よっちゃんのおててつないで

よっくんとカブの夫婦ウオーキングブログです。
2018年12月長崎出島~東京日本橋完歩。

龍馬せっかく登山「高千穂峰登山」(鹿児島県霧島市)

2014-03-17 08:39:47 | 山登り

3/14 第18回「龍馬ハネムーンウオークin霧島」のせっかく登山で高千穂峰(1574m)に登りました。

 

京都の寺田屋事件で負傷した龍馬は、慶応2年(1866年)妻お龍と一緒に傷の手当ても兼ねて霧島に来ました。これが日本で最初の「新婚旅行」と言われています。

霧島では、龍馬は温泉に入ったり、霧島神宮に参拝したり、高千穂峰登山を楽しんだりしました。

このウオーキングは、龍馬が霧島で滞在した所を歩いて楽しむというもの。

私、6~7年前この大会に初参加しそれから霧島の魅力にとりつかれ今年で5回目の参加となりました。

また、平成23年に新燃岳噴火で中止になっていた「高千穂峰」登山も今年霧島が国立公園指定80周年記念プランとして特別にコースに盛り込まれました。

 先月、宮崎・小林絶景ウオークで小林側から霧島連山を見ていつかはあの山のどれかに登りたいという衝動にかられました。

今回、その願いが叶えられました。然し私、ウオーキングは40kでも歩けますが、登山はあまりしたことがなく少々不安です。

   

集合場所は高千穂河原第3駐車場。

参加人数は、45人。スタッフも含め約60名のパーティです。前田霧島市長も特別に参加されました。

古宮址天孫降臨神籬(ひもろぎ)斎場で霧島神宮の宮司から登山安全祈願をしてもらいました。

霧島神宮はもともと背門丘(せとお)(高千穂峰と御鉢の間)にあったとされていますが、噴火により焼失し、文暦元年(1234年)までここ高千穂河原に建てられていました。

13世紀の御鉢噴火でここの社殿も被害を受け、現在の田口の場所に移されたといわれています。高千穂河原は現在も神籬斎場として祭祀が継続されており特に11月10日には天孫降臨御神火祭が

峰の頂上と斎場で斎行されています。

 

    

 出発式の後参加者を4つのグループに分け、午前10時登山開始です。私達のグループには、前田霧島市長も入られました。(グループリーダー後藤さん)

           

リーダーの後藤さんの話だと市長は龍馬の話をすると2時間はかかるということで登山中、龍馬の話をたっぷり聞かされました。(笑)

慶応2年、3月29日(新暦5月13日)龍馬は、お龍と一緒に高千穂峰の天の逆鉾見学に出発。龍馬というと革靴のイメージですがこの登山には草鞋を履いていたそうです。

途中馬の背越えではお龍の手を引き、キリシマツツジの美しさに感動し、頂上の天の逆鉾を笑いそれを引き抜いたそうです。

【天孫降臨神話】

はるか昔、神々がこの世を治めていたという神話の時代がありました。神々が天上界 の天の浮橋の上から下の世界をのぞくと、霧に煙る海の中に島のように見えるものがあります。

神々は一本の鉾を取り出しその島に印を付けました。それが霧島山の名の由来だといわれています。その時神々が逆さに落とした鉾は見事に山の絶頂に突き刺さりました。

今も高千穂の山頂に残る天の逆鉾はその時の逆鉾だといわれています。

 ある時天照大神の神勅を受けて、孫神のニギニギノミコトが三種の神器を手に七人の神様と共に高天原に降り立ちます。

天上界から神が地上に降り立ったといわれる「天孫降臨」の第一歩をしるしたこの高千穂峰から日本の建国神話とその歴史が始まったと伝えられています(国立公園霧島指定80周年記念誌より)

   

    

階段の所を抜けると登山道が火山灰に覆われ、まるで砂浜を歩いているようです。

   

難所の岩場に差し掛かります。登山口で取材していた地元の放送局のクルーが先回りしてここで私達を待っていました。

登り口では、私達夫婦もインタビューを受けました。

そろりそろり足場を固めながら登っていきます。時にはカメラに視線を向け、「キツくないよ」という顔をしながらテレビ用の笑顔です。実はここで滑ったりしたら恥ずかしいな・・・と思ってました。

  

スタートして約1時間で御鉢(おはち)火口に到着しました。高い山ということでヒートテックなどで厚着をしましたが、汗びっしょりです。

振り返ると霧島連山の「中岳」「新燃岳」その後ろにぼんやり「韓国岳」が見えます。

 【御鉢(おはち)火口】

 高千穂峰の西側で約1500年前から活動を始めた成層火山で山頂には直径約500m、深さ約200mの火口を持ちます、山麓部には数枚の溶岩が見られますが、火口壁には溶結または非溶結の

降下火砕物のみで構成されており、大火口を有する火砕丘のように見えます。

最大規模の活動は1285年の噴火で御鉢は一気に100m以上高くなったと考えられています。この時の噴出物が高原(たかはる)スコリアと呼ばれ、高原町狭野神社付近では1m程度の厚さで

たまっています。霧島神宮から高千穂河原に来る時の道沿いで観察できる溶岩の一部もこの時のものです。

御鉢火山は、明治・大正期(188年代末~1900年代初め)に噴火を繰り返し、たくさんの死傷者を出しています。  (案内板より)

   

高千穂峰にはこの御鉢火口周辺部を歩きますが、御鉢火口を見るとまだ煙が上がっている所がありますが、足がすくみ怖いです。

   

   

     

12時ごろ「霧島神宮元宮」に到着。霧島神宮の発祥の地です。

お天気も怪しくなってきましたのでここで昼食にします。食べ終わったら高千穂峰頂上をめざしすぐ出発します。雪も交じってきましたので先ほど暑くて一枚脱いでいたジャンバーを再び着ます。

  

手には手袋をしていますが寒くて手の感覚がなくなりカメラのシャッターを押すにも難儀します。頂上の気温はー3℃と誰かの声  -3℃なんかここ数年経験したことがありません。

   

岩にはツララがさがり、ミヤマキリシマには霧氷が付いています。

  

13:00ようやく高千穂峰頂上(1574m)に到着。あの「天の逆鉾」もありました。

   

山の天気は、すぐ変わります。私達が無事頂上に着いたから神様のご褒美でしょうか、雲が切れて視界がよくなりました。

    

龍馬が高千穂峰を登山したのが旧暦の3月29日。新暦では5月13日ですので高千穂峰は、ミヤマキリシマがたくさん咲いていたでしょうね。

龍馬もこの美しさに感動したことでしょう。然し今日、ミヤマキリシマをみるとまだ蕾もありません。

また天気が変わるかもしれませんので早めに下山します。

   

登りでは、慎重に登っていましたからそんなに滑ることはありませんでしたが、下りはまるでソチオリンピックの滑降みたいによく滑ります。

何か自分がオリンピックの選手みたいになったようです。前を行く人が何人か滑って尻もちをついていましたが、自分は大丈夫と思っていましたら

途中で私も滑って尻もちをついてしまいました。幸い頭は打ちませんでしたが、左手首と膝を打ってしまいました。

すぐ立ち上がり何事もなかったように下っていきます。

    

下山途中天候が悪くなりかけていましたが、14:25無事下山しました。

下山して高千穂峰の方を見ると雲の中に入っていました。多分頂上は雪かな?

    

ホテルには、15:00ごろ到着。まだ高千穂は雪みたいです。

17:30ごろ高千穂の方に虹がかかり、雪化粧をした高千穂峰が顔を出しました。

   

ホテルのお風呂で転んだ膝を見ると少し切っていました。骨折はしていないみたいです。

ずっと前から登りたいと思っていた「高千穂峰」。今回登れて本当に幸せです。

私達を無事下山させてくれた霧島市長他スタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。 今度はミヤマキリシマが咲いているときに行きたいです。