行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

水辺のハクセキレイ,野のハクセキレイ

2012-01-30 22:13:09 | 

他のセキレイと違って,野や市街地,
人間の生活空間にも頻繁に見るハクセキレイです。
そして水辺にも他のセキレイをはるかにしのいだ数が棲息しています。
このハクセキレイの生命力,繁殖力の強さ,
他のセキレイとどこにその差があるのか知りたいものです。
また,野に棲む個体と水辺に棲む個体は違うものなのか,
それとも両方を行ったり来たりしているのか知りたいものです。




多摩川の流れの中に,チィッチィと騒ぎながら,
10羽近いハクセキレイが瀬の石から石へと飛び回っていました。
ハクセキレイも鶺鴒ですので水辺の鳥,
これが元来の姿でしょうか。


虫を探しているのでしょうか,
野原をそしてコンクリートの道を尾を上下に振りながら
行ったり来たりしているハクセキレイたちです。
この人間の生活空間の中に入り込んだハクセキレイたち,
人が近づいても逃げようとしません。
この様は土鳩に匹敵するように思います。


写真上のものは他のものに比べると頬などの白さが
少ないように思えますが,個体差でしょうか。
基本的には水辺のハクセキレイと野のハクセキレイ,
比較してみても外見に違いはないように思えます。

鶺鴒の導くままの野道かな
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冬のガビチョウ

2012-01-29 22:20:19 | 
里山の一角にある栗畑,
伐採した栗の木の枝とそれに絡まっていた蔓草が重ねられ置かれていました。
その積み重ねられた木の間から,
がさがさ,がさがさと音が聞こえてきます。
なにかが動いている気配もあります。
それも複数いるようです。


なにかと思い,観察していると鳥らしき姿が
ちらっちらっと垣間見えます。
その姿が一番大きい隙間に現れたところをねらって写してみました。
眼の周りのこの白い縁取り,これはガビチョウです。


ガビチョウは中国などからの外来生物,
愛玩用に持ち込まれたものが,
野に放たれ野生化し,増え続けているようです。
春から夏とても華やかな美しい音色で鳴く鳥ですが,
ウグイスやアオジなどを駆除する可能性があるということで,
特定外来生物に指定されています。
いわばあまり歓迎されている野鳥ではありません。
中国の南部から東南アジアが故郷のガビチョウ,
寒い日本の冬をどのようにすごすのかと思っていましたが,
寒さをしのぐ場所,住処を作り,適用しているようです。


上の写真,やはり藪の中に動くものがあり,
じっと藪の隙間を見ていたら,ガビチョウがちらりと顔を見せました。
アオジやウグイスを期待していたのですが,カビチョウでした。
やはり加速度的に増えているようです。

画眉鳥の冬の在り処や藪の下
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モズの顔,百舌の声

2012-01-28 22:53:05 | 

里山の畑の中からきれいな小鳥の鳴き声が聞こえてきました。
声に近づいてみると,
モズが一羽,飛び出て,ヘクソカズラの実が絡まる
眼の前の木にとまりました。
近くで見るせいか,ほんとうに大きいのか,
「モズってこんなに大きかった?」と思い直すほど大きな雄モズでした。


このモズ,人がすぐ近くにいても悠然として,逃げる様子がありません。
やはりちょっとのことでは物怖じしない大物のようです。
近くで撮ったのをさらに顔をアップにトリミングしてみました。
羽の質感,毛の一本,一本まではっきりわかります。
このモズ,体は大きくても,優しくそして賢そうな顔をしています。


モズは縄張りを主張して,秋には,けたましい高鳴き声を発しますが,
百舌の字が示すように,いろいろな鳴き方をするようです。
最初に聞いた鳴き声は,高鳴きの声からは想像できない美しい音色でした。




この里山,餌が豊富なのでしょうか,
近距離に違う雄モズを2羽も発見,
やはり先ほどのモズに比べると小型のように思います。
そして,モズは顔もそれぞれ違うように思えます。

大鵙の悠と動かず冬の畑
荒れ錆びた山の畑や冬の鵙
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外苑キラー通り

2012-01-27 22:01:11 | 風景
1月のある日,6時の予定には少し早いので,
目的地の神宮まで,外苑前駅から青山通り,外苑西通りを経由して,
行ってみることにしました。
西通りの両側には素敵な照明の小さなお店が並び,
さすが青山,外苑,私の住む多摩地区とはどこか違います。
考えてみれば,ずっと田舎生活,
夜に青山とか赤坂を歩くことは滅多にありません。
早速,田舎者丸出し,鞄からカメラを取り出し,
ショウウインドウにレンズを向けながら,
目的地までゆっくりと歩いてみました。


外苑西通りの青山通りを挟む1kmほどは
通称キラー通りと呼ばれ,洒落た店が軒をそろえるスポットとのこと,
まず,インテリアそして照明の素敵な自転車屋?
いやサイクルショップというのでしょうか,
ブリジストンのアンテナショップのようです。


ちょうど6時少し前,店を閉める時間です。
若い長身の美人が外に飾ってある自転車を
乗って店の中に移動させ始めました。
ゆっくりと止まるような速さですが,
バランスを崩さず,降りずにせまい通路を走ります。
さすがアンテナショップの店員です。


3階立ての古いビルと思われますが,
3階とも同じ照明,窓も大きく明るく,
それぞれ小さなお店が入っています。
買い物をしている人と店員が絵のようで,
外国の古い街のように思えました。


宇宙人のようなマネキンが3体,
おもしろいので撮ってみました。
よくみると「おたふくわた」とあります。
綿屋さんの店もすごくお洒落です。


ここにもサイクルショップがありました。
この通りはサイクルショップが多いようです。

もう一つこの通り沿いで大きなマンションの建設工事が行われていました。
こんな一等地にマンションなかなか発生しない物件です。
原宿住宅,1957年に旧住宅公団により分譲され,
ここキラー通りに面するこの場所に建てられていたいわゆる公団住宅です。
公団住宅が東京のこんな一等地に
建てられていたことに日本の歴史を感じます。
その団地も老朽化などにより,紆余曲折のすえ,建て直すことが決まり,
その基礎工事がやっとはじまったのです。
19階の一棟,既存の戸数の倍の220戸数の高層マンションへと変貌し,
増えた戸数を分譲することで旧住民の建設費が確保される仕組になるようです。
多摩地区でも多摩市の諏訪団地で690戸という
過去最大規模の建て直しが決定し,取り壊しが始まりました。
平成25年末に,1200戸を超える高層マンション群が完成すると聞いています。

ウインドウの灯り眩しき冬の街
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ジョウビタキ雄

2012-01-26 21:52:19 | 
寒い日が続きます。
今日も小鳥の写真,冬の渡り鳥ジョウビタキです。






11月の最初,ちらっと雌を見ましたが,
その後,ジョウビタキになかなかお目にかかれませんでした。
1月16日,やっとそのジョウビタキを発見,
めずらしく木の枝にいて,ちょこちょこと動いていました。


その後もジョウビタキに会いましたが,いずれも雄の個体,
そして,ジョウビタキらしい場所にとまっていました。
昨年は雌をよく見たのですが,
雄にはなかなか会えませんでした。
今年は逆のようです。


ツグミ科(ヒタキ科)の小鳥,
モンゴルやサハリンなどで繁殖し,
冬,日本に渡ってきます。
雄と雌では大きく色,形が異なるのが特徴です。
日本では単独行動,大概は一羽でいます。

静かなる闘将の様ジョウビタキ

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河原鶸(カワラヒワ)

2012-01-25 23:09:38 | 

川沿いの道を歩いていると,
数羽の小鳥が飛び上がり,桜の木にとまりました。
雀かと思いましたが,
羽根に黄色が確認できます。
河原鶸(カワラヒワ)のようです。


アトリ科独特の太い嘴,怖い眼つきの厳つい顔が
小鳥の可愛らしさを阻害していますが,
羽根色など体色のきれいな小鳥です。




大きさは雀とほぼ同じ,集団で行動することも冬雀と同じです。
村落周辺の林縁に生活し,
ひまわりの種など植物の種を好んで食べる穀食性の小鳥,
公園やその名のように河原などでもよく採餌しています。
顔のオリーブ色が濃いのが雄だそうです。
すると,上の2枚と一番下が雄,3番目の写真が雌でしょうか。

河原鶸黄色い雀と幼子言う
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山雀(ヤマガラ)

2012-01-24 20:50:28 | 
カラの仲間には,
シジュウカラ,ヒガラ,コガラ,ゴジュウガラ,ヤマガラなどがあげられます。
この辺の市街地でよく見かけるのはシジュウカラとヤマガラ,
他のカラはみなシジュウカラと同じような体色ですが,
ヤマガラは腹部と背が赤褐色,すぐに区別がつきます。
ヤマガラはシジュウカラに比べると個体数は少なく,
シジュウカラが群れで行動することが多いのに対し,
単独でいるのをよく見ます。


川辺の空木に一羽でやってきたヤマガラ,
しばらく枝のあちらこちらを移動して周囲の様子をうかがっていましたが,
そのうち鳴き声をあげだしました。




安全を確認したのでしょうか,
その後,落ち葉のたまる冬の冷たい水に降り,
可愛いらしいしぐさで水を飲み,水浴びをしていました。


公園の木の葉陰から木をたたくような音が聞こえています。
なんの音かと近づいてみると,小鳥が飛び立ち,
やや離れた別な木にとまりました。
その姿はヤマガラです。
こんな小さな体をしているヤマガラですがが,
脚で木の実をしっかり押え,嘴でたたいたりして,
木の実を割って中味を食べます。
それを木の枝の上でもします。
木をたたくような音は木の実を割っていた音だったのです。


やがて,このヤマガラ,木の下に降りてきました。
芝の中をさかんに探っています。
芝に落とした木の実を探しているのかも知れません。

山雀の木の実割る音や寒の晴
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ツグミ(鶫)

2012-01-23 20:36:22 | 
東京に久しぶりのお湿りと喜んだ先週金曜日でしたが,
それから今日まで4日間湿り続き,
今日も朝から冷たい雨がふっています。
天気予報によると,明日にかけて雪に変わる模様です。
晴天の乾いた日がなつかしくなります。




昨日のアカハラ,シロハラに続き,
同じツグミ科,冬の渡り鳥ツグミです。
木に実などが残っているうちはそれらを食べるようで,
12月はまだ山間で生活しているのでしょうか,
12月初旬に2,3羽見た後,なかなか見ることのなかったツグミですが,
1月中旬になり,里に下りてきたと思われ,
やっとツグミをあちらこちらに見るようになりました。
ピラカンサの実の中にうずもれるようなツグミ,
紅い実の中でツグミの顔の白さが目立ちます。


河川敷の藪の中,
チェッ,チェッ,チェッと小さな声が聞こえてきました。
近づいてみると,雑木の細枝に囲まれツグミが一羽,
そのそばにはヘクソカズラの茶色の実がたくさんありました。


その河川敷にあった紅い実,
こちらはノイバラの実のようです。
草原のあちらこちらにまだたくさん残っていました(1/15)。
これら草の実がツグミなど小鳥の冬の食糧になるのでしょう。

紅い実や鶫の顔のなお白き
藪原の鶫小さく鳴いて逃げ
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アカハラ(赤腹)と白腹(シロハラ)

2012-01-22 20:57:14 | 

親水公園の川に沿って歩いていると,
藪の中から鳥が現れ,川にまたがり倒れている竹にとまりました。
あわててカメラを向けてみましたが,
向こうも目の前に人が現れびっくりしたのでしょう,
すぐに藪の中に消えてしまいました。
液晶で確認してみますと,
シロハラに似ていますが,腹部が白ではなく,赤褐色,
以前からお目にかかりたいと思っていたアカハラ(赤腹)のようです。

アカハラはツグミ科ツグミ属に分類されるツグミやシロハラの仲間,
ツグミやシロハラは冬に日本に渡ってきますが,
アカハラは夏季に本州中部以北の高原や山林などで繁殖し,
冬季はフィリッピン北部や中国南部
あるいは日本本州中部以西で越冬すると書かれています。
すると真冬のこの時期(1/9),東京郊外でアカハラは珍しいのでは。

調べてみますと,よく似たものにオオアカハラそしてマミチャジナイがいます。
これらは夏に樺太やシベリアで繁殖し,
冬,日本に渡るか途中立ち寄るとのこと,
それかも知れないと思いましたが,
上の写真はマミチャジナイに比べると眉斑が薄く,
腹部の赤も強く思われます。
また,オオアカハラは頭部が黒色に近いオリーブ色,
写真の茶色とは違います。
やはりアカハラ,眉斑がはっきり見えるので雌と思われます。




写真が一枚だけでさびしいので,
たまたま同日に写したシロハラを載せます。
体色,羽色は違いますが,姿形はアカハラとよく似ています。

葉牡丹や満たされぬ日の欲多き
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松にメジロ

2012-01-21 23:04:41 | 

「梅にウクイス」の図は日本画の定番ですが,
実はそこに描かれている鳥の多くはウグイスではなく
メジロであるということはよく知られた話です。
ウグイスの美しい鳴き声は春の風物ですが,
ウグイスは藪の中に隠れ,なかなか表に姿を見せません。
羽色もウグイス色というより,茶色に近い色です。
メジロは花の蜜を好物としており,梅や桜の花によくやってきます。
羽色もきれいなうす緑,梅の花によく似合います。
そんなことで,間違われて画かれたたり,
あるいは知っていてあえてきれいなメジロを描いたと思われます。








正月,松の木に数羽のメジロがきて,
松の実あるいは松ヤニでも食べるのでしょうか,
さかんに動きまわっていました。
梅や桜の蜜を吸う姿,柿の実をつつくメジロはよく見ますが,
松にメジロの図はあまり知りません。
緑の松葉に緑のメジロ,色合いはもう一つですが,
松葉の中に,動きのあるメジロが撮れました。
松にメジロも正月らしくよいように思えます。

初春や松にメジロもまたよかれ
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