行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

10月末日のトンボなど

2025-01-25 20:00:43 | 昆虫
10月末の散歩道に撮ったトンボなど昆虫を集めてみました。


コノシメトンボのオスがいました。
成熟すると、頭部まで真っ赤になります。
その色あいはナツアカネのオスに似ますが、翅先端に濃い褐色斑があり区別できます。


8月から赤くなっていたリスアカネのオスが
さらに赤色を濃くして、まだ頑張っていました。
このアカトンボも翅先端に褐色斑があります。


翅先端に褐色斑があるアカトンボのメスも写しました。
胸の黒条斑がよく見えないので、
コノシメかリスか判定に迷います。
多分、コノシメトンボです。


秋の青空にアキアカネのオス。
この秋はアキアカネを含めアカトンボの数が少なかったようです。
今年は秋が暑かったので特別としても、毎年少なくなっていくようにも


あと2日で11月、
アカトンボ以外のトンボの姿はほとんど見られなくなりましたが、
オオアオイトトンボはまだいました。
珍しく草の中ではなく、道横の石にとまっていました。


山の草道に体色の違う雌雄オンブバッタがいました。、
おんぶをしている草色の大きいほうがメスで、茶褐色の小さいのがオスです。
それにしても雌雄で大きさがずいぶん違います。


クズの葉を集団で大胆に食い荒らしているハムシを見つけました。
クズクビボソハムシとのこと、
図鑑にも載っていない初めて写すハムシです。


クズクビボソハムシは中国原産の外来種、
2016年に東京都目黒区で初めて確認され、
急激に 分布を広げているクズの葉だけを食べるハムシです。
成虫は葉の表から穴をあけて食べ、
幼虫は葉裏から、 集団でクズの葉を食べつくします。
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アゲハチョウとツマグロヒョウモン

2025-01-16 20:00:17 | 昆虫
10月20日の公園の花壇、
ナミアゲハと雌雄ツマグロヒョウモンもいました。


10月も下旬になりましたが、
アゲハチョウ(ナミアゲハ)が花壇の花で元気に翅を広げていました。
11月になると姿が見られなくなるアゲハチョウです。
今年最後に見るアゲハチョウになるかも知れません。


翅に傷みがなく、発生してから時間の経っていない秋型の個体です。
春型は全体的に白色部が多く、白っぽく見えます。
夏型は翅下部のオレンジ色や水色がなくなり、全体的に黒っぽくなります。
秋型はその中間の色になるそうです。
ナミアゲハ、発生の時期により微妙に体色を変えます。


花は赤色のジニア(百日草)、
今年は秋が暖かいこともありますが、
7月ごろからずっと、百日以上花をつけているように思います。


黄色のジニアにツマグロヒョウモンのオスが吸蜜していました。
すぐ近くによっても逃げずにとまっていました。
夏の時期ほど勢いがないようです。


レンズは近寄れて、手振れ補正がついている軽量の望遠ズーム。
前玉が小さく、F値が大きく、明るい場所でしか使えませんが、
はまるときれいな絵が出てきます。


マリーゴールドの花に、
ツマグロヒョウモンのメスがいました。
メスは夏のものでもゆっくりと飛び比較的近寄れるのですが、
秋のものはさらに近くに寄れて撮れます。


コスモスの花にもツマグロヒョウモンのメスが吸蜜していました。
前翅表の先半分が紫黒色で、その中に大きな白紋が見られます。
オスに比べて派手な翅色のメス、
タテハチョウ科の毒蝶「カバマダラ」に擬態しているといわれています。
カバマダラは日本では、奄美大島以南の南西諸島に分布する南方系の蝶です。
今や関東地方でもごく普通種のツマグロヒョウモンですが、
もともとは南方系の蝶であり、50年前は関東地方には生息せず、見られませんでした。
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花壇でアキアカネ

2025-01-15 20:00:05 | 昆虫
10月20日、
市民祭りが行われていた中央公園、
その賑わいのすぐ後ろの花壇にアキアカネを数匹見つけました。


アカトンボの代表的存在であるアキアカネです。
2024年は9月、10月の気温が高く、
アキアカネが避暑地の高地から低地に戻って来るのが遅れていて、
どこでも姿が少ないと報道されていました。


10月20日、
そのアキアカネが花壇の花柄にとまっていました。
考えて見れば、この秋初見になります。
上写真はメスのアキアカネです。


これもメスの個体です。
メスには腹部背面が褐色のままのものと赤く色づくものがあり、
こちらは赤く色づいた方になります。
見た目がかなり違います。


まだ赤色が弱いようですが
これも背面が赤くなる方のメスと思われます。


前面からアキアカネ♀。
眉斑もなく、普通のトンボ顔です。


オスもいるはずと探して見まると、
フユシラズでしょうか、黄色の舌状花に
腹部が赤いトンボがとまっていました。
アキアカネのオスと思われます。


アカトンボの種を判別するには胸側面の黒条の形態を確認します。
翅に隠れて、はっきりと写っていませんが、アキアカネ♂です。
アキアカネ♂は成熟しても胸部や頭部が赤くなりません。


ケイトウの花にとまっていたアカトンボのメス。
アキアカネのメスと思って写しましたが、
胸側面の黒条を見るとナツアカネのメスです。
この両者、メスはとてもよく似ています。
胸側面にある3本の黒条の中央、
アキアカネは先が尖がりますが、ナツアカネは平に切れることで判別できます。

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オオアオイトトンボとマユタテアカネ

2025-01-10 20:00:48 | 昆虫
10月中ばの薬師池公園の里道、
連結したオオアオイトンボとマユタテアカネを写しました。


10月14日、
林縁の小さな池横にオオアオイトンボ♂を見つけました。
今年初見になります。


オオアオイトトンボはアオイトトンボと同じく、5月ごろに発生し、
夏の間は、池周辺のうす暗い林床の草藪などで、密かに静止して生活します。
そして秋の生殖期になると、池近くの明るい草地に現れ、交尾相手を探します。


産卵は秋の夕方、気温が高い昼間に産卵せず,
気温が下がり始める夕方に産卵するそうです。
また、水面におおいかぶさった木の樹皮に産卵するという不思議な習性があります。


別の場所でもオオアオイトトンボ、
尻尾の形からこれもオスです。
一匹だけですが、腹部を丸くし、交尾のポーズをとっていました。


同日、水路の土管にマユタテアカネも連結していました。
メスは翅の先端部に褐色斑(通称ノシメ斑)のある方です。


水路の綱にはすっかり成熟したマユタテアカネのオスが
メスが現れるのを待っていました。


林縁道の草茎に翅が透明(ノシメ斑のない)な方のメス。
翅も傷み、かなりの老熟個体です。


水路の草の葉にリスアカネのオスもいました。
リスアカネは雌雄ともにノシメ斑があります。

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10月のオオセイボウ

2025-01-05 20:00:09 | 昆虫
2025年正月、
サイバー攻撃にあったとのことで突然gooブログがアクセク不能、
それもあって、今日が2025年の初ブログとなりました。


2024年10月6日、
花壇のケイトウの花にオオセイボウ(大青蜂)を見つけました。
7月~10月が観察できる時期、ほぼ時期末期になりますが、
いつ見ても金緑~金菫色の輝きの美しいハチです。


例年なかなか撮ることのできなかったオオセイボウですが、
今年は8~9月、花壇のケイトウに何回か見つけ、撮影もできました。


手振れ補正の付いていない古い望遠マクロでの撮影。
当初はピンボケと手振れ、
紅色の花との配色具合が難しく、
うまく映りませんでしたが、要領が分かってきて失敗も少なくなってきました。


ケイトウの花以外にやっととまってくれました。
緑の葉にとまり、背景も緑と黄色、
オオセイボウの金緑~金菫色がより映えて、鮮やかです。
あらためて写真を見ると、排尿シーンです。


水分不足?
180度回転して、尿を舐めようとしているようです。


大きな青い蜂と書いて大青蜂(オオセイボウ)、
セイボウ科のハチです。
体長は12~20mmと幅がありますが、
ミドリセイボウやハラハカマルセイボウなど他のセイボウに比べると大型です。


構造色、光のあたり方で微妙に色が変化しますが、
頭、胸部は緑色で背面は濃淡の青紫色そして緑色です。


「飛ぶ宝石」とも言われる美しさからは想像しずらいのですが、
オオセイボウはスズバチ、トックリバチなどの巣に寄生して幼虫を育てる寄生蜂、
人間の世界から考えると悪者です。
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アオイトトンボ、ウスバキトンボ

2024-12-28 20:00:48 | 昆虫
10月2日の昭和記念公園にて、
マクロレンズでトンボを撮りました。


こもれびの里の小さな池にアオイトトンボを探して見ました。
時期が遅いのか、今年は数が少なく、
見つけたほとんどが連結していました。


アオイトトンボ。
体色は鮮やかな金緑色、オスは成熟すると胸部と腹部に白粉を生じ、
複眼が美しい青色を帯びます。


イネ科の草の葉の上下に連結アオイトトンボと
オンブバッタのメスがいました。
3者にピントが合うように真横からねらって見ましたが
なかなかうまく撮れません。
アオイトトンボはイトトンボとしては大きく、
オンブバッタのメスとほぼ同じぐらいの体長です。


連結アオイトトンボとオンブバッタのコラボ、
おもしろい景色なので何枚か写しました。
オスにピントを合わせた一枚。


連結のオス、メスの下にさらにメスが1匹、
アオイトトンボ3匹が並んでとまっているのを見つけました。
おもしろいことにメス2匹は全く同じ形に腹部をU字形に曲げています。


笹の葉にウスバキトンボのメス。
全身が淡いオレンジ色、
お盆の頃によく見られ、延々に飛び続けてなかなかとまらないトンボです。
アカトンボに間違われますが、アカネ属でなく、ウスバキトンボ属。


少し遊んで、
カメラのシーンモードのフォトイラストを使ってアカトンボを。
翅末端に褐色斑があるので、多分、リスアカネです。
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アカボシゴマダラとツマグロヒョウモン

2024-12-06 20:00:19 | 昆虫
9月中旬の公園の散歩道で
アカホシゴマダラとツマグロヒョウモン。
両方とも雌雄がニアミスしていました。


9月15日、
まだ花の咲いていないスイフヨウ(酔芙蓉)に
アカホシゴマダラが2頭、接近していました。
外見では雌雄の判別は難しいのですが、多分、雌雄です。


しかし、それ以上に接近することなく、そっぽを向き始めました。
ナンパ不成立、やがて一羽が飛び去りました。


アカボシゴマダラはタテハチョウ科の蝶。
東アジアの広域に分布し、日本では外来種になります。
斑紋は在来のゴマダラチョウによく似ますが、
後翅の外縁に鮮やかな赤い斑紋が出現します。


公園の花壇のジニアにタテハチョウ科ツマグロヒョウモン。
こちらも雌雄が接近しましたが、
しばらくして距離を置き、それぞれがジニアの花に吸蜜していました。


ツマグロヒョウモンのオス。
ツマグロヒョウモンは雌雄で翅の模様がかなり異なります。
雄の翅表はヒョウモンチョウ類に見られる豹柄で、
後翅の外縁が黒く縁取られます。


ツマグロヒョウモンのメス。
雌は前翅の先端部が黒紫色で白い帯が横断し、
翅の中央部は橙色に黒色の斑点が散ります。


同じ花壇のペンタスの花にヒメアカタテハ。
こうしてみると、翅の模様がツマグロヒョウモンのメスに似ています。
タテハチョウ科、この蝶も雌雄で翅模様に違いが見られないようです。

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キアゲハとオオセイボウ

2024-12-05 20:04:20 | 昆虫
秋の日射しの公園の花壇にて、
キアゲハとオオセイボウを露出プラス補正で撮りました。


9月15日、
いつもの公園の花壇をのぞいてみると、
ランタナの花にキアゲハが来ていました。


ランタナはクマツヅラ科の常緑小低木、
小さな花が集まって手鞠のように丸く咲き、豊富な花色があります。
中南米原産、観賞用に栽培されますが、野生化もしています。


ケイトウの花にもキアゲハが吸蜜、
逆光だったので露出をプラス補正、明るめに写して見ました。


キアゲハ。
アゲハチョウ(ナミアゲハ)に似ますが、
より黄色味が強いアゲハです。
明るい草原などの花によく見られます。


久しぶりにオオセイボウを見つけました。
花壇にはいろいろな花が咲いていますが、
やはり紅いケイトウの花に来ていました。


オオセイボウ、
全身が金青緑色に輝く美しい蜂です。
花がうるさいので、できるだけ背景が抜けるところをねらって見ました。


紅いペンタスにオオスカシバ。
露出はプラス補正のままでシャッター、
日射しの強い順光なので、少し明るすぎました。
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クロコノマチョウの幼虫と成虫

2024-12-02 20:00:03 | 昆虫
9月初中旬の散歩道、
林縁の草原にクロコノマチョウの幼虫と成虫を写しました。


9月14日、
露草の青い花が咲いている林縁の草原に
鮮やかな黄緑色の体色で、頭部が黒覆面の愛嬌のあるイモムシを見つけました。
クロコノマチョウの幼虫です。


その頭部を大写し。
頭部には細かい毛が密に生え、1対のツノが見られます。
なんとも可愛らしい姿です。


体を丸めました。
そろそろ脱皮して、蛹になるのかも知れません。
よく見ると尻尾にもツノがあり、顔のようにも見えます。


9月7日、
藪のマメ科の草の葉にクロコノマチョウの成虫を写しました。
多分、晩年の夏型です。
クロコノマチョウには夏型と秋型があり、
夏型は秋型と比べて比較的黒っぽいとのことです。


10月中旬、
里の林間の木陰に成虫を写しました。
多分、秋型のクロコノマチョウと思われます。
幼虫は鮮やかな黄緑色ですが、
成虫は枯れ葉に擬態したような焦げ茶色、きれいとは言い難いタテハチョウ科の蝶です


これも10月中旬、
谷戸の藪地にもクロコノマチョウを写しました。
多分、秋型です。
薄暗い林や藪の中で昼間はあまり飛ばす、夕方になると林縁を飛び回ります。
枯れ葉の下などに隠れ、成虫で越冬する蝶です。
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ツチイナゴ幼虫と成虫

2024-12-01 20:00:33 | 昆虫
9月12日の散歩道、
イネ科雑草が多く生えた小さな草原に
幼虫と成虫になったばかりのツチイナゴが同居していました。


イネ科雑草の実が繁る草原にツチイナゴ(土蝗)の幼虫。
草茎に肢をかけて休んでいました。


ツチイナゴの幼虫は鮮やかな黄緑色で成虫とは体色が異なります。
しかし、複眼の下の緑~黒色の涙にたとえられる縦斑は成虫と共通、
幼虫から成虫になっても、緑色の涙を流し続けています。


ツチイナゴは成虫越冬する珍しいバッタ。
他のバッタ類とはライフサイクルが逆転、
他のバツタが成虫となる7月~9月の夏の間に孵化し、幼虫で過ごします。


まだ9月12日ですが、
草原にツチイナゴの成虫が発生していました。
幼虫と同じようにイネ科雑草の実につかまるようにしています。
後肢に青色などが入り、体色が新鮮、成虫になって間もないようです。



少し離れたところにもツチイナゴ成虫を見つけました。
独特の模様がある褐色~黄褐色のバッタで、
背中には黄白色の線が頭部から尾部まで走ります。
複眼の下には涙にたとえられる緑~黒色の縦斑があり、
胸部の側面にも黒い縦縞があります。


9月19日、
花壇のセンニンコウの花にもツチイナゴ成虫がいました。
成虫は10月ごろから現れ、冬になると草原の枯れ草の下などで越冬、
春になると再び活動し、6月頃まで生きます。
体長はオスが5cm、メスが6cmほど。


ツチイナゴの幼虫、成虫がいたイネ科雑草の草原に
クビキリギリスの成虫もいました(9/12)。
クビキリギリスも成虫で越冬するバッタ、
9月ごろに成虫が現れ、ツチイナゴと同じようなライフサイクルを送ります。


クビキリギリスはキリギリス科のバッタ。
頭頂が特徴的に尖り、口器の周囲が紅く、少し恐ろしげに感じます。
緑色または褐色で、平地の草原や土手などによく見られます。
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