最近筆者の音響機器は全く進展はないが、ある程度エージングが馴染み安定した音が聴けるようになった様にも感じる。久しぶりに各々の接続端子に接点復活剤を丁寧に塗布して試聴する、筆者の所有する音響機器が良く聴こえる音楽が圧倒的に多くなるのですが・・・、久しぶりに筆者好みのモダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quarte)を聴く。今回紹介の「Fontessa」はスタンダードとオリジナルをバランス良く収録しMJQのサウンドが一発で伝わる作品になっています!
英国製のタンノイも三極管真空管アンプとの相性は良く、ハードなジャズは苦手ではあるが、この様なジャズが意外とお得意のソースで、聴き心地も大変よろしい様です。
一般にはクラシック音楽再生の音響機器をお持ちの方も一度聴けばそれなりに良いとされる事が多いと聞きます。
実にシャープなミルト・ジャクソンのヴィブラフォンの鳴り方も心地良い音色に舌を巻く。タンノイでジャズを聴く音楽としてはModern Jazz Quarteの音にはリラックス出来るは請け合いである。
このグループは当初ビブラフォン奏者 Milt Jacksonを中心に1952年結成されたグループです。もともとはMilt Jackson Quartetというグループで活動していたのをModern Jazzとして改名したそうです。筆者の20代前半(1968年頃)にジャズを聴きだす頃から、勧められたのがM・J・Qであった。当時は随分前に発売された「Django」のLPは当然販売していた、それ依頼時々は購入したがその後MODERN JAZZ QUARTET / Fontessaは当時夢中になったLPでもある。
MJQのフォンテッサは1956年にそれまで所属した"Prestige"ら"ATLANTIC"レコードへの移籍1弾目の意欲的なアルバムで、表題の"Fontessa"は現在もなお各地で上演され続けている 16世紀イタリア・ ルネッサンスの仮面を使用する即興演劇の一形態である コンメディア・デッラルテに啓発され、ジョン・ルイスが小組曲として作曲した大作で、このアルバム・ジャケットに描かれた4名の登場人物をモチーフとして作曲したことをジョン・ルイス自らが、LPレコードの解説で説明しております。
Fontessa
1. Versailles (Porte De Versailles)
https://www.youtube.com/watch?v=0jNVHBpoHgs&list=PL0q2VleZJVEkkAgOlOSxz9CCcNnILwdmz&index=1
2. Angel Eyes
. Fontessa
2. Angel Eyes
. Fontessa
https://www.youtube.com/watch?v=foOs0UlL2vw&list=PL0q2VleZJVEkkAgOlOSxz9CCcNnILwdmz&index=3
4. Over The Rainbow
4. Over The Rainbow
https://www.youtube.com/watch?v=oKUCpbNWtQY&list=PL0q2VleZJVEkkAgOlOSxz9CCcNnILwdmz&index=4
5. Bluesology
5. Bluesology
https://www.youtube.com/watch?v=4zF4dIwy5WE&list=PL0q2VleZJVEkkAgOlOSxz9CCcNnILwdmz&index=5
6. Willow Weep For Me
7. Woody 'n' You
6. Willow Weep For Me
7. Woody 'n' You
Bass – Percy Heath
Drums – Connie Kay
Piano – John Lewis
Vibraphone – Milt Jackson
Drums – Connie Kay
Piano – John Lewis
Vibraphone – Milt Jackson
実に馴染み深いミルト・ジャクソン(ヴィブラフォン)、ジョン・ルイス(ピアノ)、パーシー・ヒース(ベース)、コニー・ケイ(ドラムス)から成るモダン・ジャズ・カルテット。
1956年の本作は、アトランティックに移籍後第1弾のアルバムで、彼らの最高傑作との声も高い1枚だと思います。
ルネッサンス喜劇を題材にした11分にも及ぶ大作「Fontessa」、ルイスが抱く欧州への憧憬が感じ取れる「Versailles」等のオリジナル曲をはじめ、「Angel Eyes」や「Over The Rainbow(虹の彼方へ)」、「Willow Weep For Me」といったスタンダードを収録。密かな熱を孕みながらもクールさを保った演奏、優雅で知的な室内楽ジャズの名盤で今も思い出したまに愛聴しています。
以前にも紹介したが筆者好みのジャズ演奏者の中でも比較的上位の位置をキープしているメンバーのThe Modern Jazz Quartet(モダン・ジャズ・カルテット)は、アメリカ合衆国のジャズバンドで1952年にミルト・ジャクソンらによって結成された。結成前の1951年にはミルト・ジャクソン・カルテットと名乗っていた。略称は両方とも「MJQ」である。
1946年にミルト・ジャクソン(vib)がジョン・ルイス(p)、レイ・ブラウン(b)、ケニー・クラーク(ds)とカルテットを結成。
52年の末にブラウンの後任としてパーシー・ヒース(b)が参加し、正式にモダン・ジャズ・カルテットと名称を変更。55年クラークの後任としてコニー・ケイ(ds)が加わり74年まで活動した。その後何度か再結成されたが、94年に正式解散。室内楽風ジャズとしてクラシック・ファンにも人気が高い。
筆者が何故10吋のタンノイのユニットでジャズを聴く様になったかを打ち明けると、英国製スピーカーは日本でも大変ファンは多く、それぞれ独自の個性をもった音がファンがいる。しかし、それらのファンはクラシック・ファンが圧倒的に多く、英国スピーカーはジャズの世界では全くといってよいほど冷遇されてきた。何故だろうか? それなりの理由がたしかにあったのかもしれない。兎に角ジャズドラムの再現は全く不利であり。ジムラン、アルテックには敵わないが、その理由を証明するにはスピーカーというものが、一連の電気音響機器の中で特別にソフトウェアーとしての性格の濃いものであると思う、そこで、英国系のスピーカーには、どうしてもクラシック音楽のイメージが強いとされ、今や、英国も、ビートルズを生み、ミニスカートをつくる国である(少し古いが)、特に輸出によってお金を嫁ぐことに熱心なことは英国フェアでもよく承知している。英国がその古い伝統と、高度な産業技術を、クラフトマンシップを生かしてつくり上げた製品は、筋金入りの名品が多く、しかもお客の望みを十分に叶えてくれるサービス精神にもとんでいる。
どちらかと言えば重厚明媚を兼備えた憎い音を出す。これでジャズを聴くと、実に新鮮な迫力に満ちた音が聴ける。現在はオリジナルのIIILZ in Cabinet mkIIではベースの音の再現は難がありアコースティック・レジスタンス・ユニット装置付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に挿れた結果が良い効果を出している。
最近はジャズの音も多様性をもってきた様でヨーロッパ録音もはある。英国系のスピーカーでの再生は違った意味での楽しみ方になるのかもしれないと思った次第である。
フランスが生んだ最も偉大なジャズメン、ジャンゴ・ラインハルトに捧げたジョン・ルイスの作品をタイトル化したMJQ初期の代表作。
先に、バードバップ色を持ちながらも次第に独自の音色とサウンドに挑戦しつつあったMJQ、ドラマーはまだケニー・クラークがクレジットされている。
「ジャンゴ」での対位法的なベース・ラインはそれ以降の典型的なアプローチとなった。
M.J.Q.ことモダン・ジャズ・カルテットの1953~1955年録音盤がある、このメンバーのファンも当時からクラシック・ファンにも人気が高いと言われた、確かにトランジェットの根毛の良さも大変美しいミルト・ジャクソンのヴィブラフォン (Vibraphone)は、金属製の音板をもつ鍵盤打楽器で、鉄琴の一種。ヴァイブラフォンや、略してヴァイブと言うが抜けの良い音は好きな部類の音でもある。
確かにこの様なジャズ音楽は欧州のオーディオ装置で聴くも実に雰囲気にあって入り様に感じる、録音も古いが最新お音質と比べ若干の物足りなさは感じるがBGM的にもよくリラックスできる演奏でもある。
ピアノのジョン・ルイスをはじめ、クラシックの要素を多分に含んだメンバーの音楽性に、セッションではなくアンサンブルを聴かせる楽団としての魅力を見出したのかも知れません。高度でありながら実に心地よいというMJQの稀有な音楽性は、このアルバムの時点ですでに確立されていました。
MJQNO魅力のその理由は先ずは、クラシックファンにも聴き易い、MJQの音楽はおおむね穏やかで耳に心地よいものが多い様です。勿論、BGMとして聞き流すことも可能です。ただ、肝心な事は彼らの音楽は聴き易いだけでは無く、豊かな音楽世界を持っていますので本気で聴きたい方も満足できるのものなのです。
特にクラシックを聴いてある方に違和感なく聴けるJAZZになっています。
何故ならMJQが目指した音楽のコンセプトの一つが「ジャズとクラシックの融合」だったのです。下記の写真はカーネホールで初めて着た様な燕尾服での演奏は懐かしく思います。
何故ならMJQが目指した音楽のコンセプトの一つが「ジャズとクラシックの融合」だったのです。下記の写真はカーネホールで初めて着た様な燕尾服での演奏は懐かしく思います。
モダン・ジャズ・カルテット(Modern Jazz Quarte)
John Lewis(ジョン・ルイス)1920年5月3日米国イリノイ州ラグランジ生まれ。2001年3月29日死去。ジャズ・ピアニスト。兵役中にケニー・クラークと出会い、ニューヨークに進出。ディジー・ガレスピー楽団でデビュー。チャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィスと共演後、52年にMJQを結成し、リーダー格として活躍する。74年に解散するものの、81年に再結成。エモーショナルな感じはあまり無いが、優雅に奥深さを感じさせるピアニスト。
確かに音質は古く最新の録音した物と比べ決して良くないが、じっくり聴けばMJQ独特のジャズ音楽の独自の音が堪らなく懐かしい、筆者のような古いユニットを使うマニアにとっては、MJQの音楽を聴いた瞬間に最初に聴いたヴィブラフォンの足らんジェットの良さを感じるのであろう、正にMJQのジャズ音楽が蘇る瞬間でもあろう、最新のユニットでは味わえない懐かしい音が聴ける様である。
Milt Jackson(ミルト・ジャクソン)ジャズの歴史の中で最高の人気を誇るヴィブラフォン奏者。1923年に米国デトロイトで生まれ、7歳でピアノを学び、数年後にはヴァイブを演奏するようになった。ディジー・ガレスピーに才能を見出され彼のビッグ・バンドで活躍。チャーリー・パーカーやセロニアス・モンクらと共演を重ね、1946年にジョン・ルイスらとモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)を結成。様々な層から受け入れられ、長年に渡り圧倒的人気を誇る。99年に死去するまで様々な名演を残した。
Percy Heath(パーシー・ヒース)1923年4月30日生まれ、米・ノースカロライナ州出身のジャズ・ベーシスト。クラリネット奏者の父、教会の合唱隊所属の母のもとで育つ。テナーサックス奏者のジミー・ヒース、ドラマーのアルバート・ヒースは兄弟。8歳でヴァイオリンを始める。兵役を経て、グラノフ音楽学校入学後、ジャズクラブで演奏を開始。40年代後半にニューヨークへ移り、弟ジミーとディジー・ガレスピーのバンドに参加。52年にモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)に加入。75年にはジミー、アルバートらとヒース・ブラザーズを結成。2003年に初のリーダー作『ラヴ・ソング』を発表。2005年4月28日に骨肉腫のためニューヨーク州サウサンプトンにて死去。81歳没。
Connie Kay(コニー・ケイ)1927年4月27日生まれ、米・ニューヨーク州タッカホー出身のジャズ・ドラマー。ドラムは独学で習得し、レスター・ヤングのクインテットに参加して経験を積む。ドラムセットに多様なパーカッション類を加えていたことでも知られる。55年、モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)にケニー・クラークに代わる2代目ドラマーとして加入。74年のグループ解散、および後に数度行なわれた再結成に至るまでメンバーとして活動。ヴァン・モリスンのサポート・ドラマーでの『アストラル・ウィークス』ほか、重要な仕事を残す。1994年11月30日に病没。
久しぶりにApple MusicでMJQを検索すると「Modern Jazz Quartet: Essential 10」(Modern Jazz Quartet feat.)ミルト・ジャクソン, ジョン・ルイス, パーシー・ヒース & ケニー・クラークの新譜があり内容を見るともちろん知った曲が注入されてます。
1.Django 07:03
2.One Bass Hit 02:59
3.La Ronde Suite / Piano 01:46
4.La Ronde Suite / Bass 02:53
5.La Ronde Suite / Vibes. 02:12
6.La Ronde Suite / Drums. 02:37
7.The Queen's Fancy. 03:12
8.Delaunay's Dilemma 03:57
9.Autumn in New York 03:39
10.But Not for Me. 03:43
Modern Jazz Quartet
John Lewis(ジョン・ルイス)ピアノ
Milt Jackson(ミルト・ジャクソン)ヴィブラフォン
Percy Heath(パーシー・ヒース)ベース
Connie Kay(コニー・ケイ)ドラム
特に本編のMJQの様なジャズは欧州製品のオーデォーオ愛好家でも十分楽しめる、いや実にニュアンス豊かな音はむしろ英国産の装置で聴くにはむしろ適している様に思えてならない。先日映画館に行った時少々の時間があったので本屋に立ち寄り最新のステレオサウンド誌(ヴィンテージ・アナログ 復刻版 (別冊ステレオサウンド)を立ち読みしたが未だ古い機器が排外な値段で販売されている事を覗き見する、むしろ高齢者しかいない趣味の世界の様にも感じている。
確かに聴いた瞬間に分かる音の分離の良さ、ヴィブラフォンのトランジェットの良さ多分最新のテクノロジーを駆使し、再録音して仕上げた物であろう。録音技術も日々進化している様でもある。しかし聴くうちに何故か違った音の様に気づく、1953年6月25日、ニューヨーク、1954年12月23日、1955年1月9日、ニュージャージーにて録音した当初の録音も聴きたくなる。
最新の物は筆者にはキレが良過ぎてふくよか差不足を感じる。何故なんであろう・・・、当初のジャンゴを掛けると先ずはジョン・ルイスのピアノが流れる瞬時に、あ!この音だと感じるのである、人の匂いを感じる演奏なのである。ピアノの音質の差がが実に分かりやすい。もちろんミルト・ジャクソンのヴィブラフォンの音もそれなりに適度なバランスの良い音が鳴ったことに何故か安心感さえ感ずるのである。誠にオリジナルの音には敵いませんでした。
1.ジャンゴ Django
2 ワン・ベース・ヒット One Bass Hit
3 ラ・ロンド組曲(A: ピアノ / B: ベース / C: ヴァイブ / D: ドラムス) La Ronde Suite A: Piano / B: Bass / C: Vibes / D: Drums
4 ザ・クイーンズ・ファンシー The Queen's Fancy
5 デローネイのジレンマ Delaunay's Dilemma
6 ニューヨークの秋 Autumn In New York
7 バット・ノット・フォー・ミー But Not for Me
8 ミラノ Milano
1954年度盤を試聴してやっと落ち着くのであった。ピアノ音の安定感、ベース、ドラムの微妙な音の出し方など違った曲にも感じる、如何にバランスが大切なことかが分かる、音が良いと音楽が良いでは随分違う様に思う、筆者の10吋のタンノイのユニットは実にこの箱とのマッチする仕事をしている様である。
ここで思うは余り音が良過ぎても耳が拒否する様に思う、録音技師も音楽芸術性を理解しそれを仕上げなければならない事が仕事とは申せ大変な苦労でもある。確かにこの時代のジャズは大変幅が広く多彩に変化した時代でもあった。勿論この時代にしか聴けない深みのある様にも感ずる、興味あるジャズ音楽は未だに多くある様だ、暫くはこの時代のジャズを今の機材で楽しんでみようと思っている次第でもあります。
齢75過ぎの駄耳の老人が胸の熱くなる音は未だ体験する事が出来る、音楽を愛好する大事さが今蘇る思いなのである。勿論音楽はそう時代の音も味わう楽しむあると染み染み体感する事になった。このアルバムジャンゴ、Fontessaは典雅で斬新な演奏でMJQの名声を決定づけた不朽の名盤であろう。ブラボー!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます