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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ナガサキアゲハとモンキアゲハ

2024-12-20 20:00:08 | 花と虫
ヒガンバナは黒い揚羽の大好物、
カラスアゲハに続いて、ナガサキアゲハとモンキアゲハもやってきました(9/26)。


林縁のヒガンバナの小群生に
ナガサキゲハとモンキアゲハが並んで吸蜜していました。


なかなか撮れない黒い揚羽蝶2種が近接して吸蜜。
めったにお目にかかれない場面です。
ナガサキアゲハにピントを合わせ、いそいでシャッターをきりました。


その後、離れましたが2頭ともヒガンバナで吸蜜をつづけていました。
このモンキアゲハ、先日とは違う個体なのか、
翅が少し欠けています。


ナガサキアゲハは尾状突起がない黒い揚羽蝶、
そのことで他の黒い揚羽との識別ができます。
日本産のチョウではモンキアゲハと並び最大級であり、
種類内ではメスがオスよりも大型になります。


この個体はオス。
翅のつけ根の赤い斑点は雌雄共通ですが、
オスは後翅の外縁にわずかに赤い斑点があるものの、翅全体がほぼ黒色になります。
メスは後翅の中央部に白の細長い斑点が数個に並び、その外縁には赤の環状紋が並びます。


ナガサキアゲハは年3~6回(4~10月頃)の発生があり、
人里近くでもよく見られ、各種の花に飛来します。
食草はナミアゲハと同じく、ミカン、カラタチなどミカン科の植物です。


もともとは南方系の種類、
ナガサキアゲハの名があるように江戸時代は九州以南に分布が限られていました。
20世紀中後から分布域が徐々に北上、今では東北地方でも見られることです。
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ヒガンバナにカラスアゲハ

2024-12-19 20:00:52 | 花と虫
9月26日、
小群生のヒガンバナが満開、
その花にカラスアゲハがやってきました。


ほぼ満開に咲いたヒガンバナ、
新しく出てきた蕾を先に咲いた蕊たちが歓迎して取り囲んでいました。
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)の名がよく似あうヒカセンバナです。


そのヒガンバナに黒い揚羽蝶が来ていました。
翅表に青色がのぞいています。


カラスアゲハあるいはミヤマカラスアゲハ、
青色の輝きが弱く、後翅の白帯が上の方で広がっています。
カラスアゲハです。


翅を広げたところも撮れました。
後翅の後縁に橙色の班がたくさん並んでいます。
また、オス特有の性標と呼ばれる鱗粉が剥がれた縦斑が見られません。
メスの個体のようです。


林の中を飛び回っていることが多く、
吸蜜や吸水以外ではなかなか止まることのすくないカラスアゲハです。


今年は開花の遅かったヒガンバナ。
カラスアゲハも開花を待ちわびていたのか、
花から離れることなく、花から花へと移動しながら、しばらく吸蜜していました。


そして、普段はすぐにげて行きますが、
近距離からの撮影も許してくれました。
きれいに三日月形の橙紋が並び、腹部がかなり太い、
メスのカラスアゲハです。
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ヒメクロホウジャクとミドリヒョウモン

2024-12-16 20:00:40 | 花と虫
9月23日の長池公園の里山地域、
咲き残ったキバナコスモスに
ミドリヒョウモンとヒメクロホウジャクが吸蜜に来てました。


まだ咲いていたキバナコスモスの花に
ミドリヒョウモンのオスを見つけました。
昨年はこの時期、ここでミドリヒョウモンが数匹で追いかけっこをしていましたが、
今年は1匹だけです。


9月の初旬に見たミドリヒョウモン♂に比べると、
翅が傷み、色褪せています。
もう間もなく、姿を消します。


そのキバナコスモスに羽ばたきながら吸蜜するスズメガの仲間。
よく見るホシホウジャクに比べると小型で、体色も違います。


ヒメクロホウジャクのようです。
体色は淡黄緑色で腹端が黒色をしています。
ホシホウジャクと同じようにホバリングしながら花に吸蜜します。


ピンクのペンタスに吸蜜するホシホウジャク。
体色は茶褐色で後翅に太い橙色帯があります。


同じキバナコスモスにイチモンジセセリ、
数の多い種です。
一つの株に数頭がいました。


里山地帯、
森の中にツルニンジン(蔓人参)が花をつけていました。
キキョウ科のつる性多年草です。


ツルニンジン花の横にツマグロオオヨコバイの姿。
鮮やかな黄緑色でバナナムシとも呼ばれます。。
褄黒というより褄青、翅先端には濃青色の幅広い帯があります。

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ヒガンバナにモンキアゲハ

2024-12-15 20:00:30 | 花と虫
9月23日は長池公園へ。
ヒガンバナが咲き、黒いアゲハが来ていました。


今年は遅い開花、
ヒガンバナがやっと咲き出しました。
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、
曼珠沙華(マンジュシャゲ)という華やかな別名があります。
サンスクリット語で天界に咲く花という意味だそうです。


春に葉を出しますが、夏になるとすっかり枯れ、
一旦地上から姿を消します。
そして、秋の彼岸の頃になると1日10cmほどにスルスルと花茎を伸ばし、
茎頂に真っ赤な独特の花を咲かせます。


里山地域の水田の一部、
赤米が赤い穂を付けていました。
その奥にはヒガンバナが咲いていました。
昔から水田の畦にはヒガンバナがよく見られます。


眼のまえをモンキアゲハが飛んで行ったので追いかけて見ると、
ヒガンバナの小群生で吸蜜していました。


ヒガンバナはアゲハチョウの仲間の好物、
特に黒いアゲハが好んで吸蜜に来ます。


モンキアゲハは関東以西に分布、南方系の黒色系のアゲハチョウ類、
都市部には少なく、平地や低山地の森林の周辺に棲息します。
近年、東京の多摩地区でも飛んでいる姿はときどき目にするようになりました。
しかし、とまっていることはあまりなく、撮影チャンスがありませんでした。
絶好のチャンスです。


日本に分布するチョウとしてはオオゴマダラやナガサキアゲハと並び最大級の1つ。
黒色系のアゲハですが、後翅に大きな黄白色紋があり、
比較的簡単に他種との判別ができます。
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ピンクのモンキチョウ

2024-12-12 20:00:04 | 花と虫
公園の花壇の百日草に翅の輪郭だけでなく、
頭部、触覚がピンク色のモンキチョウを見つけました(9/22)。


ピンクの百日草の花にきれいなモンキチョウがとまりました。
望遠マクロで近づいて見ると、
頭、触覚、翅の輪郭が明るいピンク色しています。


ピンクの花色が映っているのかと思いましたが、
蕊へと伸びた口吻はちゃんと黒褐色をしています。
花色の映りではないようです。
調べて見ると、ミヤマモンキチョウと呼ばれる
1800m以上の高山帯のみに棲息する絶滅危惧の蝶がいます。
webの写真では、頭部の毛や触角、翅縁がもっと濃いピンク色をしているようです。


8月下旬に同じ花壇で、
黄色が濃く、黒紋も濃く、姿のきれいなモンキチョウを写していました。
オスの個体です。


やはり8月下旬、白っぽいモンキチョウを写していました。
これはメスと思われます。
モンキチョウの名がありますが、
オスは黄色、メスは薄い黄色で白く見えます。


9月下旬、
河川敷のコセンダングサの花にモンキチョウ。
オスと思われます。
こうしてみるとどのモンキチョウも翅縁には淡いピンク色が感じられます。


ピンクの百日草に、
羽化したばかりのツマグロヒョウモンのメスも吸蜜に来ていました。


花からの映りで腹部下はピンク色に見えますが、
触角は黒褐色のままです。

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花とアゲハチョウ

2024-12-07 20:00:22 | 花と虫
9月の上中旬、
花壇の花にアゲハチョウを写しました。


オレンジ色のキバナコスモスにアゲハチョウ。
黄色味がありますがキアゲハではなくアゲハチョウ(ナミアゲハ)です。


ナミアゲハの前翅の付け根は細い黒すじがあり、
キアゲハの前翅の付け根部は黒く塗りつぶされたようになります。


紅いケイトウにもアゲハチョウ(ナミアゲハ)が吸蜜。
キバナコスモスにいたものに比べて翅に黒色が多く、
全体的に黄色味が弱く見えます。


朱赤の百日草にもアゲハチョウがとまりました。
上のものよりさらに黄色が淡く、黒色を強く感じます。


以上のアゲハチョウたち、いずれも撮影は9月の初中旬、
翅の黄色と黒の程度には雌雄差もあるようですが、
個体差もけっこうあるように思えます。


(タイワン)ホトトギスの花にアゲハチョウの姿。
ホトトギスにアゲハがとまるのは珍しく、初めて見ました。


サンショウの葉にアゲハチョウがとまっていました。
不思議に思って調べて見ると、
アゲハチョウ(ナミアゲハ)の食草はミカン科の植物でした。
サンショウはミカン科サンショウ属の落葉低木です。
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ニラの花とミドリヒョウモン♀

2024-12-03 20:00:50 | 花と虫
花壇のニラの花に
ミドリヒョウモンのメスが
少しずつ移動しながらしばらく吸蜜を突けていました(9/13)。
至近距離から何枚も撮れたので、今日はニラの花とミドリヒヨウモンを載せます。


6月に年一度だけ発生し、
真夏は涼しい場所で夏眠しながらひっそり過ごし、
9月になると平地にもどってくるヒヨウモンチョウ(豹紋蝶)です。


6月の発生の頃は、翅に傷み、色褪せもなくきれいな個体が多く、
この時期のヒョウモンチョウは撮れるとうれしいのですが、
東京多摩の市街地近くではなかなか出会えません。
それでも毎年9月になると、ミドリヒョウモンだけは目にすることができます。


今年は先日掲載のオスに続いて、
9月13日、公園の花壇のニラの花にメスを見ました。
自宅近くで、早々と雌雄ミドリヒョウモンを見ることができました。
しかし、どちらも1頭だけ、年々数が減少しているようです。


6月に発生するヒョウモンチョウの仲間ではミドリヒョウモンは最も普通種。
5~6年前までは散歩道に
メスグロヒョウモン、クモガタヒョウモン、オオウラギンヒョウモンも
たまに見ることがありましたが、去年、今年と一度も見ていません。
環境が悪くなり、ツマグロヒョウモン以外のヒョウモンチョウはかなり減少しています。


ミドリヒョウモンのメス。
他のヒョウモンチョウに比べて翅表のオレンジ色が鈍色で、
他のヒョウモンチョウとの区別は容易です。


オスに比べてもかなり鈍色で豹紋模様が大きくなります。


翅色が暗色のせいか、
ミドリヒョウモン特徴である翅裏の白帯も
オスに比べてはっきりと確認できるように思います。

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河川敷の草の花

2024-11-27 20:00:04 | 花と虫
9月9日、
多摩川の河川敷に足を運んで見ました。


この日は下層雲(積雲)が空に広がっていました。
このところ、連日のように夕刻になると驟雨、
今日も同じような天気になりそうです。
しかし、昼間は青空が覗き、連日の真夏日、まだ真夏の陽気です。


河川敷にたくさんのカガイモの花。
キョウチクトウ科ガガイモ属、
日当たりのよいの草原や河川敷や林縁などに見られるつる性の多年草です。


夏、葉腋から伸びた花柄の先に集散花序をつけ、
淡紫色から白色の花を10~ 20個ほどつけます。
花冠は5深裂して星型に反り返り、花冠の内側に毛が密生しています。


葉は対生し、長さ5~10cm の細長の心臓形で全縁、
葉脈が目立ち、葉身の表面は濃い緑色です。


カガイモの近くの
低層の草の中にヤハズソウ(矢筈草)が咲き残っていました。
マメ科ハギ属の小型の一年生草本、
花期は7~9月、葉腋に小さな赤紫色の花をつけます。


日射しが強く、うまく写っていませんが、
メドハギが群生するかのようにたくさん生えていました。
マメ科ハギ属の多年草、
花は8~10月、葉腋に2~4個ずつ集まってつき、
花色は淡い黄白色で花の基部に紫色の斑点が一対見られます。
日当たりのよい道端や堤防などの草地によく出現します。


キンエノコロクサ(金狗尾草)。
ネコジヤラシの名で知られるエノクコログサの1種、
穂にびっしりと生える毛が黄色、その毛が逆光を受けて金色に輝いていました。
イネ科エノコログサ属の1年草、
道ばたや河川敷などでよく目にします。


キンエノコロの近くにエノコログサが白色に輝いていました。
イネ科エノコログサ属、道ばたなどに頻繁に見られる1年生草本です。
花穂が犬の尾に似ていることから「犬っころ草」、
それが転じてエノコログサという呼称になったそうです。
ネコジャラシ(猫じゃらし)の俗称はこの花穂に猫がじゃれつくことからの名であり、
犬猫の両方を名に持つ草ということになります。
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ミドリヒョウモンとコチャバネセセリ

2024-11-26 20:00:59 | 花と虫
9月9日の散歩道、
林間の草原に夏眠から覚めたミドリヒョウモンと
夏型のコチャバネセセリがキツネノマゴの花に吸蜜していました。


山地の草原を歩いていると、
群生するキツネノマゴの花にミドリヒョウモンのオスを見つけました。
秋の個体としては、翅に傷み、色褪せも少なく、きれいな個体です。


ミドリヒョウモンは豹紋模様がある大型ヒョウモンチョウの1つ、
何種かいる大型ヒョウモンチョウの中では最も普通種とされています。
しかし、そのミドリヒョウモンでも、
筆者の住む多摩ニュータウン周辺では見ることが少なく、
写真に撮れるとうれしい蝶です。


春から秋まで何回も発生するツマグロヒョウモンをのぞいて、
大型ヒョウモンチョウは年1回、5~7月に発生し、
真夏は涼しい山地で夏眠して過ごし、秋になると低地にもどってきてます。
今年は9月になっても真夏のような暑さでしたが、
早々と戻ってきたミドリヒョウモンを観察することができました。


活動するには暑すぎるのか、夏眠からまだ覚めきっていないのか、
キツネノマゴの花から花へとゆっくり飛び、とまります。
そして、黒条の性標を見せるかのように翅を大きく広げてくれました。
間違いなくミドリヒョウモンのオスです。


ミドリヒョウモン、
翅を閉じた後翅裏面に数本の白帯があります。


同じ日、同じ場所に
キツネノマゴの花にコチャバネセセリ夏型が吸蜜していました。


コチヤバネセセリの発生は年2~3回、
第1化(春型)は4月で、第2化(夏型)は6月下旬の発生になります。
この個体、9月にもかかわらず、傷みなく新鮮です。
今年はずっと気温が高く、第3化が発生したようです。
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ツルボとジガバチ

2024-11-24 20:00:28 | 花と虫
9月初旬の丘陵の山道、
ところどころにツルボ(蔓穂)が咲き始めていました。


9月5日、晴天に恵まれた丘陵道、
ツルボが花を開き、さっそくミツバチが訪れていました。


ジガバチも吸蜜に来ました。
近年、ジガバチはヤマジガバチとサトジガバチに分けられています。
外観で見分けるのは大変困難なこの2種、
筆者には区別不能なので、ジガバチと表記します。


ジカバチはアナバチ科の狩り蜂、
土中に巣を作り、蛾や蝶の幼虫を狩り、巣内で麻酔をかけ動けなくします。
そこに卵を産み付け、自らの幼虫の餌にします。


ツルボはキジカクシ科の球根多年草、
山野から草地の日当たりの良い場所に生え、
8~9月、葉の間から細長い花茎を伸ばし、その先端に総状花序をつけ、
薄紫色の小さな花を穂状に咲かせます。


9月8日、栗畑の端にツルボが群生していました。
ツルボもヒガンバナと同じく、
春に葉を茂らせ、夏になると葉を枯らせ、秋になるとまた葉を出し花を咲かせます。


そのツルボの花序を拡大して見ました。
花序は細長い円筒形で下から開花していきます。
花序に花は密集し、花被片は6枚で先端が尖り、淡紫色をなし、平らに開きます。


9月5日の丘陵道、
ナンテンハギの紫色の花を見つけました。
マメ科ソラマメ属の多年草で花期は夏から秋にかけて、
葉がナンテンに似ているのでこの名があります。


ツリガネニンジン(釣鐘人参)も咲いていました。
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草、
花期は夏の終わりから秋です。
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