行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ガウラ(白蝶草)

2012-06-30 22:41:23 | 花,植物

白い蝶が枝に戯れているように見えるので,
白蝶草の日本的な名もあるガウラです。
ヨーロッパ原産のアカバナ科の多年草,
アカバナ科だからでしょうか,
閉じた花や花の芯はピンク色です。
そのせいか白花なのにどこか華やかさが感じられます。
ガウラにはギリシャ語で華美という意味があるそうです。


とても丈夫な草であり,野生化もしています。
コンクリート道路の隙間で
仲間数本とともに花を咲かせていたガウラ,
日の光を受け白とピンクがきらきらと輝いていました。


この花,名前は分かりませんが,
黄色のたくさんの花が日の光にあたり,
遠くから見ると黄色の棒が光を放っているようでした。
ご存知の方,この植物名,お教えてください。

夕風に花びら震え白蝶草
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シモツケとシモツケソウ

2012-06-29 23:32:09 | 花,植物
下野の国(現在の栃木県)で最初に発見されたので,
その名がついたシモツケです。




花の様子,咲く時期も紫陽花に似ているように思えて,
アジサイの仲間と思っていましたが,
シモツケはバラ科の植物でした。
しかし,バラ科の花とはどこか違うようにも思われます。
写真上は咲いて間もないシモツケの花,
下はしばらく経ったもの,
やはり花は咲きはじめがきれいに感じます。


北海道から九州にかけて,日本各地の山野に自生していますが,
園芸用としてもよく使われ,
6月,梅雨入りの声を聞くと街路の植え込み,
公園の低木,庭に咲いているのをよく見ます。
花色はピンクと白の2種があり,
その2色が一緒に咲いていました。




シモツケが木本であるのに対し,シモツケソウは草本,
クサシモツケとも呼ばれます。
シモツケと同じバラ科シモツケ属,
花色もピンクと白の2色,花の形もシモツケに似ています。
この二つ,大きく違うのが葉の形,
シモツケが細い卵形の普通の葉に対し,
シモツケソウは5~7裂の掌状の葉です。

しもつけや雨に降られてバスを待つ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美容柳(ビヨウヤナギ)と小坊主弟切(コボウズオトギリ)

2012-06-28 20:35:06 | 花,植物

(美容柳)

(金糸梅)
6月に入り,公園の低木に,街路の植え込みに,
黄色の鮮やかな花をよくが目にします。
オトギリソウ科のビヨウヤナギ(美容柳)
あるいはキンシバイ(金糸梅)のどちらかです。


よく似た樹姿,花を持ち,遠目での区別が難しいこの二つですが,
近くで見れば,花がよく開き,無数と思えるほどの長い雄蕊が
花からはみ出しているのがビヨウヤナギです。




そのビヨウヤナギに比べ,花は小さく,花の形も異なりますが,
同じような雄蕊を持つ黄色の花がありました(6/10)。
花色,特徴のある雄蕊からして,
ビヨウヤナギの仲間,オトギリソウ科の植物であると思われます。
調べた結果,コボウズオトギリ(小坊主弟切)と知りました。 


花の中心にある丸い小さな玉を
小坊主に見立てたのでしょうか。
その玉は成長して写真のようなつややかな紅い実になります(6/24)。
この実を小坊主と見立てたのでしょうか,
いずれにしても花の中心の玉がコボウズの名の由来に思われます。
ビヨウヤナギの実は見たことがありませんが,
コボウズオトギリにはこんなにたくさんの実ができます。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゼニアオイにゼニバアオイ

2012-06-27 22:01:20 | 花,植物

砂利がまかれ,駐車場に使われている空き地,
砂利の隙間の土から伸びた草茎に
薄紅色の小さなラッパ状の花を見つけました。
葉や花の形から推定するとアオイ科の草に思われます。
ネット検索をしてみると,ゼニバアオイがヒットしました。


ゼニバアオイはユーラシア大陸原産の帰化植物,
昭和20年代に帰化が確認され,
いまは,日本全国に分布しており,
道端,空き地,土手などやや乾いた場所に雑草化しています。




こちらはゼニバアオイから一字少ないゼニアオイ,
草野に自生しているように咲いていました。
ゼニバアオイもゼニアオイもアオイ科ゼニアオイ属の二年草,
名だけではなく,植物分類上でも仲間です。
ゼニアオイは江戸の時代には日本に渡来しているようなので,
日本ではだいぶ先輩の植物になります。
また,花もたくさんつき,一つ一つの花も色濃く大きく,
園芸品としても十分価値があります。


ゼニアオイは栽培もされていますが,
野生化,群生化しているものも多くあります。
田植えの終わったばかりの畦道にゼニアオイが咲いていました。
ゼニアオイの名は,
この花を植えると豊作になり銭が儲かるということではなく,
花が銭の大きさほどの小さなアオイだからのようです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フウリンソウ,ジキタリス

2012-06-26 23:41:20 | 花,植物
一昨日掲載のホタルブクロとほぼ時を同じく,
ホタルブクロによく似た花を花壇に見つけました。


風鈴草(フウリンソウ),
ホタルブクロと同じキキョウ科ホタルブクロ属の草です。
釣鐘状の花の形はとてもよく似ています。


しかし,ホタルブクロが花を下向きにつけるのに対し,
フウリンソウは横向き,上向きに花がついています。
花色も原色に近く,鮮やか,
見た印象はだいぶ異なります。


ジキタリスも一つひとつの花の形,
花のつき方はホタルブクロに似ています。
しかし,ジキタリスはゴマノハグサ科,
ホタルブクロとは親戚関係はないようです。


ヨーロッパ原産の観賞用植物,
英名はfox glove,これを直訳して
キツネノテブクロという別名があります。
狐の手はこんな形をしているようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツユクサの仲間

2012-06-25 21:52:06 | 花,植物

会社までの毎朝の通勤,
渋谷の住宅街を通ります。
その通勤道,学校の裏庭から柵をはみ出して,
トキワツユクサ(常盤露草)がその白い清楚な花を見せていました。


南アメリカ原産の帰化植物で
昭和の初期に園芸用として,導入されたそうです。
やや湿った日陰に適性があり,
都会のビルの谷間の空地などにも雑草化しています。
名前のとおりツユクサの仲間,
常盤の名は葉が常緑であるからのようであり,
花期は4月中ごろから6月末ごろまで,初夏の花になります。


トキワツユクサと同じく,ムラサキツユクサも初夏に咲きはじめ,
やはり明治の時代に日本に持ち込まれた帰化植物です。


ムラサキツユクサは栽培もされていますが,
野生化しているものも多く,他の雑草のなかに,
赤紫と青紫,その艶ある花が眼を引きます。


美しい青色の花をつけるツユクサは上の二つとは違い,
夏から秋に咲く花そして日本在来の種になります。
ツユクサは露草,季語では初秋の花ですが
早いものは6月ごろから花をつけるようで,
写真は今年初めて見たツユクサです(6/17)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蛍袋(ホタルブクロ)

2012-06-24 21:32:22 | 花,植物

梅雨に入り,ホタルの便りが聞かれる頃になると,
ホタルブクロの釣鐘状の花が
野のあちらこちらに咲きだします。


キキョウ科の多年草,
もともとは山野に自生する山野草ですが,
花の形がおもしろくそしてきれいなので
園芸用としても使われるようです。
上は我が家の庭に咲いたもの,
別に植えたわけではありませんが,
どこからか種がきたのか,この淡いピンク色の
花の長さが少し短いホタルブクロが毎年咲きます。


今年は,ちょうど花の時期に歩くことが多かったせいか,
野にたくさんのホタルブクロを見ることができました。
多摩地区の丘陵地帯には
こんな植物がまだまだ自生しているようです。
この花の中にホタルを入れて遊んだのが名の由来といわれていますが,
ホタルが復活して,また,そんな遊びができるようになればうれしいものです。




この辺に自生しているホタルブクロ,3種の花色がありました。
赤紫色,白そして淡いピンク色です。
関東には赤紫が多く,
関西は白が多いと書かれているものがありましたが
一番多く見たのは淡いピンク色でした。
ひょっとして,この淡いピンク色,
赤紫と白の混種でしょうか,
また,まだ見たことはありませんが,
ネットなどの写真を見ると,
園芸種でしょうか,青紫色のホタルブクロも存在するようです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナデシコの仲間

2012-06-23 23:24:20 | 花,植物

6月になり,野や民家の周辺に
急に目に付くようになったムシトリナデシコです。




ナデシコ科のもともとは観賞用に持ち込まれた多年草ですが,
日本に適応し,繁殖力もかなり強いと思われます。
紅色でよく目立ち,オオキンケイギクに負けないほどよく目にします。
ナデシコジャパンもアメリカやドイツ,スウェーデンなど
大柄なチームにも負けないほど強くなりました。


ムシトリナデシコと食虫草を思わせる名ですが,
小さな花を茎頂にたくさんつけ,
可憐で美しい花です。
鑑賞用に持ち込まれたときはやはりそのような評価だったのでしょう,
コマチソウ(小町草)の別名があります。


こちらはムシトリナデシコと並ぶように咲いていたホザキマンテマ,
ムシトリナデシコと同じナデシコ科マンテマ属の野の花です。
やはり帰化植物でいまは雑草といわれる部類の小さな花ですが,
こうしてアップにしてみるとすてたものではありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カタバミとタカラダニ

2012-06-22 22:03:38 | 花,植物

どこにでも見られるカタバミ,
黄色の花がカタバミでこの薄紅色がムラサキカタバミです。
もともとは園芸用として持ち込まれた帰化植物,
それが野生化して広がっていますが,
色合いもよく春から初夏の野を彩っています。




この花,適用環境が似ているのかも知れません。
ドクダミの花と一緒にあるのをよく見ます。
白と緑のドクダミに薄紅色のムラサキカタバミがよく合います。
下の写真は花色が濃い紅色です。
ムラサキカタバミより群生して花をつけるイモカタバミと思われます。


住宅街の道端に咲いていたムラサキカタバミ,
ちょうどよい花数だったので撮ってみましたが
よくみると,この薄紅の花に真っ赤な小さな虫が確認できます。


その真っ赤な虫のあたりを拡大してみました。
これ虫ではなく,タカラダニというダニだそうです。
5月~7月ごろ限定で,
住宅のベランダやブロックなど,
コンクリートの上でよく確認されるダニです。
刺したりする直接の被害はありませんが,
あまりにも紅く,よく目立つので,
行政には不快害虫としての苦情がよく寄せられるそうです。

ふと,こんなに見事な赤そしてたくさん発生するダニ,
集めて天然の色素でも抽出できないかと考えてしまいました。
実は,食品や化粧品などたくさんの製品に使われている
コチニールといわれる紅い色素,
植物につくガイガラムシから抽出された天然色素なのです。
インカ帝国の時代から,いろいろと使われていたこの色素,
たくさんのデータがとられ,色素成分については,
科学的には安全性が証明され,世界的に使用が認められています。
最近,このコチニールを使用した製品で,
かゆみなど,場合によっては呼吸困難を伴う
急性アレルギー反応を引き起こす可能性があるとして,
消費者庁から注意喚起を促す文書が出されました。
アレルギーはいろいろな原因で起こる可能性があり,
よくは分かりませんが,
原因は色素と一緒に抽出された
特定のたんぱく質にあると考えるのが妥当と思われます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニワゼキショウ

2012-06-19 18:24:48 | 花,植物



庭の小さな芝地,芝だけではなく,
小さな雑草がいろいろ生えています。
小さな花を咲かせている草もあります。
ニワゼキショウもその一つ,
たまには草取りをしようとしゃがみこみましたが,
きれいに咲いているので,抜く前に写真を撮ってみました。


庭石菖(ニワゼキショウ)の菖の字から想像されるように,
こんなに小さな草ですが,アヤメ科の植物なのです。
北アメリカ原産の帰化植物,
芝だけではなくいろいろな草の中でも花を咲かせます。


花色は上のように白色と赤紫色がありますが,
その二色が混じって咲いていました。
もともとは園芸用に持ち込まれただけに,
小さいけれどなかなかきれいな花です。


アヤメ科ということで,もう一枚,
道端に半ば自生していたハナショウブです(6/13)。
ハナショウブは6月の花,水辺が似合う花ですが,
カキツバタとは違い,水辺でなくとも生育します。
アヤメ,カキツバタ,ハナショウブとよく似たアヤメ科の花たち,
アヤメは網模様,カキツバタは白の目形模様,
ハナショウブは黄色の目形模様と花弁基部の模様で判別ができます。
写真,きれいな黄色の目形模様があります。
(6月2日本ブログ参照)
まだ6月というのに台風が日本直撃です。
今,外はすごい雨と風,今日は早めに帰ってきて正解です。
明日から3日ほど出張予定だったので心配でしたが,
早めに通過してくれるようなので,その点は安心です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする