伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

J.S.バッハが作ったリュート曲「楽器の女王」とまで称された品のある優しい音を検証する。

2023年08月16日 | J.S.バッハ関係

大型台風連続して日本列島を通過したが幸い関東地方はどうやら免れた様である、被害地の皆様どうぞご無事をお祈ります。
台風も通過し朝夕は少しは過ごしやすく、何やら秋めいて来た様に感じられる、早朝愛犬モジャ君との散歩に出かけるときには朝日が昇る時期になっている。日の出は若干遅くなった様子である。モジャ君も毛が伸びサロンの予約は9月にしなければならない。
しかし快適過ごすのは、日中はエアコンは必至であり設定温度は25度にしている、本日は久しぶりのJ.S.バッハのリュート音楽を聴こうと思っている。

久々にJ.S.バッハの音楽を聴く。今回は室内楽の演奏です。
 BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
 BA2. BWV 232-243 ミサ
 BA3. BWV 244-249 オラトリオ
 BA4. BWV 250-524 コラール、歌曲
 BA5. BWV 525-771 オルガン曲
 BA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
 BA7. BWV 995-1000 リュート曲
 BA8. BWV 1001-1040 室内楽
 BA9. BWV 1041-1065 協奏曲
 BA10. BWV 1066-1071 管弦楽曲

さて今回はBA7. リュート曲(リュートは卵を縦に割ったような形の胴に幅広の 棹さお が付き、糸巻はほぼ直角に後方に折れ曲がる。 弦の数や調弦法は一定しない。 ペルシアのウードが起源とみられ、中世から16、7世紀のヨーロッパで広く用いられた楽器。)の作品であります。リュートは主に15世紀から17世紀にかけてヨーロッパで演奏された弦楽器です。



最盛期にはヨーロッパのほぼ全域に普及したと言われています。雫を割ったようなボディにガット弦やナイロン弦が貼られています。オランダ人の画家、フェルメールの「リュートを調弦する女」で描かれている楽器としても知られています。全盛期は「楽器の女王」とまで称されたリュートですが、チェンバロやギターに押され徐々に衰退、一旦忘れられてしまいますが。最近古楽器ブームで徐々に復興、現在では日本でも奏者や愛好家が増えているようです。

今まで過去においても余り馴染んで無かったアルバムにバッハのリュート音楽がある、昔のレコードライブラリーを見るとナルシソ・ガルシア・イエペス(Narciso García Yepes)リュート奏者のレコードを見つける、1927年スペイン生まれ。97年没。リュート、ギター奏者。47年ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」を弾いて評価され、50年のパリ公演で同曲を弾き名声を高めた。この曲を国際的に広めた最大の功労者。生活のために弾いていたカフェで、映画監督ルネ・クレマンに見出され、特に『禁じられた遊び』の音楽担当に抜擢。主題曲「愛のロマンス」が大ヒットして、国際的な知名度を得る。のちに特製の10弦ギターを愛用する。未だ大切に保管するバッハのリュート曲でもある。
作曲者 : BACH, Johann Sebastian 1685-1750 独
曲名  : 組曲 ト短調 BWV.995 (リュート組曲 第3番) (1727-31)
ヨハン・セバスチャン・バッハ作曲リュート組曲第3番よりアルマンドの試聴。このリュート組曲第3番はチェロ組曲第5番、BWV 1011をバッハ自らリュートのために編曲したものです(オリジナルはト短調)。



バッハのリュート組曲第3番は、無伴奏チェロ組曲第5番(BWV1011)をバッハ自身がリュート組曲に編曲したものは有名な話で、それをクラシックギター用に編曲したものがよく演奏されます。全体に哀愁を帯びた曲調なので、好みの分かれる曲かもしれません。
ホプキンソン・スミス(テオルボ、リュート)数十年にわたってバッハの音楽を研究してきたリュートの巨匠ホプキンソン・スミス。30年かけて全曲の録音が出そろった無伴奏チェロ組曲の編曲版は、彼の神髄が詰まった偉業のひとつと言えます。

最近リュートによく似た音がする、渡邊 順生はアムステルダム音楽院でグスタフ・レオンハルトに師事し、ソリスト・ディプロマを取得する。16世紀以来ヨーロッパ各地で製作され、多くの作曲家たちを魅了したにもかかわらず最近まで実物が残っていないとされてきた幻の楽器「ラウテンクラヴィーア」。ガット弦を使い、止音装置(ダンパー)を持たないこの「鍵盤のついたリュート」を復元し、バッハが思い描いたであろう音世界に迫ります。
昨年サントリー音楽賞を受賞したチェンバロ界の雄、渡邊 順生(わたなべよしお)によって、歴史に忘れられた幻の響きが今ここに蘇る!ギタリストのみなさまにも是非聴いていただきたいバッハ作品です!




Yoshio Watanabe, Lautenklavier (lute harpsichod)
J. S. バッハ Johann Sebastian Bach

 1.組曲 ホ短調 BWV996
 2.ソナタ ニ短調 BWV964 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調の鍵盤用編曲)
 3.組曲 ヘ短調 BWV823
 4.プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998
 5.プレリュード ハ短調 BWV999
 6.パルティータ[組曲] ハ短調 BWV997

 使用楽器: キース・ヒル製作 マンチェスター(米ミシガン州)2000年
 録音:秩父ミューズパーク音楽堂 2011年6月15-17日

音質もリュートの音質とよく似て大変膨よかなで低音も余裕のある音でとても心地よく癒されます。16世紀以来ヨーロッパ各地で製作され、多くの作曲家たちを魅了したにもかかわらず最近まで実物が残っていないとされてきた幻の楽器「ラウテンクラヴィーア(リュートチェンバロ)」ガット弦を使い、止音装置(ダンパー)を持たないこの「鍵盤のついたリュート」は、その豊かな響きによってバッハが真の大作曲家としての道を歩む重要な契機ともなった。
歴史に忘れられた幻の響きが、300年の時を経て今ここに蘇る音楽は聴く価値もあろうかと思えるが・・・。



次は名手マスカルディによる全リュート作品、ブエノスアイレスに生まれ、ソリストとしてもカスタルディ作品集、サン=リュック作品集、スペイン黄金時代の音楽などで高い評価を得ているマスカルディが、ついにバッハの全リュート作品を録音した作品である、勿論音質も良く部屋に流れるリュートの響きは実に心地よい。
しかも最新録音も良い塩梅に録音されリアル感も良くリュート音楽の豊かな音質に絆される様である。



 J.S.バッハ: リュート作品全集
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): リュートのための作品全集
 リュート演奏:エヴァンジェリーナ・マスカルディ(Evangelina Mascardi)
https://www.youtube.com/watch?v=PmWlMpoLYMk&list=OLAK5uy_kVbufiV3R9H5e9upVigzdv_jxT8-tACyg

【DISC 1】
 1-6. リュート組曲 ト短調 BWV 995
 7-9. 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 998
 10. 前奏曲 ハ短調 BWV 999
 11-16. リュート組曲 嬰へ短調(原調: ホ短調) BWV 996
【DISC 2】
 1-6. リュート組曲(パルティータ) ヘ長調(原調: ホ長調) BWV 1006a
 7-11. リュート組曲(パルティータ)ハ短調 BWV 997
 12. フーガ ト短調 BWV 1000
演奏:
 エヴァンジェリーナ・マスカルディ(リュート)
使用楽器:
 13コース・バロック・リュート、ニュージャージーのセザール・マテウス
 1999年、2010年製作
 14コース・バロック・リュート、ニュージャージーのセザール・マテウス
 2020年製作
録音:
 2020年2月29日-2021年5月29日
 アカデミア・モンティス・レガリス、モンドヴィ、クーネオ、イタリア
  DISC1、DISC2 7-12
 2021年9月15日 オルテ司教館、ヴィテルボ、イタリア
  DISC2 1-6



前奏曲、フーガ、アレグロ 変ホ長調 BWV 998 は、リュートまたはハープシコードのためにヨハン・セバスティアン・バッハによって書かれた音楽作品です。 この作品は 1735 年頃に書かれました。
元々はリュー、またはチェンバロの為に書かれたと言われています。リュートというのは構造的にはギターと同じく指で弦を弾いて音を出す弦楽器です。
ただし弦の本数が違いますし、当然音域やチューニングも異なります。とはいえ、ギターととても近い楽器ですし、現代ではリュートの曲をギターで弾く事が多いのではと思います。ただし音はリュートの響きが深く好きです。



バッハによるリュート作品は、4つの組曲、「プレリュード、フーガとアレグロ」、単独の「プレリュード」と「フーガ」の計7つが存在しています。本書ではBWV996、BWV997、BWV998、それとプレリュード4曲、コラール前奏曲6曲を収載しました。
バッハは数曲のリュート曲を残しました。というか、後世の研究者がBWV番号を付けるときに「これはリュート曲だ」と判断したものが数曲あります、と言った方が正しいでしょう。というのは、それら「リュート曲」とされる作品の全てが、バッハの自筆譜では鍵盤楽器用の大譜表(右手用と左手用の2つの五線を組にしたもの)で書かれているし、それを筆写した弟子たちの多くは、そもそもリュート曲とは思わずに鍵盤曲と思っていたようなのです。

リュートという楽器は、バッハよりも100年くらい前までは大変重要な楽器として栄えていました。それが、だんだんチェンバロに取って代わられて、バッハの頃には弾く人が少なくなっていました。それにはリュートの側の変化も影響していて、リュートという楽器の性能を高める努力を続けた結果、おそろしく演奏の難しい楽器になってしまったのです。と解説してありました。



以前にも筆者のブログでも取り上げましたが、海外ではヴォルフガンク・リュプザムもリュートチェンバロを使用して演奏をしています少しゆったりしたテンポもリュートチェンバロには響きが大変良い塩梅に鳴るのが好みでもある。

渡邊 順生さんが演奏しているようにバッハ自身はリュートを演奏できなかったようです。それでもバッハはリュートが好きだったので、自分用に特別に「リュートの弦を張ったチェンバロ」を作らせて、その楽器でリュート曲を弾いていたのだそうです。つまり、バッハが残したリュート曲は、そのままチェンバロで弾けるというわけです。ブラボー!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ラウテンクラヴィーア (イィヴィ平野)
2023-10-27 20:07:39
こんにちは。
ラウテンクラヴィーアという楽器は初めて知りました。
ガット弦のチェンバロ...とても興味深いです。
今度CDを買ってじっくり聴いてみようと思います。
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コメント頂きありがとうございます。 (金ちゃん)
2023-10-28 08:36:32
初めまして、イィヴィ平野さん。
おはようございます。
私がこの楽器を知ったのは
この楽器を演奏したヴォルフガンク・リュプザムさんでした。
曲目はJ.S.バッハ: フランス組曲全曲でやや、ゆったり店舗での演奏でした。
当初感じたのは、リュートの柔らかさのある少し甘味な音に
この様な演奏もいいな、って感じで聴き始めまし。

後日渡邊 順生さんお演奏が発売され購入した、
想像より深みのある音も魅力的でした
調べますと上野学園大学にこのチェンバロは公開されていると言われますが
今だ見学に行けません、一度平日の入場日を確認し訪れようと思います。

今後共お暇な時でも是非お立ち寄りください。
ご覧いただきありがとうございました。
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