンポ、破綻をきたさず弾けるテンポが基準にならざるを得ないのですが、そういう意味では非常識とも言えるテンポです。
ファ ウストくらいの名手ならば、このテンポでもテクニック的に破綻をきたさないのは当たり前なのかもしれませんが、驚くべきはその軽やかなボーイングです。ど んなにテンポを上げていっても、発音が軽く、限りなく音が明瞭なのです。
決して音がつぶれたり、濁ったりしません。モダン楽器でテンポを上げ過ぎると、 ど こか音楽が大袈裟で騒がしく聴こえかねないのですが、この演奏は聴いた後に、 まるで風が草原を駆け抜けていくような、爽やかで清々しい印象だけが残ります。実に真夏に爽やかになる演奏といえるのでしょう。
また、緩徐楽章に於いては、
弱音を効果的に生かした演奏と言えると思います。(古楽器演奏家が良くやるように)音の真ん中を大きく膨らませることなく、ストレートに弾いているため、音の美しさがより際立ち、透明感、寂寥感が際立っています。
この音楽の中に浸っていることがとても心地良く、いつまでもこの中にいたいと思うのです。
彼女の愛器スリーピング・ビューティの独特の浮遊感のある音色が、もしかしたら音楽に豊かな肉体性を与え、厳しさが行き過ぎてしまうのを抑制してくれているからだと思えるのですが、ほかにも、彼女の演奏の奥にマジックが潜んでいるのかもしれません。
筆者はJ.S.バッハ無伴奏といえばチェロが多いのですが、彼女の奏でる音は実に素晴らしく思います。
J.S. Bach. Sonata № 1 BWV 1001 in G minor. Isabelle Faust.
「バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの自筆譜を見た人は、その筆致の美しさ、完璧さに驚かされる。一貫して変わらない筆跡は、支柱、装飾、荘厳な構築性を兼ね備えた大聖堂のような総合芸術へと私たちを誘う。
ここで見られるハーモニー、均衡はなんということか!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/a1/b2a5c95f45b5440e10ba0344da4d2495.png)
この自筆譜の特徴を耳で聴けるかたちにするのは大変に骨の折れる作業である。演奏者は尽きることのない疑問と戦い、ゴールが果てしなく遠いことに気が遠くなることもある。
この録音は、偉大なバッハに対する敬礼のようであり、きわめて親密なスナップであり、
そして果てなく続くプロセスの中の一つの結晶のきらめきのようなものである。作曲時期は1720年、バッハが35歳、ケーテン宮廷楽長として、音楽好きの君主レオポルト侯に仕え、多くの世俗曲(協奏曲、室内楽曲)を書いていた頃の楽曲である。
バッハ自身の自筆譜による原版は ベルリンのプロイセン文化財国立図書館の音楽部門に所蔵されている。
そのタイトル・ページには「無伴奏ヴァイオリンのための6曲の独奏曲、第1巻、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作、 1720年」と記されている。
「第1巻」とあるが、「第2巻」というのは「無伴奏チェロ組曲」のことである。
JS Bach Sonata 1 BWV 1001 - II Fuga, Allegro (Isabelle Faust)
J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリン
・ソナタ&パルティータ全集
・無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV1004
・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV1005
・無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV1006
録音:2009年9月
・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調 BWV.1001
・無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調 BWV.1002
・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調 BWV.1003
録音:20011年8月、9月 ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
使用楽器:Stradivari 1704 “Sleeping Beauty” (Landeskreditbank Baden Württemburgより貸与)
バッハのシャコンヌは、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティー タ」という曲集の中の パルティータ第2番ニ短調BWV1004の5曲目です。
バッ ハが35歳だった1720年、ケーテン時代に書かれたもので、その完成度の高さからこの部分だけ独 立して演奏されるほど有名 になりました。
この曲集のようにヴァイオリン一本だけで演奏される曲というと一般にはあまり馴染みがないように思われますが、バッハはその時代の作品の エッセンスを総合した人だといわれるだけに、当時は他にも先駆けになる作品が存在していました。それらがあまり聞く機会がないことと、
そ の後はイザイやバルトークまで無伴奏のヴァイオリン曲がほとんど作られなかったことから、独奏の作 品といえばバッハのこれらの曲が代表のように考えられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/ee/c142ec47e463ee7293c479b6689ad953.png)
シャコンヌとは 一方、シャコンヌという形式は16世紀末ぐらいにスペ イン文化圏に発祥したもののようで、南米に起源があるのかもしれませんが、 舞曲の三拍子で変奏が繰り返されて行くものです。
バッハのシャコンヌの場合は最初の4小節を主題として、それが64回繰り返されます。オス ティ ナー ト・バスと呼ばれる執拗なリズムに乗って、興奮が高まったり緩んだりを繰り返しながら徐々にクライマックスへと進んで行くそのようなシャコンヌの曲調は、どうやらセクシュアルな意味を持っていたようで、 公の場では踊りも演奏も禁止されていたという説があるようです。
しかしラテンの国スペインとイタリアで流行した後、バロック時代 にはフランスやドイツでも曲に取り入れられています。
性であるということは死でもあるわけです二つは 元型として通じ合い、ともに禁忌ともなります。
パッサカリアやシャコンヌなどの、舞曲であり変奏である音楽が、人の営みを考えさせる壮大にして深遠なテー マを現すことが多いのは偶然の一致ではないのでしょう。
このようにバッハのケーテン時代(5年間)の曲くをよく聴きますが、バッハのケーテン時代だけで筆者の一生分を楽しめる音楽のようです。今後もより良い演奏者で聴きたいと思ってます。
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