よっちゃんのおててつないで

よっくんとカブの夫婦ウオーキングブログです。
2018年12月長崎出島~東京日本橋完歩。

九州オルレ筑豊・香春(かわら)コース(福岡県田川郡香春町)

2022-03-01 07:15:01 | 九州オルレ

2/26(土)車をJR香春駅に置き、香春駅からJRで九州オルレ筑豊・香春コースのスタートの「採銅所駅」に移動します。

採銅所駅には、桜の木が植えられています。桜の頃はきれいでしょうね。

この採銅所駅には、私、2015年(平成27)JR九州ウォーク採銅所開業100周年ウォークで一度訪れています。

  

採銅所」という地名は、周辺の香春岳で銅の採掘をしていたことに起因します。この鉱山の銅は、東大寺大仏の建立や宇佐八幡宮の神鏡にも用いられました。

8世紀ごろから採掘されていたのではないでしょうか?駅舎は、大正4年(1915)に建築された建物です。(今年で107年)

 

九州オルレ筑豊・香春コーススタートです。

  

 

だんだん山道に入ってきます。

  

倒木の所には「青春の門」と書いてます。青春の門というと、作家五木寛之さんが書かれた小説なんですが・・・・どういう意味だろう?などと考えていると

この倒木が青春の門なんですね。勿論、私の青春を思い出し無事潜れました。  この看板、見方によっては、「香春の門」とも読めますね。

  

山道が竹林から杉林に変わっていきました。

スタートから約45分で1,8km地点の「矢山の丘304m)」に到着しました。頂上には、「幸せの鐘」があります。

  

  

休憩後再スタート。2,4km地点が御長生(おちょうず)金山跡です。

然し、山の中の鉱山で掘った鉱物をどうやって運んでいたのでしょうか?この時代だと人力かな??

 

御長生の滝

  

やっと山を下りてきました。

 

神間歩(かみまぶ)公園に着きました。

  

 

説明文によると、香春町採銅所は、金、銅、鉛鉱などの採掘や製錬地で、官営の機関「採銅使」が置かれた所である。

奈良時代、清祀殿(せいしでん)と「神間歩(蟹間覆ともいう)」は、銅を精錬し宇佐八幡宮へ御神鏡鋳造、奉納した所縁の地であると「古宮八幡宮御鎮座伝記」などに記されている。

それらによると、清祀殿での御神鏡鋳造に先立ち、香春岳を御神体とした「お山開き」の祭事が行われ、古宮八幡宮の神官が、山ノ神に御神酒を供え、幣帛、祝詞を捧げ、

次に摩覆の口に注連を曳き、御幣八本を立て、散米、榊葉を供え、禊を修めてそれから金銅を掘っていたということである。

「神間歩」は、その深さ、鉱壁、位置、掘り出された坑口、石塊、付近の構造等合わせて考える時、神事を行った場所と推察される。

奥壁には、祭壇らしきものがあり、千二百数十年を経た今日でも「神」をとって「神間歩」と呼称されている。

尚、神間歩の上部にも銅を掘った間歩(坑口)が数か所ある。更に三の岳周辺には、古宮、横鶴、水晶、床屋、宗丹、ズリネなど金、銅鉱山跡が多く点在している。

香春岳・三ノ岳に位置する「清祀殿跡」。
平安時代後期の天慶2年(939年)に、「小宮八幡宮」(田川郡・採銅所)が「宇佐神宮」に神鏡を奉納したという記録が残っているが、その神鏡を実際に鋳造した場所がこの「清祀殿跡」だ

と考えられている。付近には銅を採掘した坑道「間歩(まぶ)」があり、宇佐神宮にゆかりが深いこの場所は「神間歩(かんまぶ)」と呼ばれている。
拝殿風の建物(写真)の屋根は板葺で、九尺間を一間とする三間四方。土間の中央には鍛冶床があった。この建物の後ろには祠と花崗岩の石柱が3基あり、この石柱に完成した神鏡を

安置していたと思われる。1956年に福岡県の文化財(史跡)に指定された。

 

先に進みます。この公園にも桜が植えられていて花見で賑わうのではないでしょうか?

日田彦山線のトンネルを潜り、甘木橋に向かいます。

  

 

金辺川あたりが宮原コスモス畑です。秋には一面コスモスが咲きだします。

金辺川沿いに歩くと前方が側溝工事中です。コースでは、ここから左折するようになっているのですが・・・・

仮の橋を通り、見晴らし展望台に向かいます。

 

先へ進みます。山道を歩いていると前方の竹林がふさがっています。イノシシ除けでしょうか?

自動ドアではないので自分で開けて入ります。

 

 

六十尺鉄橋」(正式名:第2金辺川橋梁)があります。

現在の日田彦山線、「小倉~添田」は、大部分の区間が私鉄の小倉鉄道が大正4年(1915年)に開業しました。この区間の最大の難所が金辺峠を貫く1,4kmの金辺トンネルと

金辺川を跨ぐ第2金辺川橋梁です。この鉄橋は、高さ、更には中央の橋脚の両端である空間が約18mの為、地元では通称「60尺の鉄橋」で親しまれています。

アーチ橋の曲線に対し、第2金辺川橋梁は、直線美とともに中世ヨーロッパの城壁を思わせる石積み構造が鉄道建築物として高く評価されています。

  

 

道の駅わぎえの里香春に到着しました。「わぎえ」とは、我が家のこと。

国道201号線横の「道の駅わぎえの里香春」は、「古代官道」が通り、馬家(うまや)と呼ばれる宿駅があって、食べ物や宿泊所、馬が置かれました。

太宰府から豊前国府(福岡県みやこ町)に行く「田河道」(田川)は、草野津(行橋市)から瀬戸内海を経て都に至る最短距離の道でした。役人の往来、軍隊の移動、租税や産物の都への

運搬を行い万葉歌人も訪れました。

時計を見るともう13時です。今日は朝が早かった為、お腹もすいてきました。道の駅に入り、お弁当を買って道の駅裏の万葉公園でお弁当をいただきます。

 

 

万葉公園は、平成24年(2012)5月に開催された「第63回福岡県植樹祭」にて、萩や山吹などが植樹されました。四季折々の万葉集に詠われた植物をみることができます。

 

 

お腹もいっぱいになり、再スタートをしようかとマップを見ますが、ここから先はまた坂道が続きます。

満腹状態ではとても坂道を上ることができません。道の駅から直接香春駅に向かいます。(ショートカット)

 

14:07 香春駅に到着しました。香春駅には。映画「青春の門」の看板がありました。これは、1975年製作の田中健さん、大竹しのぶさんの作品です。

 

今日のGPS 道の駅からショートカットしました。