行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

アオイトトンボ、ウスバキトンボ

2024-12-28 20:00:48 | 昆虫
10月2日の昭和記念公園にて、
マクロレンズでトンボを撮りました。


こもれびの里の小さな池にアオイトトンボを探して見ました。
時期が遅いのか、今年は数が少なく、
見つけたほとんどが連結していました。


アオイトトンボ。
体色は鮮やかな金緑色、オスは成熟すると胸部と腹部に白粉を生じ、
複眼が美しい青色を帯びます。


イネ科の草の葉の上下に連結アオイトトンボと
オンブバッタのメスがいました。
3者にピントが合うように真横からねらって見ましたが
なかなかうまく撮れません。
アオイトトンボはイトトンボとしては大きく、
オンブバッタのメスとほぼ同じぐらいの体長です。


連結アオイトトンボとオンブバッタのコラボ、
おもしろい景色なので何枚か写しました。
オスにピントを合わせた一枚。


連結のオス、メスの下にさらにメスが1匹、
アオイトトンボ3匹が並んでとまっているのを見つけました。
おもしろいことにメス2匹は全く同じ形に腹部をU字形に曲げています。


笹の葉にウスバキトンボのメス。
全身が淡いオレンジ色、
お盆の頃によく見られ、延々に飛び続けてなかなかとまらないトンボです。
アカトンボに間違われますが、アカネ属でなく、ウスバキトンボ属。


少し遊んで、
カメラのシーンモードのフォトイラストを使ってアカトンボを。
翅末端に褐色斑があるので、多分、リスアカネです。
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アカボシゴマダラとツマグロヒョウモン

2024-12-06 20:00:19 | 昆虫
9月中旬の公園の散歩道で
アカホシゴマダラとツマグロヒョウモン。
両方とも雌雄がニアミスしていました。


9月15日、
まだ花の咲いていないスイフヨウ(酔芙蓉)に
アカホシゴマダラが2頭、接近していました。
外見では雌雄の判別は難しいのですが、多分、雌雄です。


しかし、それ以上に接近することなく、そっぽを向き始めました。
ナンパ不成立、やがて一羽が飛び去りました。


アカボシゴマダラはタテハチョウ科の蝶。
東アジアの広域に分布し、日本では外来種になります。
斑紋は在来のゴマダラチョウによく似ますが、
後翅の外縁に鮮やかな赤い斑紋が出現します。


公園の花壇のジニアにタテハチョウ科ツマグロヒョウモン。
こちらも雌雄が接近しましたが、
しばらくして距離を置き、それぞれがジニアの花に吸蜜していました。


ツマグロヒョウモンのオス。
ツマグロヒョウモンは雌雄で翅の模様がかなり異なります。
雄の翅表はヒョウモンチョウ類に見られる豹柄で、
後翅の外縁が黒く縁取られます。


ツマグロヒョウモンのメス。
雌は前翅の先端部が黒紫色で白い帯が横断し、
翅の中央部は橙色に黒色の斑点が散ります。


同じ花壇のペンタスの花にヒメアカタテハ。
こうしてみると、翅の模様がツマグロヒョウモンのメスに似ています。
タテハチョウ科、この蝶も雌雄で翅模様に違いが見られないようです。

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キアゲハとオオセイボウ

2024-12-05 20:04:20 | 昆虫
秋の日射しの公園の花壇にて、
キアゲハとオオセイボウを露出プラス補正で撮りました。


9月15日、
いつもの公園の花壇をのぞいてみると、
ランタナの花にキアゲハが来ていました。


ランタナはクマツヅラ科の常緑小低木、
小さな花が集まって手鞠のように丸く咲き、豊富な花色があります。
中南米原産、観賞用に栽培されますが、野生化もしています。


ケイトウの花にもキアゲハが吸蜜、
逆光だったので露出をプラス補正、明るめに写して見ました。


キアゲハ。
アゲハチョウ(ナミアゲハ)に似ますが、
より黄色味が強いアゲハです。
明るい草原などの花によく見られます。


久しぶりにオオセイボウを見つけました。
花壇にはいろいろな花が咲いていますが、
やはり紅いケイトウの花に来ていました。


オオセイボウ、
全身が金青緑色に輝く美しい蜂です。
花がうるさいので、できるだけ背景が抜けるところをねらって見ました。


紅いペンタスにオオスカシバ。
露出はプラス補正のままでシャッター、
日射しの強い順光なので、少し明るすぎました。
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クロコノマチョウの幼虫と成虫

2024-12-02 20:00:03 | 昆虫
9月初中旬の散歩道、
林縁の草原にクロコノマチョウの幼虫と成虫を写しました。


9月14日、
露草の青い花が咲いている林縁の草原に
鮮やかな黄緑色の体色で、頭部が黒覆面の愛嬌のあるイモムシを見つけました。
クロコノマチョウの幼虫です。


その頭部を大写し。
頭部には細かい毛が密に生え、1対のツノが見られます。
なんとも可愛らしい姿です。


体を丸めました。
そろそろ脱皮して、蛹になるのかも知れません。
よく見ると尻尾にもツノがあり、顔のようにも見えます。


9月7日、
藪のマメ科の草の葉にクロコノマチョウの成虫を写しました。
多分、晩年の夏型です。
クロコノマチョウには夏型と秋型があり、
夏型は秋型と比べて比較的黒っぽいとのことです。


10月中旬、
里の林間の木陰に成虫を写しました。
多分、秋型のクロコノマチョウと思われます。
幼虫は鮮やかな黄緑色ですが、
成虫は枯れ葉に擬態したような焦げ茶色、きれいとは言い難いタテハチョウ科の蝶です


これも10月中旬、
谷戸の藪地にもクロコノマチョウを写しました。
多分、秋型です。
薄暗い林や藪の中で昼間はあまり飛ばす、夕方になると林縁を飛び回ります。
枯れ葉の下などに隠れ、成虫で越冬する蝶です。
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ツチイナゴ幼虫と成虫

2024-12-01 20:00:33 | 昆虫
9月12日の散歩道、
イネ科雑草が多く生えた小さな草原に
幼虫と成虫になったばかりのツチイナゴが同居していました。


イネ科雑草の実が繁る草原にツチイナゴ(土蝗)の幼虫。
草茎に肢をかけて休んでいました。


ツチイナゴの幼虫は鮮やかな黄緑色で成虫とは体色が異なります。
しかし、複眼の下の緑~黒色の涙にたとえられる縦斑は成虫と共通、
幼虫から成虫になっても、緑色の涙を流し続けています。


ツチイナゴは成虫越冬する珍しいバッタ。
他のバッタ類とはライフサイクルが逆転、
他のバツタが成虫となる7月~9月の夏の間に孵化し、幼虫で過ごします。


まだ9月12日ですが、
草原にツチイナゴの成虫が発生していました。
幼虫と同じようにイネ科雑草の実につかまるようにしています。
後肢に青色などが入り、体色が新鮮、成虫になって間もないようです。



少し離れたところにもツチイナゴ成虫を見つけました。
独特の模様がある褐色~黄褐色のバッタで、
背中には黄白色の線が頭部から尾部まで走ります。
複眼の下には涙にたとえられる緑~黒色の縦斑があり、
胸部の側面にも黒い縦縞があります。


9月19日、
花壇のセンニンコウの花にもツチイナゴ成虫がいました。
成虫は10月ごろから現れ、冬になると草原の枯れ草の下などで越冬、
春になると再び活動し、6月頃まで生きます。
体長はオスが5cm、メスが6cmほど。


ツチイナゴの幼虫、成虫がいたイネ科雑草の草原に
クビキリギリスの成虫もいました(9/12)。
クビキリギリスも成虫で越冬するバッタ、
9月ごろに成虫が現れ、ツチイナゴと同じようなライフサイクルを送ります。


クビキリギリスはキリギリス科のバッタ。
頭頂が特徴的に尖り、口器の周囲が紅く、少し恐ろしげに感じます。
緑色または褐色で、平地の草原や土手などによく見られます。
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ササキリとホシササキリ

2024-11-30 20:00:26 | 昆虫
9月中旬、
林間の草原にササキリとホシササキリを写しました。


林間の草原を草をかき分けて歩いていると、
イヌタデの葉にササキリがいました。
産卵管が見られないのでオスです。


キツネノマゴの花穂にもササキリ♂。
頭部から胸部が鮮やかな緑色で翅と体側面が光沢のある黒褐色、
がっしりした体型をしたきれいなバッタです。


頭部から胸部が飴色がかった黄褐色のササキリがいました。
緑色のものに比べて、見ることの少ない色です。


長い産卵管があります、メスです。
この個体、なぜか右の後肢が欠損しています。


昼間に活動し、林縁の草むらや林床で見られるササキリ。
何年か前はこの草むらに何匹も見られましたが
ここ2,3年は探すのが難しくなりました。


ササキリによく似ていますがこちらはホシササキリです。
複眼を見ると違いがわかります。
日当りの良いイネ科の草が多い草原や荒れ地によく見られます。
個体数が多く、初秋にこのような草地を探すと見つかります。


ホシササキリの体色は緑または褐色、
羽は褐色で側面に名前の由来となった黒褐色の点線があります。
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ムラサキツバメ

2024-11-29 20:00:52 | 昆虫
9月上旬、
なぜか公園の花壇にムラサキツバメを見つけました。


9月初旬の夕刻、
花壇の紫色に葉にムラサキツバメがとまっていました。
ムラサキシジミに似ますが、それより少し大きく、尾状突起があります。
翅裏面は雌雄で同じく、薄い褐色地にそれより色の濃い褐色の斑紋が数個並びます。


本来、西日本に分布していた南方系のシジミチョウ、
1990年代後半から関東地方にも分布を広げているそうです。
温暖化など気候の影響と幼虫の食草となるマテバシイが
街路樹や庭木として盛んに植樹されていることが要因とされています。


日のあたり方でしょうか、
翅裏全体が濃い褐色に映り、金属光沢が見られます。


翅を広げてくれました。
「オスの翅表はほぼ全体が暗い紫色に輝き、
メスは黒褐色の地の中に、狭い部分がオスよりもかなり明るい紫色に輝く」とあります。
日のあたり方のせいか、暗い紫色に映っていませんが、オスの個体です。


花壇の白いセンニチコウの花にベニシジミ。
きれいな蝶ですが、春から秋遅くまで見られます。


少し大きめだったコミスジ。
個体数が多い蝶ですが、街の花壇の花にいるのは珍しい。


花壇にもチュウゴクアミガサハゴロモがいました。
在来のアミガサハゴロモは見ませんが、この外来種は近年よく見ます。
日本で 分布を急拡大しているようです。
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9月初旬のトンボたち

2024-11-20 20:00:55 | 昆虫
9月5日は薬師池公園へ。
夏の終わりのトンボを何種か写しました。


公園の山道の草枝にマユタテアカネのオスがとまっていました。
そっと近づいて、望遠マクロで、
顔の丸い2つの眉斑にピントを合わせて見ました。


上と違う場所でもマユタテアカネのオス。
腹部がいい色に紅くなり、
胸部も淡褐色、もうすっかり成熟の域です。


木陰の薄暗い場所にマユタテアカネのメス。
翅端に褐色斑のないメスです。


落枝の先にとまったこのアカトンボのメス、
翅端に褐色斑のある方のマユタテアカネのメス?と思いましたが、
胸側面の模様がマユタテアカネとはまるで違い、2本の黒条が上の方でつながっています。
コノシメトンボのメスです。


花の終わったハナショウブの葉に
真っ赤なトンボ、ショウジョウアカネのオスがとまっていました。


同じハナショウブ畑、
雌雄のギンヤンマがつながって飛んで来ました。
そして、ハナショウブの茎にとまり2匹がつながったまま産卵を始めました。
茎と茎の隙間に辛うじて写りました。


こちらはシオカラトンボのカップル。
オスは腹部のほとんどが白い粉を吹き、老熟の域です。
メスの方もかなりの成熟、腹部の下側が白っぽく粉を吹いています。


萬葉草花苑に入ると、
シモバシラの蕾に成熟したオオシオカラトンボのオスがとまっていました。
よく見ると蕾の下方には白い花が一つ咲いています。
シモバシラは枯れ茎に霜柱(霜華)が出来ることで知られるシソ科の多年草です。


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9月のオオセイボウ

2024-11-17 20:00:03 | 昆虫
望遠マクロで紅いケイトウの花に虫撮り、
なんといってもオオセイボウが本命です。
宝石のように美しく輝く青色の蜂です。


そこそこのいい天気になった9月初日、
花壇のケイトウの花をのぞくと、
オオセイボウ(大青蜂)がいました。


金属光沢の美しい青蜂、
いままでは見かけることがほとんどなく、
1度しっかりと見たい、撮りたいと思っていた昆虫です。


近くの公園の花壇、
ケイトウの花に吸蜜にくることを知り、
今年はしっかり観察、ピンボケを重ねながらもピントの合った写真も撮れました。


大青蜂と名があるものの、
1~2cmの小さな蜂を180mmの望遠マクロでの撮影。
飛んでいるところや動きまわっているものにピントを合わせるのは難しく、
吸蜜している場面にレンズを向けることになります。
そして花も同じ紅いケイトウ、どれも似たような絵になってしまいます。


前面を撮れた一枚、
他の写真より、トリミングを大きくかけて見ました。
複眼がかなり大きく、複眼と複眼の間にへこみがあることが分かります。


日が入り、背景が黒く抜けました。
オオセイボウの青色や緑色はタマムシと同じく構造色、
体表の細かいくぼみが光の干渉、回折、散乱といった現象を起こし、
美しい青や緑に見え、見え方も変わるそうです。


花の上部、背景もすっきりしたところにとまりました。


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オオフタオビドロバチ、キオビツチバチ、ハラナガツチバチ

2024-11-15 20:00:10 | 昆虫
8月下旬~9月初旬、
花壇のケイトウの花で蜂撮り、
オオフタオビドロバチ、アカスジツチバチ、ハラナガツチバチを写していました。


腹部に黄色の帯、ミカドドロバチかと思いましたが、
黒光りの体色、黄帯の位置などが異なります。
よくよく調べて見ると、オオフタオビドロバチです。
大きさは20mm前後とミカドドロバチより若干大きく、
腹部に黄帯が2本、胸部にも黄色い斑が見られます。


オオフタオビドロバチ、
オミナエシの花に吸蜜しているのを写していました。
メスは竹筒などの筒状物に巣をつくり、卵を産み、ガのアオムシを狩り運び込みます。
そして泥で巣の入り口をふさぎます。
孵化した幼虫は巣の中でアオムシを餌にして育ちます。


ケイトウの花にキオビツチバチも吸蜜していました。
黒光りする体色に腹部に黄色系の紋があり、
アカスジツチバチと迷いましたが、
腹部の紋が黄色(アカスジツチバチは橙色)で、
額にはアカスジにはある斑紋がないのでキオビツチバチとしました。


ツチバチ科のハチ。
メスは地中に空室を作り、 麻酔をかけ運び込んだコガネムシ類の幼虫に産卵します。
この個体触角が短く、 メスと思われます。


ヒメハラナガツチバチのオス。
ハラナガツチバチの中では最も小型で、最もよく見られます。
背中にはメスにない黄色の斑紋があります。


ヒメハラナガツチバチのメス。
オスに比べてかなり大きく、触覚が短い。
メスは地中に空室を作り、コガネムシ類の幼虫を運び込みそこに産卵します。


キンケハラナガツチバチのメス
胸部が金色の毛におおわれたハラナガツチバチ、
林縁や市街地の公園で普通に見られます。
触角が短かく、全体的に大きく腹部が太目、メスの個体です。


これも触角が短く、キンケハラナガツチバチのメスです。
この蜂も土の中のコガネムシ類の幼虫に産卵し、
ハチの幼虫はそれを食べて育ちます。
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