行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

コバンソウ・ヘラオオバコ

2012-05-31 22:13:17 | 花,植物
どちらも春から初夏,道端や荒地などに群生して,
花らしからぬ花を咲かせるコバンソウにヘラオオバコ,
姿,形がおもしろく,どこか眼を楽しませてくれる雑草の花です。


コバンソウ(小判草),
その名のとおり,小判に似た形の小穂をつけるイネ科の一年草,
明治時代に鑑賞用として渡来したそうですが,
いまは雑草として,たくましく生き続けています。


小穂が稔ってくるとだんだんと黄金色を帯び,
まさに小判のように見えます。
またこの実を米俵にみなして,
タワラムギの別名もつけられています。
黄金色のこの穂と上の青々とした穂,同日のものです(5/13)。
成長に固体差がある植物のようです。




ヘラオオバコ,
こちらもおもしろい花です。
春,葉の間から長い花茎を伸ばし,
その先端に小花序を穂状につけ,
雌蕊,雄蕊の順にそして下から上へと花を徐々に咲かせます。


これも江戸末期に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物,
道端,野原,河原など
いまやいたるところに見られるヘラオオバコです。
多年生草本であり,毎年,根が残ることに加え,
たくさんの花を咲かせ,たくさんの種ができ,
繁殖力はかなり強いようです。
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マツバウンランとリナニア

2012-05-30 22:35:01 | 花,植物

ちょうど一月前の写真になります。
自宅近くの日当たりのよい道の端,
舗装との境目,他の雑草より道際を選んで,
ひょろひょろと伸びた茎に小さな薄紫の花が咲いていました(4/29)。


マツバウンランです。
桐と同じゴマノハグサ科,
花も同じような薄紫色です。


北アメリカからの帰化植物ですが,
荒地や芝地など背丈の大きな草が生えない場所を選んで,
時には群生地を作り,全国的に広がっているようです。
ウンランに似ていて,葉が細いので松葉海蘭,
学名はLinaria canadensisとリナリアの名が使われています。


そんなわけで急遽,リナリア,
別名,姫金魚草を探してみました。


リナリアはマツバウンランと同じくゴマノハグサ科,
3月末から5月まで咲き続けている寿命の長い花です。
マツバウンランが薄紫―色に対し,
こちらはいろいろな花色が開発されており,
色とりどりの花が花壇を彩っています
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ユリノキの花

2012-05-29 22:38:35 | 花,植物

街路のユリノキ,
下から見るとなかなか気がつきませんが,
高台に上り,横から見ると花をたくさんつけていました(5/20)。


まだチューリップが一般に広まっていない明治の時代,
この花を見て百合の木とつけたのが名の由来のようです。
今なら,間違いなくチューリップの木になると思えるほど,
百合よりチューリップに似ています。
しかし,毎日のように見ているこの街路樹にこんな花が咲くとは驚きです。


チューリップのように花は上を向いて咲きます。
蘂を写そうとしてみましたが,
横からや下からでは蘂は見えません。
葉の形を半纏に見立てて,
別名は半纏木,同じ観点からヤッコダコの木とも呼ばれるようです。
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アマドコロとホウチャクソウ

2012-05-28 23:09:27 | 花,植物
雑木林下の草はらに
同じような白い鐘形の花をぶらさげた植物を見つけました(5/12)。
アマドコロとホウチャクソウです。


アマドコロ(甘野老),
日本各地の山地などに自生するユリ科植物,
茎や根茎に甘みがあり,
根茎がやまいもの一種の野老(トコロ)に似ているのでこの名のようです。
また,山菜としても利用されるようです。


葉がきれいなので,主に観葉を目的として,
園芸品としても使われます。


写真を撮ってから気がついたのですが,
上の写真の右上の茎の部分に動物のような物体が歩いています。
足もしっかりあるです。
色あいからはナメクジ,カタツムリ仲間のように思えますが,
これ,なんでしょうか。


ホウチャクソウ(宝鐸草),
これも日本全国に分布し,
雑木林の樹間などに生育するユリ科の植物,
宝鐸草の名の由来は花の形が寺院などの軒先に
飾る宝鐸に似ているからのようです。


花の形だけを見るとアマドコロにそっくりですが
花の付き方が違います。
アマドコロは2列縦隊で連なるように花がついていますが,
ホウチャクソウは数個の花がまとまって咲いています。
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桐の花

2012-05-27 21:50:58 | 花,植物

日本国の紋章,桐紋で有名な桐,
高級箪笥の材料としても有名です。
そんなところから高貴なイメージのある桐の木,
花も高貴なイメージの紫色です。


花の咲く前,
冬の間ずっと薄茶色の蕾が
たくさん付いている姿はなにか不気味ですが
花が咲くと美しい姿に変わります。


その不気味な蕾から花はこんなように,
出てくるようです。
木なのに,日本国の紋章なのに,
なぜかゴマノハグサ科,
金魚草やマツバウンランなどの草と同じ科になります。


こちらはライラック,
モクセイ科でゴマノハグサ科ではありませんが,
花の咲き方,花色などが桐に似ているように思えます。
北国の代表的な花,
今,札幌ではちょうどライラック祭の最中のようです。
写真は東京にて,
桐もライラックも5月のゴールデンウイークです。
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モミジバフウのはな

2012-05-26 23:30:42 | Weblog

街路樹によく見られるモミジバフウ,
漢字で書くと紅葉葉楓です。
ちょっと見ぬまに葉がすっかり茂り,
そして,花らしきものがぶら下がっていました(5/13)。


歩道橋に登り,ほぼ真横からその花を撮って見ました。
先端に確認できる黄色,多分蕊と思われます。
やがて,秋にはこのままの形の実ができます。


紅葉葉楓,字画の多い漢字が並び,くどいと言いたくなります。
しかも,紅葉と楓の両方の文字を持ち,
葉はモミジのような形をしているのに,カエデの仲間ではないのです。
マンサクの仲間だそうです。
そんなモミジバフウはアメリカ原産,
この木はカタカナで書いたほうが似合います。


そのモミジバフウ,雌雄同株の植物だそうです。
実と同じ形なので,上の丸い花は雌花と思われます。
すると雄花はどこにあるのか,
4月の中頃撮った,まだ芽生えの時期の
モミジバフウを引っ張りだして見ました。


上に伸びた葉とは思えない紅色の部分,
これが雄花だったのです。
そして,この写真よくみると,
新葉の横にできたての雌花が確認できます。
もうこの時期に雌花も誕生していたようです。
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トチの花

2012-05-25 22:29:38 | 花,植物

トチと書くより栃と書いたほうが似合う栃,
しかし,栃の花と書くと相撲取りの四股名のようになってしまいます。
こんな日本名の植物,漢字にするか,
それともカタカナがよいのか迷ってしまいます。


そんな栃の木に大きな葉が出て,
気がつけばもう花が咲いていました(5/13)。


栃の花を見上げ,そのまま空を見れば筋雲が,
名も姿も素朴な栃の花とぼんやりとした空に雲,
のどかな初夏の日です。


すぐ近くの合歓の木もやっと眠りから覚め,
他の木々にかなり遅れてますが,新芽を出していました。
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夕刻の噴水

2012-05-24 22:56:21 | 風景
昼の会合の帰り,
ほろ酔い気分で駅からゆっくりゆっくり
坂道を上り公園の道を歩いてきました。


昼の時間がずいぶんと長くなった5月ですが,
気がつけばまもなく5時,
西に傾いてきている日が小さな噴水を照らしていました。


角度を変えて池の隅に行くと,
暗闇でスポットライトをあてたようです。


まだ5月の5時前,周囲は明るい昼の世界です。


小さな池を一周,
真正面から普通に撮るとこんな感じです。
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羅生門葛に垣通し

2012-05-23 22:20:32 | 花,植物
同じような形の花を同じような時期につける
ラショウモンカズラとカキドオシ,
いずれもシソ科の植物です。


山地の林内のやや湿った場所に
シソ科にしては大きな紫色の花をつけるラショウモンカズラ。


おもしろい花の形をしていますが,
この花の形を羅生門で渡辺綱が
切り落とした鬼の腕に見立てて,


羅生門葛の名前がつけられたそうです。


カキドオシは日本全土に自生する多年草,
メジャーな草ではないと思っていましたが,
決して珍しい草ではないようで,
4月下旬,道端に眼をやりながら歩いていると
ここ稲城でも時々眼にしました。


草を乾燥させたものは生薬となり,
子供の疳の虫に効くということで,
別名,カントリソウの名前も付けられています。
また,糖尿病や腎臓病にも効能があるようです。
生薬になる薬草といわれるもの,山奥でなくとも,
普通の野にもけっこうたくさんあります。
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キイチゴの花

2012-05-22 21:41:53 | 花,植物
4月から5月,何気なく写したキイチゴの花,
まとめて見ると5種類ありました。


(クサイチゴ)
日本全国の低山,丘陵の人里近くに見られるクサイチゴ,
クサの名がつきますが,
草本ではなく木本です。
丈が短いのでこの名がつけられましたが,
クサイチゴはキイチゴなのです。


(モミジイチゴ)
山野の日当たりよい道端などに自生するモミジイチゴ,
葉がモミジ型なのでこの名があります。
花が下向きに地面近くに咲くので
なかなか蘂を写しづらい花です。
4月8日の写真になります。


(カジイチゴ)
関東以西の太平洋側の沿海の山地に生育する梶苺(カジイチゴ),
葉が梶の木に似ているのでこの名だそうです。
4月30日,浅草寺の庭でカジイチゴの名を知りました。


5月になり,いつもの散歩道に見つけたキイチゴの花,
この大きな葉を見てすぐにカジイチゴとわかりました。


(ニガイチゴ)
鶯の鳴き声につられて入った藪の中に咲いていました(4/22)。
キイチゴの花にしては少し小さめです。
何の花かわかりませんでしたが,葉はイチゴのようで棘もあります。
調べているうちに,苦苺(ニガイチゴ)と知りました。


(ナワシロイチゴ)
イチゴの花には珍しい紅色の花です。
まだ蕾のように見えますが,この花これ以上開きません。
これで咲いている状態です(5/20)。
6月下旬,この中では一番遅い完熟となります。

山かげに白い輝きクサイチゴ
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