行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラ

2013-08-31 20:25:35 | 昆虫

高木の葉影に見慣れない蝶を見つけました。
小鳥同様,広葉樹の中を動きまわる蝶を撮るのは難しく,
シャッターチャンスを探っているうちに
どこかへ飛んで行ってしまいました。
一枚だけ撮った写真,
調べて見るとゴマダラチョウでした。


ここからの写真は,
同じゴマダラの名を持つアカボシゴマダラの夏型になります。


もともと,日本本土にはいない蝶でしたが,
十数年前,神奈川あたりで,
愛好家がかなりの数を放蝶したと思われ,
それが定着し,勢いよく増えています。




今では東京の多摩地区でも時々見かける蝶です。
在来のゴマダラチョウは減って,
外来のアカボシゴマダラが
増え続けているということになります。


幼虫の食草はエノキの葉であり,
雑木林の周辺にいることが多いようですが,
住宅地や公園などにも見られます。
上4枚は住宅横の小さな林,
すぐ上は城山公園内の木にいたものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャコウアゲハ♀

2013-08-30 20:17:56 | 昆虫

稲城駅近くにある恵の里山の草地,
クロアゲハのように思えるが黒が少なく,
彩度の低い黄色の多い珍しい色合いのアゲハチョウを見つけました。
道上の草原の中を翅を小刻みに動かしながら
少しずつ移動を繰り返していました。
なんとか全身を写したいと思いましたが草が邪魔して撮れません。
そのうち,がけ下へ消えて行ってしまいました。
それでもどうにか写した一枚,
ジャコウアゲハの♀のようです。


それから2,3日後,
上谷戸親水公園の川べりを歩いていると
川岸に先日見たのと同じ色合いの蝶,
ジャコウアゲハの♀をまたもや見つけました。
吸水行為をしていたようです。


ジャコウアゲハの♂は黒地に紅い斑と黒系のアゲハチョウそのもので
♀と翅色が大きく違うのがジャコウアゲハの特徴です。
ジャコウの名も♂の腹部に麝香の香があるからだそうです。
この蝶,ウマノスズクサという草を食草としていますが,
この草が少なくなってきていることもあり,
個体数の多い蝶ではないようです。


このウマノスズクサにはアリストロキア酸というアルカロイド毒があります。
ジャコウアゲハがこの草を食べることにより,
ジャコウアゲハ自身も体内にこの毒を有することになり,
他の生物から襲われにくくなります。
その結果,この蝶は俊敏に動く必要がなく,
ゆっくりと優雅に飛翔するのだそうです。




ジャコウアゲハの花にとまる姿がありません。
ジニアにとまるアオスジアゲハを追加します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナミアゲハ

2013-08-29 20:27:36 | Weblog
一般に揚羽蝶というとこのナミハゲハを指します。
もっとも普通に見られるアゲハチョウです。




チェリーセージの小さな花にナミアゲハがきました。
花にとまるスペースがなく,
飛翔をしながら,そして前脚を茎に置き体を支えながら,
蜜を吸っています。


ラベンダーの花にきたナミアゲハ,
6本の脚で茎にとまってはいますが,
羽ばたきをして体を花の上方に保ちながら,
蜜を吸っています。
そして,左右上下,計4枚の翅が別々に動いていることが分かります。


羽ばたきをしながらラベンダーにとまるナミアゲハ,
横からとってみました。
昨日のナミアゲハと比べると翅がくすんだ黄色です。
そして,前翅の付け根部分の模様が違います。
黒い線がはっきりしているのがナミアゲハで,
黒く塗り潰したようなのがキアゲハです。


水辺に来て吸水をするナミアゲハ,
夏の暑い日,多くのアケハの仲間はこの吸水行為をします。
水分そしてミネラルの補給目的のようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キアゲハ

2013-08-28 20:05:25 | Weblog
地味なセセリ蝶からアケハチョウに変わりますが,
蝶の写真が続きます。


アケハチョウに種類は多くありますが,
一般に揚羽蝶と呼ばれているのは野や平地に多く見られるナミアゲハ,
そのナミアゲハによく似ていて,
名のとおり黄色がより鮮やかで,
翅模様もよりきれいなのがキアゲハです。


ナミアゲハほど多く見られませんが,
野を歩いているとそして庭にも時々現れてくれます。


上3枚,庭の花に来たキアゲハ,さっそく庭に下り,
カメラを向けてみました。


野の草原で翅を広げていたキアゲハ,
翅色の黄色がやや鈍くナミアゲハかと思いましたが,
翅模様からキアゲハです。


黄バナコスモスにきた黄アゲハ,
翅をはばたきながら,蜜を吸っていました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の花とイチモンジセセリ(2)

2013-08-27 20:00:12 | 花,植物
イチモンジセセリのとまる花壇の夏の花です。




黄色のキバナコスモスとイチモンジセセリ,
花芯の大きな蕊と透き通るような花びらが特徴の花です。
この花には蝶が集まります。


長い間花をつけているルドベキアです。
花びらが少し下に垂れた姿が特徴です。


咲き始めのハナトラノオにも
早速イチモンジセセリが来ていました。


星のように五角形の真っ赤なペンタスの花です。


垣根のアベリアの花に
イチモンジセセリがぶら下がり,蜜を吸っていました。


オレンジ色の花,
ヒャクニチソウの一種です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の花とイチモンジセセリ(1)

2013-08-26 19:59:23 | Weblog
8月になるとイチモンジセセリが多数発生するようです。
花壇そして野に咲く夏花に
その姿がたくさん見られます。
セセリ蝶の3回目,4回目,
今日と明日はいろいろな夏の花にとまるイチモンジセセリです。
蝶と花の両方をアップに写してみました。




センニチコウ(千日紅)とイチモンジです。
長い間咲き続けるのでこの名があります。
一見,花はムラサキツメクサに似ていますが,
マメ科ではなく,ヒユ科の一年生草本,
千日草とも呼ばれます。


そのムラサキツメクサにとまるイチモンジセセリ,
正面から顔を強調してみました。
口から管(口吻)を伸ばして,蜜を吸っているのがよく分かります。


紅いバーベナにとまるイチモンジセセリ,
口吻〈こうふん〉が花の中心に命中しています。


ヤリゲイトウの花にも蜜がたくさんあるようで,
イチモンジセセリが集まっています。


野に咲いていた西洋ハッカにもイチモンジセセリがいました。


紅い花が続きましたが黄色の花,
キクイモモドキです。


これも黄色の花,
11月から5月ごろまで咲くフユシラズに似ていますが,
いまは8月,名が分かりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キマダラセセリ

2013-08-25 19:44:16 | 昆虫
再びセセリ蝶,キマダラセセリです。
草原で見るセセリ蝶,ほとんどはイチモンジセセリでしたが,
キマダラセセリにもたまに出会えます。




草の葉にとまるキマダラセセリ,
この翅裏を見るとなるほどと思えるネーミングです。


これもキマダラセセリ,
個体によりずいぶん翅色,翅模様が違うと思っていましたが,
これは翅を少し開いた翅表でした。




この2枚同一個体です。
セセリ蝶の多くは翅表をなかなか見せてくれませんが,
キマダラセセリは両方を同じように見せてくれるようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムラサキシジミ,ルリシジミ

2013-08-24 20:09:51 | 昆虫

草むらの中に小さな蝶を見つけました。
シジミ蝶のようですが,初めて見る蝶です。
早速,写真を撮り,調べてみるとムラサキシジミでした。


常緑林の周辺などによく見られるシジミチョウの一種,
そんなに珍しいものではないようです。
翅裏は年季の入った木材のような地味な茶色ですが
翅表は名のとおりきれいな青紫なのだそうです。
そのことを知らず,翅表を見ないで,
その場を去りました。


同じくシジミチョウの仲間,
ルリシジミです。
翅裏は灰色の地に黒斑が多く見られ,
ヤマトシジミによく似ていますが,
ヤマトシジミに比べて全体が白ぽく,
斑の数,分布もヤマトシジミとは違います。


雄は翅表がきれいな瑠璃色をしているので
ルリシジミの名がありますが,
この写真では頭部,腹部,
そして胴体に近い翅裏部分にも瑠璃色が認められます。
翅表をなかなか見せてくれませんでしたが
雄の個体と思われます。




いずれも草にとまっているルリシジミ,
上は翅表が少し覗け,黒色をしています。
メスの個体です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギンイチモンジセセリ

2013-08-23 19:32:26 | 昆虫
夏の暑い盛りですが,
草場や花畑を覗くと
たくさんのセセリ蝶がいるのが見られます。
その中で,圧倒的に多いのがイチモンジセセリ,
しかし,時々,ギンイチモンジセセリのように
珍しいセセリ蝶に出会うことができます。


多摩川の河原の土手の草原,
目の前を飛ぶ小さな蝶,
明るく白ぽい翅色そして飛び方が他のセセリ蝶とは違います。
とまるのを待って写して見ました(8/19)。
ギンイチモンジセセリです。


日本全国に分布していますが,
ネットの昆虫エクスプロラーによると,
見かける頻度は野原に★一つだけとなっています。
個体数のあまり多くない,珍しい部類の蝶に思われます。
年2回発生し,最初に5~6月に発生するものは翅に
銀色の筋がはっきりとあり,ギンイチモンジの名があります。
写真は2回目の発生のもの,その筋が薄く白色ですが,
それでも翅模様はきれいです。
顔,胴体などの体型はすっきりとしており,
よく似た名のイチモンジセセリとは大きく違います。


これは上谷戸親水公園にて,
イチモンジセセリに似ていますが,
翅裏の白斑の模様からミヤマチャバネセセリと呼ばれるセセリ蝶です。
これも見ることのあまりないように思います。


これは首から頭部が緑色のセセリ蝶,
イチモンジセセリなのだと思いますが,
他のイチモンジセセリよりきれいに見えます。


濃い茶色のセセリ蝶,
コチャバネセセリでしょうか。
セセリ蝶の種類の判断は微妙で難しいものがあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミンミンゼミなど

2013-08-22 20:07:53 | 昆虫
東京で見られる蝉,
一昨日,昨日のニイニイゼミ,ヒグラシに続いて,
ミンミンゼミ,ツクツクホウシそしてアブラゼミを載せます。


蝉の写真は木の幹と蝉本体だけになりがちですが,
モミジの葉を背景にぼかして,光も入れ,
ミンミンゼミが撮れました。
お気に入りの蝉の写真になりました。


これもミンミンゼミ,
翅が透明,頭部に青緑色があるところなど
昨日のヒグラシに似ていますが,
ヒグラシに比べ緑色がより強く,
体型が全体的に太く,大型です。


「ミィーンミンミン」とかん高く澄んだ鳴き声,
映画などで夏の情景を現すのに,
この鳴き声と夏雲がよく使われます。
高いところにとまっているイメージのある蝉ですが,
写真はいずれも低い位置にとまってくれて近くに撮れました。


8月の中頃,5種の中では一番遅く発生する蝉です。
「ツクツクホウシ,ツクツクホウシ」と鳴いているように聞こえるので
そのままツクツクホウシの名があります。
ホウシゼミとも呼ばれます。


アブラゼミ,
この辺では一番多く見られる蝉です。
いまの時期,道を歩くと街路樹からこの蝉が何匹も飛び出してきます。
アブラゼミの名はその鳴き声が油を鍋で熱したときに撥ねる
「ジリジリ」という音に似ているからだそうです。
たくさんい過ぎて,翅が不透明で美しさがないように思え,
私の中では一番ランクが低い蝉ですが,
翅が不透明な蝉は世界的には珍しいそうです。


このアブラゼミ,
我が家の狭い庭にも抜け殻がたくさん見つかりました。
2本ほど植えたトマトの苗,
その支えに結ばれたビニール紐にも抜け殻がありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする