行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

バイカウツギ、ハクチョウゲ

2024-07-31 20:00:09 | 花,植物
散歩の道ばたにハクチョウゲ、
そしてバイカウツギとウツギが花開いていました(5/15)。


散歩道の生垣にハクチョウゲ(白丁花、六月雪)が咲いていました。
アカネ科ハクチョウゲ属の常緑広葉小低木、
濃い緑葉に白色の一重花が名の響きともにいい感じです。
花色は白色が主ですが、藤色のものもあるようです。


花期は5~7月頃、
中国名は六月雪、これでハクチョウゲと読ませます。
テレビのクイズ番組に出題されそうな難読漢字です。


散歩道の畑地横にバイカウツギ(梅花空木)の花を見つけました。
アジサイ科バイカウツギ属の落葉低木、
別名はサツマウツギ、山地や丘陵の林内に生えますが、
ウメに似た白色の4弁花が美しく庭木に使われます。


花期は5 ~6月、
小枝の先についた総状花序に、
直径3cmほどの4弁の白い花を5 ~10個まとめて咲かせます。


小河川の斜面、
ウツギ(空木)の花が咲き出していました。
アジサイ科ウツギ属、別名はウノハナ。
日当たりのよい山野にふつうに見られるの落葉低木です。


花期は5~ 7月、
枝先に円錐花序をつけ、
直径10~15mmの白い5弁花を垂れ下がってたくさんつけます。


ハコネウツギ(箱根空木)が白、桃、紅の3色の花をたくさんつけていました。
花色ははじめ白色でだんだんと紅色に変わります。
上二つの空木はアジサイ科でしたが、
この木はスイカズラ科です。
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野道の草の花

2024-07-29 20:00:08 | 花,植物
5月15日の散歩道、
野道に咲いた小さな草の花を写しました。


道脇の草地にマンテマの花を見つけました。
ナデシコ科マンテマ属、
地中海沿岸地域原産、世界中に広く帰化している植物です。
多摩丘陵の草原にも帰化し、ときどき見るマンテマです。


広義にはマンテナでもよいのですが、
狭義のマンテナは花弁に深紅色のしみ(斑紋)のあるとのこと。
この花、正確にはシロバナマンテナと呼ばれるものです。


シロバナの名がありますが、花は白花とピンク色があります。
横から見ると子房の膨らみがおもしろい。


ムシトリナデシコ(虫取り撫子)も散歩道のところどころに花をつけていました。
ムシトリナデシコもマンテマ属、
ヨーロッパ原産、いまは世界の温暖な地域に広がっているナデシコ科の越年草です。


道ばたにキキョウソウ(桔梗草)の小さな薄紫色の花が咲いていました。
北アメリカ・南アメリカに自生するキキョウ科の一年生草本。
この草も世界の各地に広がり、
日本でも福島県以南の道端や公園の空き地などによく見られます。
別名はダンダンキキョウ。


紅白のニワゼキショウ(庭石菖)が並んで咲いていました。
アヤメ科ニワゼキショウ属の一年草、
芝生や草地などに群生し、5~6月、直径5~6mm程度の小さな花を咲かせます。
北アメリカ原産の帰化植物です。


オオニワゼキショウ(大庭石菖)。
高さ20〜30cmとニワゼキショウより大きくなるが、
花は逆に小さく、直径約1cmほどです。
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コアジサイ、サイハイラン、ユキノシタ

2024-07-27 20:00:35 | 花,植物
5月15日の山の林縁にて。


山の斜面にコアジサイ(小紫陽花)が木いっぱいに花をつけていました。


コアジサイはアジサイ科アジサイ属の落葉低木。
アジサイよりも全体に小さいのでコアジサイ。
しかし、アジサイ属としては異端、
アジサイ属の特徴である装飾花はなく、すべてが普通花で両性花です。


花期は5~6月、径5 cmほどの散房状花序を枝先にいくつもつけ、
そこに直径が4mmほどの小さな花をたくさん咲かせます。
花色は白色から淡青色と変異があり、雄蕊の花糸が淡青色ときれいです。
青色をきれいに写したく、WB を白色蛍光灯にして撮影しました。


林縁の草原にサイハイラン(采配蘭)が咲いていました。
ラン科サイハイラン属の多年草、
サイハイランの名は花をつけた草姿が武将が指揮するときに使う采配に似ているところから。


花茎は直立し、高さは30~50cmほどで、
5~6月に淡紫褐色の花を総状花序に10~20の花を下向きにつけます。
紅紫色は唇弁で長さ3cmほど。


林縁の草地にユキノシタ(雪の下)も花をつけていました。
ユキノシタ科ユキノシタ属の常緑の多年草、
イドクサ、コジソウなどの別名があります。
山地の湿った場所に生育しますが、観賞用に庭にも植えられます。


開花期は初夏、高さ20~50 cmに花茎を出し、
円錐花序を形成して複数の白い花をつけます。
花は5弁で長短があり、
上の3枚が3~4 mm と小さく濃紅色の斑点と濃黄色の斑点が目立ちます。
下の2枚は15~20 mmと大きく、白色で細長く、垂れ下がるようにつきます。
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紅いバラに紅いカミキリ

2024-07-26 20:00:04 | 花に虫
7月14日の散歩道、
紅いバラの花にベニカミキリを見つけました。


5月14日、
気持ちよい初夏の風を感じながら散歩、
くじら橋を渡ると、青空に浮雲と肋骨雲らしき白雲が浮いていました。


散歩道に八重でも一重でもない、
いわば二重の紅い薔薇が咲いていました。
品種名はわかりませんが、花も葉も傷みなくきれいです。


上とは違う場所、
午後の日を受けていくつかの紅い二重の薔薇が花をつけていました。


公園道にも、
同じ品種と思われる紅い二重の薔薇が咲き、
その花に鮮やかな紅色のカミキリムシが花粉を食べていました。


ベニカミキリです。
紅い花弁に紅色のカミキリムシ、
保護色のようになり、目立ちませんが
黄色の花粉が助けてくれます。


4~5月に発生、花から花へよく飛びます。
春の日を受けて飛ぶ姿はきれいで目を奪われます。
栗の花などによく集まりますが、バラの花にいるのは初めて見ます。
また、こんな近くに撮れるチャンスもめったにありません。


体長は13~17mm、
雌雄同色ですが、触角の長さで雌雄の区別ができます。
オスの触角は、体長の1.5倍ほどあり、メスは体長とほぼ同じ長さです。
この個体、触角の長さからメスと思われます。
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レンリソウ、ヤセウツボ

2024-07-25 20:00:56 | 花,植物
そろそろレンリソウが咲く頃と
多摩川河川敷の管理地まで行って見ました(5/11)。


ロープで囲われた100平米ほどの管理地そしてその周辺に
たくさんのレンリソウ(連理草)が紫色の花をつけていました。


レンリソウはマメ科レンリソウ属の多年草、
日本在来種、川岸などの湿った草はらなどに自生しますが
全国的に自生地は大きく減少しているそうです。
ここはボランティアによる草刈りなどで護られ管理され、増えています。


スイートピーも同じレンリソウ属の草花、
レンリソウは野生のスイートピーとも言われます。


花期は5~7月、
短い小花柄の先の総状花序に4~5個の蝶形花を付けます。
花弁は紫色で長さ1.5~2cmほど。


葉は羽状複葉、で小葉は1本のように対生する
小葉は2~6個あり、線形または狭楕円形で両端がやや尖ります。


レンリソウ管理地の横にヤセウツボが薄紫色の花をつけていました。
ヤセウツボ(痩靫)はハマウツボ科ハマウツボ属の寄生植物、
マメ科の植物に多く寄生、ここではムラサキツメクサが宿主のようです。
葉緑素をもたないため全体的に褐色、
4~6月に12 mmほどの唇形花をつけます。
花色は赤褐色、黄褐色、紫色などがあるようです。


管理地の上の土手斜面、
チガヤが群生、白い花が風になびいていました。
チガヤ(千萱)はイネ科チガヤ属、
日当たりのよい場所に群落をつくり生え、細い葉を一面に立て白い穂を出します。


オオキンケイギク(大金鶏菊)が群生し、きれいに咲いていました。
キク科ハルシャギク属の外来の多年草、
かつて道路や土手の法面緑化などに種子が散布されましたが
とても繁殖力が強く、在来野草を脅かし、生態系に悪影響をおよぼすことが懸念され
いまは外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、栽培や販売が禁止されています。
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ナヨクサフジとノイバラ

2024-07-24 20:00:52 | 花,植物
5月11日の多摩川の河川敷、
草原のところどころにナヨクサフジとノイバラの花が見られました。
WBを白色蛍光灯にして、紫と白の花をインパクトを強く写して見ました。


河川敷の草原のところどころが紫色に染まっています。
マメ科ソラマメ属、ナヨクサフジです。


ナヨクサフジはヨーロッパ原産、
旗弁が反り返り紫と白のコントラストがきれいです。
飼料や緑肥作物として広く利用されていますが、
繁殖力が強く、広く野生化していて、特に河川敷などに多く見られます。


ノイバラがあちらこちらで咲いていました。
咲きはじめの花は白色の花弁に葯の黄色がよく映えます。
背景にナヨクサフジの紫色を入れて一枚。


ノイバラとナヨクサフジがほぼ並んで花をつけていました。
どっちにピントを合わせるか迷いましたが
ノイバラに合わせた方を採用しています。


大草の上にノイバラの蔓が伸び、
ノイバラの小山ができていました。
ピントを絞って、背景に対岸の土手の向こうのかなり遠くの家々を写し込みました。


シロツメクサにツバメシジミがいたので追加にシャツターを。


翅を広げたのでもう一枚。
ツバメシジミのオスの翅表は淡い青色で、
メスはほとんどが暗い褐色なのですが、
春に羽化するツバメシジミのメスの中には
暗褐色の翅表面に青い斑紋が出現するものがあります。
この個体、その青い斑紋があるメスです。
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散歩道の花を大写し

2024-07-23 20:00:14 | 花,植物
5月10日と11日、
散歩道に見つけた花を望遠マクロレンズで大写しにして見ました。


ウルシ科ハグマノキ属、
スモークツリー(煙の木)が紅い煙を出していました。
この煙や綿菓子のような部分、
花ではなく、正確には花後に伸びた花柄とのこと。
黄白色が多く見られますが、こんな紅色もあります。


シラン(紫蘭)が散歩道のところどころに紫色の蘭の花が咲いていました。
ラン科シラン属の宿根草、地生ランで日向の草原などに自生します。
純野生のものは準絶滅危惧種となっていますが、
育てやすいこともあり、栽培品が広く普及、それらが逸出し野生化しています。


花色が白い、シロバナシランも時々見ます。
観賞用につくられたもの野ようです。
シランの花期は4月~5月、
30から50cmほどに花茎を伸ばし、花を数個つけます。


垣根にクレマチスがきれいに花をつけていました。
キンホウゲ科センニンソウ属のつる性植物、
花弁に見えるのはガクで花びらのない花です。


ツツジ科カルミア。
金平糖のような形をした蕾が開き、たくさんの花を咲かせていました。
ツツジ科カルミア属の常緑の低木、
花色は白、紅、ピンク、紫などがあります。


散歩の水辺に白いカラーが咲いていました。
サトイモ科オランダカイウ属、
仏炎苞や葉が美しい多年草です。


スイカズラ、
白い花が4つきれいに並んでいました。
4人組コーラスガールのように形、振りがそろっています。
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ヤマサナエ、コサナエ

2024-07-22 20:00:41 | 昆虫
5月中旬の水辺にヤマサナエとコサナエを撮りました。


5月10日、
上谷戸親水公園の水辺の草に大型のサナエトンボを見つけました。
この場所でこの時期に発生、多分ヤマサナエです。


ラミーカミキリを写したヤブマオにもとまっていました。
胸側面の2本の黒条、ヤマサナエです。


地面にもとまっていました。
サナエトンボの類はとまっていることが多く、
いろんな場所にとまります。


正面上からの撮影、
オニヤンマと違い複眼と複眼の間が大きく離れます。


水辺の石にもヤマサナエ。
本州・四国・九州に分布する日本特産種。
環境の変化により減少していて、東京多摩地区でも見る機会が減っています。


池縁のニシキギにコサナエがとまっていました(5/17)。
近づいて、望遠マクロを向けましたが逃げずにいてくれました。


日本固有種であり、北海道と本州に分布し、
平地~低山地の湖沼や湿地に生息します。
体長40~47mm、コシアキトンボとほぼ同じくらいの大きさのサナエトンボです。

サナエトンボのコサナエ属中最も小さいサナエトンボ。
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ラミーカミキリ

2024-07-21 20:00:41 | 昆虫
親水公園水辺の散歩道にもラミーカミキリを見つけました。
5月10日、今年はずいぶん早い発生です。


群生するヤブマオの葉に今年もラミーカミキリが発生していました(5/10)。
時期が早いのか、今年は数が少なく、数匹だけですが、
雌雄がそろっていました。


写真上二つはオス。
顔面や腹部などに白い部分が多く、その白に少し青みがあります。


上から肩から背をじっくりと見ると
タキシード姿の人面にも見えてきます。


雌雄を判断するには横腹と顔面。
この個体はメス、オスと見比べてみると顔面や腹部に黒色が多いのが分かります。


そのメスとにらめっこ、顔面を写して見ました。


この個体も顔黒、メスです。
ラミーカミキリはカミキリムシ科の甲虫、
5月~7月頃、イラクサ科のカラムシ、ヤブマオ、
アオイ科のムクゲなどを食草とし発生します。
食草の茎や葉を食べ、その周囲を飛び回ります。
他のカミキリムシに比べ、身軽で近づくとすぐ飛んで逃げます。


ヤブマオからイネ科植物の葉に飛び移りました。
ラミーカミキリ、
実は、幕末から明治にかけて侵入した外来種、
日本国内での分布は関東地方以西であり、
当初九州など南の地方に姿が多く確認されていたが、
東京多摩地区では20世紀末に生息が確認され、
いまはカミキリムシの中ではもっともよく見られる種となっています。
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トラフシジミ春型、キタテハ夏型

2024-07-20 20:00:37 | 花と虫
5月10日の公園散歩、
花壇の中を歩いていると
セリ科の白い花にシシジミチョウが舞い下りてきました。


下りたあたりに近づいて見ると、
ヤマトシジミより一回り大きなシジミチョウが
「オルレアホワイトレース」の名がある白い花にとまっていました。
春型のトラフシジミです。
全国に生息しますが、数はそう多くなく、
特に市街地では見ることのあまりない蝶です。


翅裏は白~明灰色と灰褐色の縞模様があり、
これがトラフ(虎斑)の名の由来です。
後翅下部にはオレンジ斑と尾状突起も見られ、洒落た翅模様です。


花から花へ移動しますが、
望遠マクでそこそこ近づいてもしばらくは逃げずに写真を撮らせてくれました。
腹部が太いので多分メスの個体です。


翅を広げてくれませんでしたが、
翅表は黒地、オスは中心が青紫色に輝きます。
夏型は7月ごろに発生、名の由来の縞模様が不明瞭になります。


同じ花壇、
キク科の白い花にキタテハが吸蜜していました。
タテハチョウ科の普通によく見られる蝶の一つです。


翅を少し開きました。
翅表の地が薄茶色、5月前半ですが、早くも夏型のキタテハが発生していました。
春型(秋型)の翅表の地はオレンジ色です。

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